北陸鉄道金沢市内線 | 鉄道資料室

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これまでに収集した鉄道キップやパンフレット、地図などを紹介していきます。主に廃線関連の資料です。

 

金沢市内を走っていた路面電車 『北陸鉄道金沢市内線』の記念乗車券類です。

 

 金沢市内電車営業廃止記念乗車券

市内電車乗車券 15円

 

 菊花芸術大展覧会記念乗車券

第4回菊花芸術展覧会記念(1956年)

第5回菊花芸術展覧会記念乗車券(1957年)

 

路線データ

  • 路線総距離:12.5km
  • 停留所数:33停留所(起終点駅含む)
  • 軌間:1067mm
  • 動力:電気
  • 開通年月日:1919年(大正8年)2月2日
  • 廃止年月日:1967年(昭和42年)2月11日
  • 会社変遷:金澤電気軌道→北陸合同電気→北陸鉄道

解説

 北陸鉄道鉄道金沢市内線は、金沢市内に存在した路面電車です。金澤電気軌道が1919年(大正8年)2月に金沢駅前から兼六園下までを開通させ、順次路線を拡大し、1945年(昭和20年)12月1日に総延長12.5kmの路線が完成しました。戦時中には石川県下の交通事業者が統合され、北陸鉄道金沢市内線となりました。

 最盛期の1947年度(昭和22年度)には年間3900万人、1日平均10万6000人の利用がありましたが、路線バスへと徐々に乗客の移行が進み、1960年代に入り急激に赤字が拡大しました。さらに、自動車交通量の増加による道路混雑の激化という問題も起き、1966年(昭和41年)から順次路線が縮小されました。最終的に残った9.7kmの区間も1971年(昭和46年)2月11日に廃止され、全線廃止となりました。

 

更新履歴

2022.3.18掲載