将来の展望未だ未草🌱
「鞄」という、安部公房の小説があります。
ある青年が就活をするのですが、会社を選ぶ時に、自分の身体と、持っている鞄とのバランスで道を選び、自然と行きついた先の、たまたま見つけた会社に応募をするんです。
鞄は適度に重たいので、急な坂とか、階段とか、進みづらい道は避けて、進みやすい道を行くことになります。
青年は、鞄に行き先を決めてもらっていると言います。
鞄無しでは、自分が就職すべき会社さえ選べない青年ですが、決して不自由ではないようです。選ぶ道が決まっていれば迷うこともない。安心して進んでいける。これは、嫌になるほどの自由だ、と。
たしかに、何かを自分で選ぶのは、死ぬほど大変なことです。一度選んでしまったら戻れないから。
進んでいなければ落ち着かない時もあれば、ちょっと進むのをやめて、止まっていたい時もある。
「今後の展望は」と聞かれてすぐに未来を描ける時もあれば、全く分からなくなる時もある。
分からなくなってしまった時、なるべく良い人からアドバイスをもらい、
分からなくなっている人には、なるべく良いアドバイスができるような自分でいたい、
と思います。
