こんにちは。

こんばんは。

おはようございます。




年の瀬ですな。北海道から帰ってきてから年末感をひしひしと感じております。今年も終わりですって奥さん。毎年毎年言ってるかもだけど、1年は早いですの~。ブログ年内に書けるかしら?笑



なんか。頭の中が整理できないというか、纏まらないというか、本当は夢だったんじゃないのかな~って思ってます。だから筆というか指というか、親指が進みません。


自分の頭を整える為にも、ゆっくりと書いていきます。


全員集合。


『悲別2023』

無事に終演致しました。ご来場下さった皆様ありがとうございました。遠すぎて行けねーよ!でも気持ちを送ってやったよ!という方もありがとうございました。


何で口悪い?笑

こんなに口悪くないことを願っています(⁠^⁠^⁠)




今回僕が演じた「加山義郎」
悲別という炭鉱町に暮らしている青年。その炭鉱が閉山する事になり友達のサトケンと福島へ。
「30年後の大晦日みんなで集まって坑道に潜ろう。」
その約束のちょっと前にサトケンを殺してしまい、その足で悲別へ。丁度その時、30年前の約束を守って坑道に潜っていた仲間が落盤事故に遭った事を知る。

とまぁ~要約するとこんな感じかな。

物語の主要人物です。前にも言ったけど本当に素敵な役を頂きました。



さて。何処からなにを書こうかしら。
とりあえず先ずは配役の事から。

富良野に入る前に、仮配役で与えられた2役の中に加山の名前がありました。でもこの時は絶対に出来ないだろうと思っていました。その理由は、こんなに良い役は富良野塾OBの方がやるだろうと。とりあえず仮配役で振られたけど、一応の一応の一応の仮配役だろうな~って。笑

はい。ひねくれてます(⁠^⁠^⁠)

その一応かもだけど、仮り本読みをやっていく中でどんどんと愛着が湧いてきました。この役やりたいなーって。

でもその仮り本読みが何回か行われる中で、違う役に回ることもありました。ちょっとだけ、心がぎゅーってなったのを覚えています。

それでも立ち稽古に入る時に、仮り決定という形で加山を自分がやることになりました。でも、この仮り決定が最後まで仮りだとずっと思っていました。初日を開けるまで。どんな役かを皆さんにお伝えしたい気持ちはあったのですが、いつ変わるか分からない役を伝えるのって難しいなと。すんごい弱気ですね。私。でもね、実際に配役の変更がありましたし、いつ自分が変わるのかと毎日不安の中でお芝居をしていました。

そんな中での稽古。
次は稽古のお話を。

1ヶ月。富良野で稽古しました。
先ずはこの後ろの建物で2週間。

富良野塾の聖地。

なんか塾生っぽい写真。

宿舎から40分ぐらいかな。みんなで車に乗って稽古場へ。入って直ぐに掃除から。カメムシ拾いです。びっくりしました。こんな大量のカメムシがこの世に居るのかと。稽古中もカメムシが一緒に芝居をしたいのか、乱入してくるので、ジャージに貼ってあるガムテープで場外に。と、おもろい環境での稽古は新鮮でした。みんなでストレッチしてスローの稽古。これを毎日。劇団生活みたいな感じでしたね。電波なし、夜は外灯もなし。




そんな塾稽古が2週間程あってから、富良野演劇工場での稽古へ。


劇場での稽古を2週間も出来るなんて贅沢ですね。

この頃から、倉本聰先生の稽古も入ってきました。先生の演出はとても繊細でした。一言発する度に、一歩動く度にムチの音が鳴り響くのです。あの馬に使う為の鞭ですよ(笑)なかなか良い音が出て、身が引き締まるのです。僕たちの状態が変わるのと同じ様に、先生の演出も毎日進化してました。それについていくのでいっぱいいっぱい。先生はエネルギッシュでした。湧き出てくるというか、常に創造してました。

先生の話になりましたな。
もう少し続けます。

普段は気の良いおじいちゃんという感じ。優しい眼差しも何度か向けてくれました。でも、演出家として僕たちの前に座っている時の眼光は鋭かったですね。言葉も笑有り難いお言葉を何度も頂いて、その度に気合いが入りました。良い思い出です。その思い出を肴に酒を飲むと格別にうまいのです。

話を戻します。

朝は別の稽古場に行き先生の抜き稽古。夜は全体での稽古。まさにどっぷり芝居に浸かってる感じ。夜ご飯も劇場で食べてました。18時ぐらいにご飯を食べ、その後22時過ぎまで稽古なんて日もありました。ご飯食べたら眠くなっちゃうから、その調整はムズかったな~笑

それでも飯は食いたい!ってなるから。

そんな稽古の疲れを癒やすのが宿舎。

僕の部屋は3人部屋。

たっちゃん(笠野龍男)と、とうごちゃん(吉田東吾)との部屋は最高でした。

何が最高って、1番人数が少ない部屋だったから!!
他の部屋は9人部屋とかもあるんでよ!?笑
皆さん考えられますか?
そんな人数で1ヶ月半。
まぁそれはそれで楽しかったかもだけど。

部屋を割り振って下さった方に最大の感謝です(⁠^⁠^⁠)

と、部屋の事言うておりますが、僕の居場所は基本食堂。目の前にお酒並べて。毎夜宴をしておりました。共同生活のこれが醍醐味だと思っておりますので。←間違ってる笑

最終的にはこれで落ち着きました。

北海道生まれのビックマン。こいつに何度救われたことか笑

富良野に到着した初日は、テレビを見ながら1人で飲んでいたのですが、日が経つに連れて、一緒に飲んでくれる仲間が増えました。芝居の話をしたり、他愛もない話をしたり。僕はこの時間がとても好きでした。みんなとの仲間意識が芽生えた瞬間でもあるから。

共同生活というのはとても難しいです。
人と人が長時間同じ時間を過ごすという事はこんなにも難しいのかと。自分の人間としての器の小ささを感じたこともあります。反省すべき事もあります。自分が嫌になる瞬間も何度もありました。まだまだ未熟でした。それを知れたのは今回の中で1番の収穫かもしれません。

それでも、富良野から帰ってきて1週間経った今は、本当に楽しい日々だったと言えます。大好きな仲間ができました。アホみたいに笑い転げた日もありました。愛に溢れた言葉に涙する事もありました。雪に滑ったことも。星を見たことも。みんなで風呂に入ったことも。味噌汁を作ったことも。

振り返ると楽しい日々だったのです。
最高の経験になりました。
『悲別』に出演して心から良かったと思っています。
共に過ごしたみんなに、ありがとうです。
こんな僕をアニキにしてくれてありがとうございました。

駅のシーンメンバーで。
青春やん!!


幼馴染メンバーで。
サトケンとも撮りたかった~(⁠T⁠T⁠)
なんでおらんねん!!

酔った杉江とサトケン役のゆうすけさん。

相手役のけいちゃん。


一緒のシーンがあったこのお二方には特に感謝です。


終わったんですね。自分の気持ちを書くことによって整理してました。また日常が戻ってきました。そう思うとやっぱり夢の様な時間でした。これを糧にまた生きていきます。


最後に。
今回お見送りする中で、知った顔を見る度に嬉しい気持ちになりました。富良野に観に来てくれてありがとうございます。こんな幸せな事はありません。感想を飲みながら聞きたいぐらいです笑

また何処かでお会いしましょう。

あばよーー!!

ハッピーメリークリスマス。