私、人よりたくさん失敗してきたな。

 

一番大きな失敗は、自営で始めたカフェとオーガニックショップの閉業。

 

子供の頃からお菓子を作るのが好きで、「お店屋さん」へのあこがれは普通にあった私。

 

開業のきっかけは、東京にいたころ、とっても素敵な女性に出会ったこと。

彼女は、地方都市で衣食住全般を扱うオーガニックショップを経営していて、

そこでお料理教室や、セミナーをやってた。

生き方も、仕事も、とっても素敵な女性。

あんなふうに、なりたいなって思ってた。

 

長野に移住するとき、ふと、ショップをやってみようかなと思い、

その女性に相談してみた。

すると、背中を押してもらえた。

同時期に、知人が何人か脱サラで、オーガニックショップを開店。

 

思いを形にしようと、私も、開業を決めたのです。

 

 

移住後、カフェも併設したいなと思っていて、保健所に相談。

飲食店の許可を取るのは、ハードルが高かったけど、

保健所の方の一言、

「長野県は、移住者の方の夢を壊すようなことはしません」

にささえられて、なんとか許可も取得。

 

 

そして、いよいよ開業。

自宅=お店だったから、

ホームページで、お店の場所を公開した時、

死ぬほど怖かった。

世界に向かって

「私、ここに住んでます」って言うのと同じだし。

 

自分が作ったお菓子や料理に値段をつけるときも、

値段をつけるのがこわかった。

原価がこうだけど、他のお店では、これくらいで。。。

もう、「えいや!」と決めた。

 

そして、いざ開業。

1年目は、順調。

 

でも、やりながら、なんか思ってたのと違う。。。

これ、私のやりたいことじゃない、って思った。

 

それなりに順調だったし、やめる理由もなかった。

常連のお客さんも増えて、

要望こたえる形で食についてのセミナーとか、料理教室もやった。

でも、違和感は消えない。

 

そのうちに、近くにオーガニック食品が買えるスーパーが開業。

売り上げは低迷し、閉業を決断。

金銭的に大失敗、つまり、大損で終わりました。

 

 

でもね、やってみてよかった。

やってみて初めて分かることがたっくさんあったから。

・小売りには、興味がもてない。

・料理は、自分が一番好きなことだから、商売にしたくない。

・実はすごく人見知りするので、接客が苦痛

 

それがわかっただけでもよかったなって思います。

それにやってみないと、「カフェやってみたいな」という思いがくすぶり続けてたと思う。

 

だから、金銭的には失敗だけれども、私の人生の上では成功。

それに、飲食店をやって、一度もトラブルがなかった。

これは、奇跡!

 

 

そして、一番大きい収穫は、

経営に悩んだおかげで、心屋仁之助さんに出会ったこと。

 

仁さんの言う「損する覚悟」の「損」は、

金銭的な「損」だけではなくって、「失敗する覚悟」。

 

 

「やりたいこと」には、「損」がつきもの。

 

憧れの会社へ、転職しようとするとき。

「応募」しなきゃならない。

そして、「採用」もあれば、「不採用」(=失敗)もある。

 

 

好きな人がいたら、アプローチしないと始まらない。

OKかもしれないし、そうでないこともあるかもしれない。

 

 

大きくお金を使う時、

家を買う、車を買う、海外旅行に行く。

これも、お金を出して、手に入れてみないと、自分がどんな気持ちになるかは、わからない。

 

 

 

一歩踏み出す勇気、つまり結果を引き受ける覚悟がないと、なにも始まらない。

 

 

カウンセラーとして活動を始めるときも、きっと勇気がいる。

でもね、お店をやるときほど、開業資金の必要がないので、

実は、楽しみでもあるのです。

 

年齢を重ねるにつれて、

損がそんなにこわくなくなってきたよウインク