こんにちは
様々な絵本を紹介している、
桜餅本舗のブログです
先日、図書館で
夫が見つけてきた1冊が、
もうとってもおもしろくて
皆様にオススメしたいので
今日ご紹介します
みにくい ことりの子
イザベル・ボナモー作
ふしみみさを訳
あすなろ書房
定価1400円+税
タイトルで
お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが
そうです
「みにくいアヒルの子」のパロディです
パロディって、
正直、面白いだけのものが多いのですが
このおはなしは、
感動する&笑える、
素晴らしい仕上がりです
どんなお話かというと・・・
鳥の夫婦が巣を作るために
小枝を探しに行き、戻ってきたところ、
作りかけの巣に大きな卵が
夫婦はびっくりしたものの、
このことを誰にも言わずに
自分たちの子どもとして
たまごを育てることにしました。
ある日ついにたまごが割れて
大きなひなが顔を出し・・・
夫婦はこの子にロジェという
名前をつけました。
ロジェはおとうさんとおかあさんが
せっせとえさを運んでも、
お腹がいっぱいになりません。
「うちのこはなんてくいしんぼうなんでしょう!」
歯を磨くのも、
仲間のとりたちが
みんなで手伝ってくれます。
そして少し大きくなったころ。
ロジェは他のことりのように
歌えず、飛べず。
その代わり、鋭いキバとツメを光らせ、
楽しそうにアゴをガチガチ鳴らします。
すると、ひなどりたちはこわがって逃げ出し、
親鳥たちはロジェとは遊んではいけないと
言います。
ですが、
おとうさんとおかあさんだけは
そばで温かく励まし
ロジェを見守ります。
その晩、恐ろしい嵐が来て、
ひなどりたちがみんな
水に落ちてしまいました。
ロジェは必至でひなたちを
丸太に乗せ、助けます。
その時、ワニの群れに囲まれて・・・
ロジェが素晴らしい機転で
とりたちと危機を乗り越えます。
結論から言うと、
ロジェはワニの子どもです。
ことりの夫婦に育てられ、
自身がワニと知ったのは、
大人のワニに囲まれて
こら、どけ、ちびっこワニ!」
と言われた時。
みんなと違う存在で
仲間外れにされてしまったけれど、
それでも、とりの両親だけは
絶対的にロジェの味方でした。
姿かたちが違っても、
その世界で当然の事ができなくても、
誰かが見守ってくれてさえいれば
良い方向に向かっていく。
そんなメッセージが
込められているような気がします
ちなみに、
元々はこのワニチドリという鳥が
絵本に出てくる赤い鳥たちの
モデルなのではないかなと思います
ナイルワニと共生関係にある鳥だそう。
色々なエッセンスを
絵本のお話に活かしてあるも
すごくステキだと思いました
絵が可愛いのもハナマル
対象年齢が
小学校低学年となっていますが、
年中さんくらいになっていれば
じゅうぶん理解できる内容だと思います
絶版しているのか、
本屋さんには並んでいないかもしれないので
気になった方は、
図書館やネットで探してみて下さいね
みにくいことりの子 [ イザベル・ボナモー ]
1,512円
楽天 |
では、今日はこのあたりで失礼します