3月16日、デュオ・グレイスのコンサート@浦安音楽ホールに行ってきました。
高橋多佳子さんと宮谷理香さんのピアノ・デュオです。
曲目は、
ハチャトリアン:仮面舞踏会より ワルツ(連弾)
モーツァルト:2台ピアノのためのソナタ ニ長調 K448 第1楽章(2台ピアノ)
チャイコフスキー:くるみ割り人形(2台ピアノ)
ショパン:ノクターン 第13番 ハ短調 op.48-1(宮谷)
ショパン:ノクターン 第14番 嬰ヘ短調 op.48-2(高橋)
サン=サーンス:動物の謝肉祭(2台ピアノ)
です。
アンコールで、
ブラームス:ハンガリー舞曲 第5番(2台ピアノ)
ラフマニノフ:2台のピアノのための組曲 第2番より タランテラ(2台ピアノ)
を演奏してくれました。
浦安音楽ホールには初めて行きましたが、こんなに音のいいホールは初めてです。
とにかく音抜けが良くて、クリアな音です。
2台ピアノでも、まったく音が重なりません。
スタインウェイとヤマハCFXの音色の違いも明瞭でしたので、2台ピアノの演奏を堪能できました。
お二人ともショパン・コンクール第5位ですので(髙橋さんは第12回〔1990年〕、宮谷さんは第13回〔1995年〕)、むちゃくちゃ上手いのは当たり前ですが、予想以上でした。
お二人ともソロとデュオでオクタヴィア・レコードからたくさんCDを出しておられ、オクタヴィア・レコードのCDの録音の良さも相まって、どのCDも素晴らしいですが、この日の演奏もほんとに素晴らしいとしか言いようがありませんでした。
ただ、しょっちゅうおどけたりするのはなんとかならないかなと思いました。
見ている方が恥ずかしくなるような(または寒気がするような)おどけ方なんです。
僕はこのデュオのコンサートは初めてでしたが、このデュオをよく知る人の話ではいつもなんだそうです。
というか、このおどけるのを“売り”になさっているとのことでした。
それと、欲を言えば、アンコールでのタランテラのような、大作曲家が2台ピアノのために書いた曲をもっと演奏してほしいです。
この日のコンサートでも、タランテラは圧巻でした。
ラフマニノフの組曲第1番と第2番、ラヴェルのラ・ヴァルス、ショスタコーヴィチの組曲といったプログラムのコンサートをしてほしいです。
この日のモーツァルトも2台ピアノのために書かれた曲ですし、動物の謝肉祭もサン=サーンス自身が2台ピアノ版に編曲したものらしいですが、いずれも2台ピアノの神髄を極めた曲とは言いがたいです。
あまりにも音のいいホールでしたので、友の会に入会しようと思い、入会パンフレットをもらって帰りました。
年会費1500円で、特典の主要なもの(私のように遠方の者でも意味があるもの)は、コンサートの先行予約ができることと、コンビニ発券の手数料(108円)が無料になることくらいです。
このホールで催されるクラシックのコンサートは年に10回ほどですので、これでは1500円の元は取れません。
主催コンサートを増やさない限り、これでは会員は増えないでしょう。
会員が多くないからか、この日も、300席しかないホールなのに、客の入りは3分の2ほどでした。
他のコンサートホールの友の会の内容を研究なさった方がいいと思います。