櫻井茂&曽根麻矢子 | まさしの音楽ブログ

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音楽(クラシック・ジャズ・ロック)のことをはじめ、芸術のことなど、日々感じたことを綴ります。

今日、また、上野学園・石橋メモリアルホールに行ってきました。
櫻井茂さん(ヴィオラ・ダ・ガンバ)と曽根麻矢子さん(チェンバロ)のコンサートです。



16日、オノフリ&チパンゴ・コンソートのコンサートに行った際、ランチタイム・コンサートというのがあるのを知りました。
根津に行く用があったので、行きしなに上野学園に寄りました。
というより、根津に行く用をこのコンサートの日時に合わせたのです。
12時20分から50分までの30分間ほどのコンサートでした。
演目は以下の2曲です。

J.C.バッハ:ソナタ ヘ長調 Op.10-5 Warb B 6b
C.P.E.バッハ:ソナタ ト短調 Wq.88

ヨハン・クリスティアン・バッハはヨハン・セバスチャン・バッハ(有名ないわゆる大バッハ)の11番目の息子(末っ子)で、カール・フィリップ・エマヌエル・バッハは大バッハの次男です。
櫻井茂さんが演奏前に解説してくださいましたが、音楽史的には、大バッハやヘンデルの時代からハイドンやモーツァルトの古典派音楽に至る過程の橋渡し的な重要な存在です。

櫻井茂さんは、これまで不覚にも、「名前だけ聞いたことがある」という存在の人でしたが、調べてみると、バッハ・コレギウム・ジャパンのメンバーだったり、トン・コープマン率いるアムステルダム・バロック・オーケストラと共演したりという人で、ものすごい人です。
曽根麻矢子さんは、誰もが認める日本を代表するチェンバロ奏者の一人です。
お二人とも上野学園大学の先生なのです。

さすがに素晴らしい演奏でした。

ヴィオラ・ダ・ガンバはよほど上手くなければ、ガリガリとノコギリのような音がするものですが、とても美しい音でした。
最前列のど真ん中の席でしたので、「こうして弾くのか」とか思いながら、聴かせていただきました。

チェンバロは、ピアノに比べて、そもそも美しい音を出すこと自体が難しいらしいですし、音に強弱をつけるのも容易ではないらしく、ましてや、情感を込めて演奏するのは極めて困難な楽器らしいです。
さすがは日本を代表するチェンバロ奏者だなと思わせる演奏でした。

それにしても、こんなコンサートが無料だなんて、ありがたいことです。
上記のようにお二人ともすごい人なのですが、普通の大学の公開講座という感じなのでしょうか。
石橋メモリアルホールも一級品の音の良いホールです。
同ホールは508席あるのですが、お客さんは70-80人くらいでした。
平日のお昼間なので仕方ないかもしれませんが、あまりにももったいない話です。
こんなコンサートがあることを私も知りませんでしたが、知らない人が多いのです。
石橋メモリアルホールのフレンズに登録しましたので、これからはメールでコンサート情報のお知らせが来るはずです。
月に1回あるそうなので、必ず行こうと思っています。