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さわかみ投信代表、澤上氏著の
「国債が暴落しても長期投資家は平気だよ」をご紹介します。
- 国債が暴落しても長期投資家は平気だよ/日経BP社
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なんとも癒される優しい感じのタイトルです。
“貯蓄から運用へ”のスローガンもむなしく
日本のGDPの1.7倍もの巨額資金が0.02%しか
富を生まない預貯金に眠っている状況。
そんな生産性の低い運用状況は、
良くない事は誰が見ても明白なのですが、、、
このような状況を放置しているのは、高齢者が
コンフォートになる事に政策が優先される
政治の怠慢であり、当事者能力の欠如が原因でしょう。
株式投資とは短期の変動に乗って頻繁な売買で利益を
上げていくのが通常と考えられますが、
本書では全く逆の考え方を提示しています。
そもそも、どんな暴落相場でも経済危機が訪れても
経済活動が止まる事は無いのだから、
人々の生活を支える応援できる企業の株を買い続ける、
下値の目途など一切計算せず、どんどん買っていく。
なんともシンプルです。
15年半で年複利5.3%のパフォーマンスとの事です。
海外ではもっと利回りの高い金融商品もありますが、
日本において、安定的にこれほどのリターンを出す商品は珍しいのではないでしょうか?
経済は“動いているお金の量とスピードの掛け算”とは言い得て妙です。
個人の預貯金(=死蔵された金)が、マーケットに出るだけで大量の資本が投入され、
民間版の景気浮遊策となり、ひいては国の借金も減らせることでしょう。
年金社会制度が崩壊、地方が没落する課題先進国の日本は、
選択肢がこれ位しか無いと思います。
多少、会社の宣伝要素があるにせよ、方向性には納得感のある内容です。
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