【大家MASA】大家MASA選書No.196 「空想戦争読本」 | 大家MASAの世界まるごと不動産投資

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「空想戦争読本」をご紹介します。


空想「戦争」読本/宝島社
¥1,296
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歴史に“もし”は無いにしても今起きている現象を正しく理解するために、

歴史の知識やそれに習う思考方法は必要と思いますが、

本書は事実がもし変わっていたらという視点から展開されます。

さて、先の大戦から平和を保っている日本ですが、

この世界で最も長い国体が続く国において、直近70年間が

歴史的に珍しく平和な期間であったことは言うまでもありません。

...

13世紀の元寇。モンゴル軍は神風で敗退されたとされていますが、

これは、日本軍が強く北九州方面の守備を鎌倉幕府が万全に

行っていたのが事実のようです。

モンゴルは4400艇に15万の兵を動員しましたが、

属国の寄せ集めで海上戦に慣れてない兵も多く長い航海で馬も疲弊していました。

よって、神風が無くても日本は勝てたようです。

次に16世紀の本能寺の変で明智光秀が謀反をせずに信長が生きていたら、

南蛮に興味のあった信長は海外へ派兵しインドまで行ったかもしれないというトンデモ説。

しかし当時の覇権国ポルトガルとの利害が一致すれば、

海上ルートでインド洋まで進出した可能性はあったかもしれません。

事実、秀吉の天下統一以降、東南アジアで傭兵となる者も多く、

戦国時代で鍛えられた彼らは、タイの山田長政のように非常に重宝されたそうです。

ちなみに、日本の火縄銃の輸出本数は当時は最多で、傭兵と武器の種々付大国でした。
まるで現代のスイスのようです。


日清、日露戦争を乗り越えた日本は欧米には脅威となりました。

勤勉な国民性であったとはいえ、明治維新からわずか50年足らずで、

軍事や工業の分野で欧米列強と肩を並べるに至った事は世界の奇跡でしょう。

第二次世界大戦の際の世界三大海軍国は、アメリカ、イギリス、そして日本です。

ちなみに今でも空母のカタパルトをまともに作れる技術はこれら3国のみが持っており、

現代の中国が作った空母では墜落事故が後を絶たないようです。

一方、アメリカはカラーコード計画というプランを策定しており、

対英はレッド、対日はオレンジといった戦争計画を練っていました。

特に黄禍論という人種的に日本脅威論を煽り欧米が日本を攻撃する事を正当化しました。

真珠湾攻撃実施前の手続きミス、大和や武蔵の建造の予算負担の増大、

ミッドウエイ海戦の判断ミスなど、それぞれにおいても、もっとシナリオ通りに進めていれば、

戦局はかなり変わりアメリカとの講和に持ち込めるチャンスはいくつもあったのです。

そもそも日本側はアメリカに勝利するのではなく、講和に持ち込むのがゴールでした。


当時、破竹の勢いで欧州全土を短期で制圧したナチスに勝算があると察した日本は、

独伊と同盟を結びましたが、国内には反対者も多く山本五十六大将もその一人でした。

陸軍の仮想敵はロシア、海軍の仮想敵は米英で、

戦略がまとまらなかったのも大きな敗因です。

ちょっとしたシナリオのズレで変わってしまった戦いの結果に触れましたが、

これは、現代にも、また政治経済の分野にも言える事です。

私は戦争には絶対反対の立場ですが周辺国にはいつも火種がくすぶっています。


ましてや他国の領土に侵略し、資源を搾取するなどあってはならない。

事実、日本だけでなくASEAN諸国外相会議が中国への力による

挑発的な覇権主義には大きく反発しています。

先日の安倍首相の米議会演説は、歴史修正主義者のイメージは払しょくされ、

覇権戦略の「隠れ蓑」として歴史問題を利用している中国への

平和的なカウンターパンチは成功しました。

議員たちの総立ちの拍手が、日本が一段高いレベルのポジションである事を示しています。


さらに9月に予定されている「抗日戦争勝利70周年」、

習近平の訪米に大きな打撃を与えました。

アジアの秩序を乱している張本人である習近平が訪米時に

安倍首相以上のパフォーマンスが出来るのか、疑問です。

本書を国防上、極めて重要なシーレーンであるケラマで読みました。

さらに今日は憲法記念日です。第9条に関わるガイドラインの

改正などが進行中です、考えさせられますね。





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