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池上彰先生の「おとなの教養」をご紹介します。
- おとなの教養―私たちはどこから来て、どこへ行くのか? (NHK出版新書 431)/NHK出版
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何かと日本の教育は理系と文系を分け、そこには大きな溝があると感じます。
福島原発の事故、理研のSTAP細胞の問題、理科系の専門家が行っている事が、
文系を含む部外者には理解不能なコメントが数多くありました。
オウム真理教の事件は、宗教に関する知識教養をきちんと身に付けておけば、
理系エリートたちが殺人行為に関わる事も避けられたかもしれません。
これらは一部の専門分野だけに特化する学習方法の危険性が露見された例ですね。
そこで、本書ではリベラルアーツとしての教養が見直されているとしています。
リベラルアーツとは、自由と芸術・技術を組み合わせた人を自由にする学問の事です。
このような知識を身に付けていれば、様々な偏見や束縛から解放され、
自由な発想や思考を展開していく事ができる。
「現代の自由7科」は以下です。
これらをきちんと習得する事により、
世界中で起きている問題のほとんどを解決、緩和できると感じました。
1.宗教
2.宇宙
3.人類の旅路
4.人間と病気
5.経済学
6.歴史
7.日本と日本人
例えば、「日本人」は正式には1873年に誕生しました。
昔から、日本人は存在したではないか!と思う人もいるかと思いますが、
国籍という概念が生まれたのが、このタイミングでした。
また、朝鮮半島からの帰化人たちも日本人と認識されていますが、
朝鮮語の地名が数多くあり、“奈良”も国を意味する朝鮮語という説すらあります。
北方から南方から渡ってきた人々もいたわけで、純粋な日本人などいないかもしれません。
また、明治時代に標準語が出来るまでは、東北と薩摩の人々の間で会話が成り立たなかった、
こんな状態ですので、お互い共通の国民としての意識が乏しかったと察する事が出来ます。
戦時中の“大和魂”なども後付けで、近代国家となるべく国策にて
日本民族、大和民族も政治的な後付けなのです。
それでも、大東亜戦争、高度成長を経て今に至る“日本人”。
我々はどこから来たのか、どこへ行くのか?
自らのアイデンティティとともに、リベラルアーツを身に付ける事は、
混沌とした世界で諸外国とも付き合っていくための必須事項と感じました。
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