大家MASAの世界まるごと不動産投資 ブログ読者の皆様
「ZERO to ONE」をご紹介します。
- ゼロ・トゥ・ワン―君はゼロから何を生み出せるか/NHK出版
- ¥1,728
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著者は、今をときめくペイパルマフィアと呼ばれる
起業家集団の中心人物であるピーター・ティールです。
そんな彼もロースクールから事務次官というリスクテイカーとは
程遠い道を志し、失敗した過去のおかげで今の彼があるのです。
“新しい何かを生み出すより在るものをコピーする方が簡単だ。
おなじみのやり方を繰り返せば、見慣れたものが増える、つまり1がnになる。
だけど、僕たちが新しい何かを生み出すたびに、ゼロが1になる。
・・<中略>・・
本書は、何かを創造する企業をどうたちあげるかについて書いた本だ。“
と冒頭から始まるように、本書のターゲットは企業家か企業志望者です。
グローバリゼーションが世界を変えるのではなく、テクノロジーの方が重要。
そして資源の限られたこの世界で新たなテクノロジーなき
グローバリゼーションは持続不可能と説いています。
本書は単なる成功ストーリーではなく、ITの歴史と
そこで勃興する企業たちの栄枯盛衰から、成功への法則に触れられています。
例えば、エネルギー2.0時代のクリーンエネルギー企業の多くの
破たんを尻目に、テスラモーターズは成功しています。
それは環境テクノロジーに乗る事もさることながら、
本書に書いてある7つの質問に応えるストラテジーがあったのです。
最終章では、創業者のパラドックスと題して実に興味深い内容です。
例として、ペイパル創業の6名のうち、4名はアメリカ人ではありません。
しかも3名は旧共産圏出身です。典型的なアメリカの特権階級出身は1名だけでした。
それなのに成功したわけですので、家柄や学歴などは必須条件でないことが分かります。
古代人は全ての歴史は繁栄と衰退の繰り返しだと考えていたようですが、
著者は、哲学者の考えを引用して世界の将来の4つのシナリオを示しています。
第1位は繁栄と衰退の繰り返し、
第2は最も裕福な国の生活水準まで全世界が追いついたその後のプラトー(横ばい)、
第3は大規模な社会騒乱後の絶滅、
第4は素晴らしい未来に向かってのテイクオフ。
劇的なシンギュラリティ(人類を超える知性が生まれる段階)が起これば、
新たなテクノロジーを生み出し、人類はそれを受け入れ進歩という
シナリオを選ぶ事が重要と締めくくっています。
全章を通じてスタートアップ起業から、クリーンエナジー、イデオロギー、
果ては地球の未来まで様々なトピックに筆者の高い見識を垣間見る事が出来ます。
さすがは、世界に大きな影響を与え続けているペイパルマフィアと頷ける内容です。
ウエブの発達などで起業という行為が非常に身近になっています。
興味のある方は本書を参考にしてトライしてみてはいかがでしょうか?
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