【大家MASA】大家MASA選書No.130「出光佐三 反骨の言魂」 | 大家MASAの世界まるごと不動産投資

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「出光佐三 反骨の言魂」をご紹介します。

出光佐三 反骨の言魂 日本人としての誇りを貫いた男の生涯 (PHPビジネス新書)/PHP研究所
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『海賊と呼ばれた男』も同じ主人公のストーリーですが
本書のほうが人間味ある”出光佐三”です。

国民的規模での大目標を失っている日本人の魂に正しい方向を示唆しています。
何度も目頭が熱くなりました。


日本の近代史はエネルギー問題とともに歩んでいます。
日露戦争の際は、エネルギーの主役は石炭でした。
石炭は日本各地で採掘できるためあまり問題にはなりませんでした。

しかし、第1次世界大戦は、鉄で作られた兵器が石油で動く
国家対国家の初めての総力戦であり、ヨーロッパの現地視察に赴いた
日本の軍人は石油の確保の重要性を知るのでした。

かのチャーチルは、第一次世界大戦時には英海軍のエネルギーを石炭から石油に変えています。

「石油の一滴は血の一滴」

太陽戦争で日本は圧倒的な物資で負けたと言われますが大きな要因は石油でした。
満州で外資の石油を圧倒してもアメリカとの交戦は避けるべきと訴えたのは出光でしたが、
残念ながら日本は太平洋戦争に突入してしまいました。

「この戦争で本当の意味で負けたのは原爆を落としたアメリカだ。
アメリカは国是である正義と人道主義を自ら放棄した。」

全てを失った戦後も出光の不屈の精神、偉業が展開されます。
米英を欺いて、孤軍奮闘の中、イランから石油を日本へ届けます。イラン国民から大歓迎を受けました。

このニュースは当時、戦争に負けて夢も希望も無い多くの貧困に喘いでいた
日本人をどれほど勇気づけたことでしょう。

日本が真の意味でアジア、アフリカの独立を加速させたのは、
日本というアジアの小国が欧米列強と闘ったという国家レベルの事だけでなく、
出光の俯仰天地に恥じない行為だったのではないでしょうか。

昭和37年のタンカー事故で36名の社員が無くなった際に出光はこのようにコメントしています。

「大事な家族が無くなったのだから終生遺族をお世話するのはもちろん、
子供の教育まで引き受けるつもりです」

家族主義的要素が無くなったと言われる日本企業。
どれだけこのような事を本気で言える社長がいるでしょうか。
個人主義の世の中になったとはいえ、本当は父親的な信頼できる社長の下、
忠誠心を持って働く方が多くの日本人にとって幸せなのかもしれない、とふと思いました。
スタートアップ期のホンダもソニーも同じだったと思います。

本書は、出光佐三という偉大な経営者であり愛国者のストーリーです。

個人と国家の関係が従来よりも稀薄になる今後の世の中においても、自らの信念を貫き、
大きな敵対勢力に真っ向勝負をする生き様は、時代が変わっても、
テクノロジーが変わっても通用する事と痛感するのです。





◆激辛担々麺をいただきました。

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