【大家MASA】大家MASA選書No.56「国家は破綻する――金融危機の800年」 | 大家MASAの世界まるごと不動産投資

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「国家は破綻する――金融危機の800年」をご紹介します。


国家は破綻する――金融危機の800年/日経BP社
¥4,200
Amazon.co.jp

20136月現在、アベノミクスの影響で金融市場はジェットコースターのように上げ下げを繰り返しています。今はどのような経済状況なのか疑問を持つ人が多いと思います。
著名エコノミストの中にも否定派もいれば肯定派もいます。
そんな時、歴史から学ぶという意味で本書は非常に参考になります。

本書は、さまざまな形をとって起きてきた金融危機を数字で証明する歴史の本であり、この本のメインメッセージは、「これはいつか来た道だ」という一言に尽きます。

本書の英題である”This time is different”ですが
今回だけ違うということはまずありません。

歴史は繰り返すのです。

最近の金融狂騒曲がまったく新種のようだとしても、歴史を遡り、また世界を見渡せば、過去の危機と驚くほど似通っていることに気づきます。その裏付けとして、本書は、過去1世紀以上にわたって公的国内債務のデフォルトとリスケについて調査しています。

例えば、日本。

1942
年には、対外債務デフォルトを起こしています。
戦後のインフレは、最高で568%に達しました。まさにハイパーインフレです。歴史的に戦争の間やその直後にはデフォルトおもインフレも珍しいことではないのです。

例えば、フランスは、過去8回は対外債務のデフォルトを起こしており、スペインは18世紀までで6回、19世紀には8回です。
最近、話題のギリシアは、1800年から大戦後までずっとデフォルト状態で今の状況が珍しいわけではないことが分かります。

<その他トピック>
・歴史は何度も同様の金融危機を繰り返していて、その度に中央銀行、政府関係者は「今回はちがう”This time is different”」と言い続けている、
・住宅価格の急騰が、金融危機の先行指標として有効。という事は次の金融危機は中国発?
・公的国内債務は、対外債務と違って返済される可能性が高いが、実は、予期せぬ高インフレを通じて事実上デフォルトしていることが多い。
・そもそも複数年におよぶリセッションは、大々的な再建を必要とするような経済にしか発生しない。
例えば1970年代の英国病のイギリス、そして1992年のバブル経済の日本など
(日本の場合は単に金融の崩壊だけではなく中国経済の台頭を考慮して経済を方向転換する必要があった)
・日本を始めとするアジア各国では、銀行危機前に発生した資産価格バブルにおいて商業用不動産が重要な要因。
フィリピン、タイなどもランドバンキングの手法がありますね。


本書は、総ページ数588ページの辞書みたいな一冊です。
持ち歩きが困難なため、読破に3か月以上かかってしまいました。。。
世界の国家は破たんするという歴史事実を通じて、金融システムを勉強するには最適な書ではないでしょうか。



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■最近、脂っこいものを食しておりましたので、ヘルシーなランチにしました。





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