記憶力と思考力 | まーちゃんのブログ

まーちゃんのブログ

誰かに読んでもらうつもりで書くと、自分の考えがよくまとまってすっきりするので、このブログを始めました。

記憶力と思考力


記憶というのは、機械的に言うとコピーすることです。しかし人間の場合、ただ写し取るだけではありません。取り込んだものを好き嫌いの尺度で振り分けることで記憶が完了します。例えばリンゴは、好き度5.6、ピーマンは、好き度マイナス1.2のように。あるいは、雪+教室+ストーブ=3.4、雪+校庭+プール=-8.9などです。このように、コピーして点数をつけることが人の記憶です。

好き嫌いで振り分けたデータを組み合わせて新しい何かを作ることを思考といいます。

だから何かが極端に好きだったり、極端に嫌いだったりすると、記憶は鮮明になり、実践的な思考をします。ただそれが必ずしも総合的な記憶力や思考力を高めるとは言えませんが。

つまり脳の中には始め、記憶する力と、好き嫌い、そして組み合わせる能力しかないのです。それらはまとめて本能ということができます。

記憶したものを組み合わせて新しいものを作り、その新しいものに好き嫌いの点数をつけてまた記憶し、それらをさらに組み合わせる。その連続が普通私たちが「考えている」状態です。

そう考えてみると、私たちが何かを記憶するとき、ただ記憶するのではなく、考えながら記憶しているということがわかります。赤ちゃんのときは、初めて見るものを脳にコピーして好きか嫌いかで振り分けるだけでしょう。でも言葉を話すようになると、新しい物を記憶するとき、今までの記憶した無数のデータを使って新しいものを作り、その枠に入れて記憶します。例えば、新しい友達の顔を覚えるとき、隣のお兄ちゃんの目と、ライオンのたてがみ、アヒルのくちばし、ミカンの匂い、などの新しい組み合わせを作って、その枠の中に入れて覚えます。この組み合わせが早く、的確にできる人が記憶力のいい人ということになります。

組み合わせる力は思考力です。だから、記憶力のいい人は思考力のある人と言えます。逆に、記憶は思考力を必要とする創造的な作業だとも言えます。記憶力を増すためには思考力を増さなければなりません。

思考が記憶を助け、新たに記憶したものが思考力を伸ばす。記憶と思考は連続しているのです。何かを学ぶ人は大体最初の記憶の段階を過ぎていますから、思考によって記憶しているはずです。思考力を伸ばす方法を考えればいいわけです。思考力は組み合わせる力ですから、すでに知っているものを組み合わせることで何かが出来上がるようなクイズやゲームをやればいいでしょう。

私は英語を教えているので、英語の勉強法を例にとるとこうなります。
1) まず、知っている単語だけでできた、なるべく長い英文をいくつか探す。
2) 表にその英文、裏にその日本語訳を写したカードを1文に1枚ずつ作る。
3) そのカードを1日後に訳してみて、できていれば捨てる、できなかったものはまた1日後にやる。
4) 慣れてきたら、知らない単語が少し混じったものもやるようにする。

記憶力と思考力があれば、どんな勉強でもできるようになります。勉強法で悩んでいる人はこのフラッシュカードで勉強してみると、楽で、いつでもできて、効果は確実です。


まーちゃんのブログ