【エルゴノミックス】は人間工学ということですが、この言葉の響きがなんとなく好きなんです。
多分日常では気づいていないだけで、実際には使いやすさという視点で、
あらゆるところへ使用されている概念だと思います。
人が自然な動きや状態で使えるように設計することで、作業効率を
上げる為の機械的なものが多いと思います。
でも、これから機械的なものの設計だけでなく、洋服のデザインにもこの
【エルゴノミックス】の考え方が意識されるようになってくると思います。
衣料のパターン(型紙)の基礎は体の関節と筋肉の動きを計算して作り上げています。
肉体が動く方向はある程度関節と筋肉の動きに規定されるので、その動きに
自由度が高くなるように考えられています。
今後は、服の機能性が高まってきます。
それは、着用するシーンや必要となる動きによりフレンドリーになること。
その実現の為に素材やパターンが考えられ、細分化されていく必要性が
増していくからです。
着心地を高めるということも重要なファッションのポイントとなります。
人の動きを軽減したり、疲労度を軽減することにもなります。
これはファッションが既に外見だけのものではなくなってきたことを感じさせます。
【機能美】は、そのもに自体が持つデザインの魅力です
【アフォーダンス】はそのデザインが伝える力です
【エルゴノミックス】はそれを使う人を助けたり、少しでも負荷を下げてあげる為のデザインです。
デザインの領域はこんなに広くまたパワフルなんですね。