その後の、田んぼの様子 | マサーヤンのブログ

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ブログ更新、2ヶ月ぶりとなってしまいました…。(汗)
さて前回の記事で書いた田んぼの様子ですが、その後どうなったかをダイジェストでご報告させてもらおうと思います。

前回の記事で書いたように、まずはスコップでひたすら土を掘り起こしていく作業です。天気のいい日に、一日1、2時間の作業で、腰に負担をかけないよう、ぼちぼちと進めていました。
掘り起こしている途中、巨大な石が埋まってることに気づいたり…、耕耘機を使わない100%の人力作業は、なかなか大変でした(笑)






こつこつと開墾作業を進めていると、ご近所の佐川さんから「むかし、わしが20歳ぐらいの頃、うちの親父が田んぼやっとって、その作業を手伝わされたもんじゃ。一度災害が来て、隣町の田んぼが使えんようになった時、1から田んぼの床作りをやったよ」という、ありがたいお話を聞くことができて、田んぼの床作りのやり方を教わることができました。
粘土質の赤土を小石と一緒に敷き詰めて、まず水がもれないように叩き固めるのだそうです。昔、千葉県で田んぼをやった時はそんなことまでやらなかったので、びっくりでしたが、まずは教わったとおりにやってみようと、建物の基礎を作る時に土を叩き固めるための、大きな丸太の両サイドに握り棒をつけたものを自作して、やってみました。
これがまた腰に負担の来る作業なので(笑)、あせらずゆっくり作業を進めていきます。






そしてある程度叩き固め終わると、田んぼに水を引くことを考えます。近くに、沢があるのでそこからパイプで水を引っ張ってきたいところですが、ホームセンターでパイプやホースを買うとなると、そこそこいい値段がするので、、どうしたもんかなと、考えていたところ、海岸に良さそうなパイプがゴミとして落ちていました(笑)





沢から田んぼまでの距離が15mぐらいなんですが、長さもぴったりでびっくりしましたが、ところどころが折れ曲がり、穴が空いています。




穴が空いてる箇所を切り、ホームセンターで見つけた配水管を繋ぐものを取り付け修繕。





沢から水を引きます。流れ込んだ砂などを一度沈殿させるための水タンクを設置。





そして何度か試行錯誤したあと、ついに水が流れてきました。おそらく数十年ぶりに、田んぼとしてこの場所に水が引かれ、もともと田んぼだったここの土が喜んでいるような気がしました。感無量です(涙)





初めて水を引いた日の翌日、24時間経って、田んぼが水が一杯になっているのかな~と喜び勇んで向かうと、流れ出たパイプの辺りが湿っている程度。
水が溜まらず、地下に漏れまくっていました(笑)





ここから赤土に水を含ませて、また一から床を固めていく作業です…。





そしてコツコツと作業を進めて、山ダニに股間を噛まれたり、いろいろなハプニングもありながら、田植えができそうな状態にまでなりました。





現在の苗の様子を見ると、今月末頃には田植えができそうです。床を固めて水を入れたあと、黒土を入れて、人力で代掻き作業を何度もやりましたが、普通の田んぼのようなトロトロ状態にするには限界があり、なにせ今年から初めたばかりですし、まだまだ土が固いんですが、長いスパンでの土づくりを考えているので、今年はこの状態で田植えをしたいと思います。
きっとこれからもハプニングや失敗はたくさんあるかもしれません(笑)。収穫まで辿り着けるかどうかもわかりませんが。でもひとまず田植えまでこぎ着けることができほっと一安心しています。

いや~、田んぼはやっぱり楽しいし面白いです。田の力と書いて「男」という漢字になりますが、昔もきっと田んぼは男の仕事だったのかもしれません。主食であるお米を収穫し一年間は家族を食べさせて養っていくことが男の仕事だったのかもしれません。
なによりも自分でお米作りをしてみると、秋にお米が収穫できて、これで一年間はなにがあっても生きていくことができるという、何事にも代え難い安心感、、プライスレスだと思っています。