吉野ヶ里歴史公園はJR吉野ヶ里公園駅で降りて徒歩15分です。麦畑が広がっていて高いビルもなく歩くのも気持ちがいいです。去年発見された石棺墓は今回の公開後に埋め戻されます。会場入り口付近では発掘した土器を洗う体験コーナーや石棺墓の蓋を説明するガイドさん(学芸員?)もおられて賑わっていました。
時代は2世紀後半から3世紀の石棺墓です。邪馬台国時代の有力者であると推定されていますが、中には何も残っておらず、具体的にはわかっていません。石棺墓の棺内には赤色顔料がうっすら残っていて肉眼でも確認できます。(画面右奥の石)
都市部では建築物の建替え時に遺跡は調査後に破壊されて跡形も残りませんが、ここでは保存の為に埋め戻されます。吉野ケ里遺跡はまず広大な敷地を掘り、調査して埋め戻され、さらにその上に復元した展示棟を立てています。
石棺墓の蓋として3枚の石板がありました。これには線刻文様が刻まれていました。インディージョーンズのような身なりをした方が説明していました。また石蓋の重さを当てるクイズがあり私は350㎏で応募しました。石蓋には「キ」「+」「×」のような線刻文様が刻まれています。
金魚すくいをやってるような写真になりましたが土器の欠片を洗い土を落とす作業の体験コーナーです。歯ブラシのような道具で水に浸しながら傷をつけないように丁寧に一個一個洗っていき、それを組み合わせて土器を復元します。
きれいに洗った土器の破片、ここから一個一個パズルのように復元していきます。吉野ヶ里は700年続いた弥生時代の全ての時期の遺構・遺物が発見された遺跡です。
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甕棺墓が保存されていました。甕棺墓は推定で1万5千基はあるそうです、魏志倭人伝に倭国大乱の話が記載されていますが、ここにも首が切断された頭蓋骨がないものや大腿骨の折れたものやキズのついたものが多数発掘されました。
手に持っているのは2000年前の土器、土器だけにドキドキ。