2024節分 博多三寺社巡り 二月花形歌舞伎 松本幸四郎・市川染五郎 | OH!江戸パパ

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本日は博多区の節分豆まき行事をご紹介します。博多では節分豆まきで有名な三寺社があり、歩いたらウォーキングに丁度良い範囲内にあります。櫛田神社→東長寺→住吉神社で途中にもち吉本店で特売場もあり、帰りはかろのうろんやキャナルシティでご飯を食べて帰り半日は遊べます。節分豆もどっさり取れて有名人も見れるという夢のような一日です。

 

寺社の参拝の順番ですが催しにより時間をずらしています。櫛田神社の豆まき神事は10時から毎年博多座の公演から歌舞伎役者さんが来られますのでそれを一番にします。次は東長寺節分大祭には11時に行きました。海外留学生が七福神・お多福・赤鬼・青鬼に扮して節分祭に参加しています。六角堂の開帳・千手観音の開帳、出店や福引でにぎわっています。また隣のもち吉本店では特売場ができていて長蛇の列ができています。

 

最後に12時に住吉神社の節分祭に行きました。ここでは古式ゆかしく方相氏(ほうそうし)による除災招福の追儺の神事があり、その後で高島市長も参加する豆まき神事があります。

 

 

 櫛田神社では松本幸四郎さん・市川染五郎さんの一座が能楽殿前の壇上に上がり勢いよく豆を撒きました。松本幸四郎さんは最後の方では声がかかる方へ鹿取義隆のようなサイドスローで正確なコントロールで投げていました。このあと一座は早速、博多座公演の初日をむかえます。演目は「江戸宵闇妖鉤爪」「鵜の殿様」で江戸宵闇妖鉤爪は幕末の江戸を舞台に明智小五郎(幸四郎)と人間豹(染五郎)が戦う物語です。昼の部・夜の部があり。フルマラソンを二回走るような運動量になります。一座の皆様お疲れさまでした。

 

博多座で観劇しましたが、テレビドラマの時代劇のようにセリフが聞き取りやすく歌舞伎の予備知識ゼロの方でも楽しめます。多くを語るとネタばれになりますが、市川染五郎さんの宙乗りは圧巻です。一番安い三階席で見ましたが、染五郎さんの扮する恩田乱学の宙乗りは花道から三階席まで飛んできて間近で見られ迫力満点でした。クライマックスは三階席が良いです。

 

 

 


 

 

 

市川染五郎さん、NHK大河ドラマ鎌倉殿の13人木曽義仲の嫡男で木曽義高役を演じてお茶の間の人気を博しています。まだ18歳ですがすでに染五郎さんと二枚看板で大活躍されています。博多座は初出演で私も初めて見ましたが、ひとり二役でお父さんと息の合った演技で観客を魅了しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

二本目の鵜の殿様も楽しくお二人のコミカルな演技で舞台を所せましと駆け回ります。お父さんの幸四郎さんは50歳をこえているはずなのに体操選手並みのキレキレの動きで会場をわかせていました。

 
 

 

こちらは東長寺の山門です、東長寺は弘法大師空海が804年に唐に渡り20年の留学予定を2年で切り上げ806年に帰国し博多に創建した真言密教のお寺です。黒田忠之公がこの地に移転し再建しました。

 

 

 

 1842年に博多の商人、萬歳楼袖彦が寄進した六角堂は毎月28日だけ扉が開放されます。この日は特別開帳されていました。扉絵に仙厓や文人墨客の絵や書が描かれています。本堂の御本尊様は撮影禁止ですが六角堂は撮影OKです。
 

 

 

東長寺では海外留学生が七福神に扮して豆を撒きます。普段は見れない六角堂内部や重要文化財のご本尊千手観音像が拝観できます。出店や福引でたくさんの方が参詣されます。

 

 

最後に住吉神社へ行きました。櫛田神社←約6分→東長寺←約17分→住吉神社で節分三寺社巡りです。高島市長の顔も見えます。

 

 

 

住吉神社で追儺はおにやらいの神事があった後に豆を撒きます。4つの黄金の目の方相氏が悪疫に霊験がある桃の弓で葦の矢を射て鬼を追い払います。

 

 

今年の収穫はこれくらいです。一番とれたのは住吉神社です。三寺社のまわり方は自由ですが、博多座から演者が来るのは櫛田神社の10時からだけです。そこだけは1~2時間前に行かないと豆は取れません。私達は1時間くらい前行き7列目くらいでしたが二人で4~5個取れました。縁起物なので1個でも取れたらいいと思います。