右が"有機笑栗わらいぐり"
左が"有機むき甘栗"
2つとも中国産の栗で、
どちらも"JASマーク"がついています!
しかし、よく見るとどちらか一方の商品に違和感を感じる点があります•••
それでは2つの栗について
一緒に見ていきましょう!
まず、ドンキホーテの独自ブランド
"情熱価格"の有機むき甘栗です!
○原産国は中国河北省 (天津甘栗で有名な地域)
○日本の有機認証を受けた
有機JASマークがついています!
☆JASマークとは?
日本農林規格等に関する法律(JAS法)に基づき、認証されたものに付けられるマークのこと。
その中でも、有機JAS規格を満たすものに付けられているのが"有機JASマーク"です!
有機JASマークは、太陽と雲と植物をイメージしているとのこと!
◇
農薬や化学肥料などの化学物質に頼らず、自然界の力で生産された食品を表しており、農産物▪加工食品▪飼料及び畜産物に付けられています!(農林水産省HPより)
◇
こちらのマークの認定を受けるためには、申請書の提出から検査員の派遣▪判定を経て、認証書の発行をしてもらいます。そしてようやく"有機JASマーク"を付けることができます!
一見"小さなマーク"に見えますが、実は膨大な時間と労力▪お金がかかっているんですね!
「認定登録機関名」が必ず入っています!
*写真に書いてある"OCIAジャパン"は、海外の事業者も扱っている有機JASマークの認証機関です!
マーク一番下の"14-112F"とは認証番号のことで、OCIAジャパンのホームページでこの番号を検索すると、
▪事業者名
▪認証の種類
▪事業所の名称及び所在地
が明確に記載されています!
*ただ、こちらの事業者は今年の9月に廃止されました。(コロナの影響でしょうか•••)
こちら"情熱価格"の
有機むき甘栗!
"オーガニック商品"になります!
次に、
ブランド名や会社名も分からない•••
有機笑栗(わらいぐり)!
▪日本の有機JASマークとハラルマークがついています•••
▪パッケージは日本語ですが、
原産国は 中国
輸入国は シンガポール
とだけしか書いておらず、"JAPAN"の文字は一つも出てきません•••
はい•••
こちらまがいものの可能性が高いです!決して大きな声で言えませんが•••
中国で生産された栗をシンガポールへ輸入するのに、日本の政府機関がJASマーク、それも"有機JASマーク"を出すとは考えにくいです!
念のため、有機JASマークの下に書いてある認定登録機関名から商品を調べてみましたが、やはり出てきませんでした•••
"日本語だから安心!"
更には"有機"と書いてあればOK!
と言った考えは異国では捨てければなりませんね•••
一消費者として、商品のトレーサビリティ(その製品がいつ、どこで、だれによって作られたのかを明らかにすべく、原材料の調達から生産、そして消費または廃棄まで追跡可能な状態にすること。)を理解し調べることは、とても大切なことです!
中国産と聞くと、過去の食品偽装問題や環境汚染による食品品質問題など•••"中国産"と聞くだけでなかなか手が伸びない方も多いはず?!
しかし、昨今では国をあげて有機栽培に力を入れており、他国政府からの認証を得ることで、より安心▪安全なオーガニック(有機栽培)商品が消費者のもとへ届いています。
ただ、中には偽物?があるかもしれませんので、必ず商品裏の表示はしっかり見ておきましょう!
◇どこの国のものなのか、
本当に正しい表示がされているか、
一度チェックしてみて下さい!
今回は、
"栗から学ぶ"JASマーク"について~ビックリな話~"
というお話でした!