男の私から見て、女性ならではの魅力をアップさせるアイテムがいくつかある。ウィッグだったり、ブラジャーのパットだったり、もしかしてガーターベルトだったり……。
いやさ、単純かつ大事な物を忘れていた。“ハイヒール”こそ、大人の女性のシンボルにふさわしい。あの爪先から踵までに至る角度、フォルム、色味、などなど。
そして、訴えてくるのは視覚にだけではない。目線を外しても、耳に届いてくる「カツ、カツ……」という足音。琴線に響かないわけがない。
しかし、このハイヒールはちがうのだ。鳴らすのは足音ではない。
オンラインショップの「fu‐bi(フウビ)」で扱うハイヒールは履いちゃダメ。なにしろ、商品名は『ハイヒールスピーカー』。どう見てもハイヒールだけど、ハイヒールじゃないから早まるな。
名前を聞けば誰でもわかるに決まってるが、これはスピーカーである。見てくれはハイヒールだけど、その正体はパソコン用スピーカー。何をきっかけに、どういう思いつきでこんなデザインにしたのか、聞きたいけど聞けない。
なぜなら、これはイギリス製だから。以前、コネタで“金塊みたいなPCマウス”を取り上げたが、その時と同じ会社が考案している。いやはや、スキモノなメーカーである。
だが、スキモノなのは製作元だけではなかった。このハイヒールは6月15日より発売されているのだが、最初の出荷分は数日ですべて完売。1週間後には、2回目の出荷分の販売に入ってるというのだから、確かにそこにニーズがあった。
では、どういう人が買っていくのだろうか? 同店に、直接伺ってみた。
「当初は、女性が多く買っていくと予想していたんです。でも、意外にも男性のお客さんが多く購入されていきます。御自身で使われているのかもしれませんし、女性へのプレゼントで買われているのかもしれません」
きっと、自分で使ってると思う。ニーズは、男性側にあるに違いない。
そんな『ハイヒールスピーカー』は、国内ではfu‐biでしか扱っていない。少なくとも、今のところは。
足音じゃなく、起動音なり何なりが発せられるハイヒール。それはそれで、妙に気になる。
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