ブログ訪問ありがとうございます。


さて、いきなりですが夏川椎菜さん「パレイド」発売&誕生日おめでとうございます!!!




僕は麻倉ももさんのオタクですが、ナンスのことは出身が同じやら、ブログが面白いやらと意外と注目してる部分が大きいです。




忘れもしない3月31日、2ndツアー千葉公演。「パレイド」が初披露されました。

僕自身、過去に色々あるタイプの人間なので「うまく笑えてたら 今の僕は こんなじゃない」という詞がその日から離れません。

そして、夏川椎菜があんな風に歌う姿に誰もが衝撃を受けたのではないか、と思います。


この曲の最初のイメージは「劣等感のパレイドから希望に向かっていくのかな」とそんなことを思っていましたが...

歌詞を見て、しっかり音源を聞いて他に思うこと、理解できていなかった点も多く見えてきました。


さて、そんなわけで今回の記事はこの「パレイド」について注目していきたいと思います。

前述の通り、僕は夏川椎菜を本気で追っている訳では無いので、未熟なところは意見を頂いて視野を広げていきたいなと思っております。

前半はなかなか暗い内容になっているので、不快な方はDメロ以降だけでもお読みいただけたらと思います。


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さて、本題です。

①歌詞考察

🎵ゆらゆら 空は沈む
     真っ白な雲はどこへ行く
    ふわふわ 過去を越えて
     僕はどこまで 行けるかな

この部分は夕暮れの空を見ながらぼんやり、と考えている部分かな、と思います。

アニメで言えば、回想シーンの直前みたいな感じですかね。

だからこの部分は深く考察する必要はないかと思いますが一点だけ。

「ゆらゆら」「ふわふわ」これらは真剣に考えているときに出てくるものではないと思います。

本当に最初のぼんやりとした感情なのか、劣等感に打ち砕かれて絶望の中の感情なのか。

おそらく後者です。それはこの後の詞を見ればわかるかなと思います。


🎵きらきら 見つめていた
     背伸びで届いた夢の世界  
     嘘にも傷つかない 器用さを僕に求める

夏川椎菜さんが声優を志したのは「プリキュア」がきっかけとのことです。当時小学生だったナンスから見ればそれはもうきらきらしていたでしょう。

そんな夢のようにきらきらしていた世界に届いた先に待っていたのは「傷つかない器用さ」。

つまり、芸能界はきらきらしているものじゃないという現実を押し付けられてしまったのかなと。

それは、1人だけソロデビューが遅れたり、人気がないと言われたり、そういった劣等感であると思います。

先日、夏川椎菜さんからこんなLINEが届きました。


彼女は幼い頃から劣等感に悩まされていたようです。


🎵イヤと言えるほど強くなくて
     なくしていくよ 大事なもの    
    素敵なものを手に入れるけど
    描いてた自分は もう
   どこにもいない

劣等感から解放されるという未来も描いていたと思います。しかし、そんな未来は消え去ってしまった。

ここで注目したいのが「素敵なもの」の内容です。後でも触れますがこれはおそらく私たち「ファン」「応援してくれる人」そして「仲間」、そういったものです。


🎵ああ うまく笑えてたら
    今の僕は こんなじゃない
    だから 身の丈に合わない
   きれいごとを くちずさむのかな
   ああ ああ ああ ああ あー

「うまく笑えてたら」この部分はそのままの意味で解釈するの無理でした。

しかし、「うまく劣等感を認めて笑えてたら」というニュアンスで解釈することで納得することができました。

後半もうまく笑えないことと綺麗事を口ずさむ因果関係なんだよってしばらく考えてたんですけど、こっちも「劣等感を隠す(忘れる?)ためにきれいごとをくちずさむ」という解釈でうまく繋がりましたね。

ここで注目したいのは、「きれいごとを くちずさむのかな」という表記です。綺麗事を口ずさむとせずわざわざ平仮名にした意味はなんでしょう。

平仮名にすることで表現できるもの、それは「幼稚さ・稚拙さ」「ほんわかした感じ」などでしょうか。

ここでは「幼稚さ・稚拙さ」を表してるのかな、と思います。それは「改善すべき部分」を比喩的に表現していると僕は思いました。

あと、「かな」という問いかけるような語尾は頭の片隅置いておいてください。


🎵チクチク いばらの道
    いつかの傷口 開いてく
   ぐるぐる 響くハウリング
   歌声上げても消せない

「傷口」「響くハウリング」、劣等感の比喩ですよね。


🎵弱くて暗くて いやになるな
    いちいち壁にぶつかってたり 
    覚えたいことは 忘れるのに
   忘れたいことはまだ
   消せないまま

もう歌詞の通りだと思います。劣等感による自己嫌悪って本当にしんどいし、先が見えないし、心にグサグサ刺さって俺までしんど...。

🎵ああ きれいな言葉とか
    言えるほどの 自分じゃない
    だけど この夜の孤独を
   超えるために
   手放せないんだ

ここは1番サビと繋がる部分ですね。

劣等感を隠すために綺麗事を口ずさむけど、そんなことができる立場にはのわかってる。

それでも、自分だけ下にいる孤独を消すためには綺麗事に頼るしかない。



🎵答え探し メリーゴーランド
    見ないふりをする方が 前に進んで行けるのかな
    不釣り合いの言葉をつれてパレイドは つづいてく

じゃあどうすればいいの?彼女はメリーゴーランドのようにぐるぐる探し回ります。

その中で「見ないふりをすれば」と揺れることもあった。

まだわからない、まだ抜け出せない、不釣り合いの言葉(=彼女にとっての綺麗事)を連れて、言い換えれば劣等感をつれて、彼女は進んでいきます。


🎵ああ うまく笑えてたら
     今の僕は こんなじゃない
     だから 身の丈に合わない
    きれいごとを くりかえしてる

ここで、きれいごとを「くちずさむのかな」という問いかけから「くりかえしてる」と言い切ります。

これは彼女が、弱さを認めた。今まで劣等感を隠そうとしていたそんな弱さを認めた。

劣等感から解放される方法、それは「自信を持つこと」しかないと思います。

そして、弱さを認めなければ、「自信」も薄れてしまいます。

人はマイナスの方ばかり気にしてしまうそんな生き物です。

でも彼女は弱さを認めて、「自身を持とうとしている」、プラスに生きようとします。


🎵ああ 誰かのためになら
     歩けるかな その先へも  
    今は自分しか救えない きれいなうた  
    くちずさみながら
    ああ ああ ああ ああ あー

彼女にとっての「自信」はなんでしょう?彼女の良さはなんと言っても「煽り・レスといったファンを楽しませる能力」じゃないでしょうか。

元々アイドル好きだった彼女なら一番ファンの気持ちを理解していると思います。


夢の世界でも劣等感に悩まされるけど、その中で素敵なもの「ファン」を手に入れています。


だからこそ「誰かのためになら 歩けるかな」とぼんやりながらも希望の光を見い出せているのではないでしょうか。

劣等感を抑えるために「今は自分しか救えない きれいなうた」だけど、それをファンのために歌えるようになるとき、彼女はさらなる成長を遂げるのではないでしょうか。

この部分の「きれいなうた」という表記は、まだまだ稚拙だけど、ここからどこまでも成長してやろうという意志の表れではないでしょうか。



②総括

この詞は本当に深くて、解釈違いも起きやすいかなと思います。しかし、僕が一番しっくりきた解釈は上記の通りです。

違う視点があれば教えていただきたい所存であります。



彼女は、幼少期からのコンプレックスであった劣等感を克服しようとしている。

先ほど述べた様に、劣等感の克服方法は「自信を持つこと」です。

そのために、劣等感を認めて、着実に前へと進んでいる。


では、彼女の「自信」とはなんなのか。

「今は自分しか歌えない きれいなうた 口ずさみながら」という部分からは「次は自分以外のためにも歌いたいという意志」が読み取れます。

やはり、これが「自信」のひとつに繋がっていくのかな、と思います。

発売日のブログで言っていた「救いはないけど、救える歌」はこういうことなのかな、と。


僕も劣等感に悩まされている身ですが、その辺の人に「きれいごと」を言われても、「偽善者は黙っとけ」って思ってしまいます。

でも、尊敬するアーティスト、好きなアーティストが歌ったり喋る「綺麗事」にはなぜか勇気のようなものを貰えます。

ですから「綺麗事」を歌うことはとてつもなく難しいことなのではないかと思います。

それを歌えたときに、「尊敬されているアーティスト」「好かれているアーティスト」の証となり、それが自信へと繋がっていくのではないでしょうか。

といいつつも、既に2ndツアー千秋楽でその片鱗を感じた人は多いと思うし、夏川椎菜はすごい人です。

また、上の方で載せたLINEメッセージからも自信を獲得しつつあるのかなと読み取れます。

ちょっと見放した隙にどっか行っちゃいそうな勢いですね。


もちろん、ここで挙げたのは彼女の一部分の感情に過ぎないと思います。

ひとつの曲でひとりの人間を表現できるほど夏川椎菜は小さな存在ではありません。

ただ、彼女が劣等感を認めるように、私も彼女を素晴らしさを認めたい。

彼女が自信で自らを支えるように、私も彼女を支えてあげたい。


これからも夏川椎菜さんのさらなる成長を願って.....。



Masa.