ウルトラシリーズの変身アイテムは、昭和シリーズに限っても意外とバリエーションが豊富ですね。
初代のベーターカプセルから始まって、セブンのウルトラアイ、帰りマンは素手だけどエースはリングでタロウはバッジ、レオがまたリングで80ではベーターカプセルみたいなブライトスティック。
平成以降になると些か商業的な面が前面に出てか、更に多種多様なアイテムが登場してそのレプリカというかおもちゃが続々と発売されているみたいですね。
その上それぞれの変身アイテムにはカプセルとかメダルとかカードとかを使う仕様になっててそれもおもちゃがまた売られ、となかなか商売っけを強く感じてしまう。
しかもそういったアイテムたちがやはりおもちゃ化前提のためか、劇中でもまあまあおもちゃっぽかったりするのが辛いと感じるのはトシのせいなのだろうか。
(ジードの劇中でレイトさんが奥さんに変身アイテムをみつけられてしまうシーン、ナイショで買ってきたおもちゃを追及されているように見えて笑えてしまう。。。)
そこで、シン・ウルトラマンのベーターカプセルですよ!
これは原点回帰にしてシンプルなデザインになってて素晴らしいっ。
なんというかこう、「ありそう」じゃん!?
高級なライターとか、シガー用のパンチとかみたいなオトナアイテムの様相を身に纏っているよね。
そんなベーターカプセルの「ガチめのレプリカ」が、プレミアムバンダイからようやく発売されたっ!
予約したのは半年前!
お値段は先月発売のものの3倍ほど!
そのクオリティには大いに期待がもたれるぜっ。
んー、、、、
さすがに同じモデルのレプリカなのでぱっと見での違いはあんまわからん。
まあ先のDX版は自分で塗装していくらか外観のクオリティはあげてあるもんな、、、。
細かく見ていってみよう。
先端の三叉の部分の比較。
DX版では繋がっているが、プレバンの方は分割されてて尖っている。この辺はプレバン版は本編の仕様に忠実になっていて素晴らしい。
そして発光部。
プレバン版では内部に球体が仕込まれてて、ここも劇中のものがよりリアルに再現されてますね。
世の中にはDX版の中にビーズを仕込んで再現度を上げておられる方もおられるみたいだけど、これをもう一度バラす勇気が足りないわたくしにはプレバン版は非常にありがたかったりする。。。
さらにっ。
起動スイッチの飛び出しギミックの再現もされているぜっ。
これはわたくしは、完全に自力では再現不能なのである。ボタンのスプリングのテンションも程よい重さがあり、操作時の実感を高めてくれる。
いいねーいいよー、結構良く出来てるじゃん!?
ただここのデキはちょっと厳しいかな!?
造形はイメージ通りだし飛び出したボタンの側面の赤色も再現されているんだけど、これが塗装ではなさそうなのよ。
つまり赤い樹脂のオモテ面のみに銀色が吹いてある仕様なんだけど、塗装されていない部分の赤の発色がぱっとしないんだよね。
また、ボタン1回押しで飛び出してくるところまではいいんだが、もう1回押してもツライチでの固定がされない。
すなわち、ボタン収納?状態で逆さにすると重力でボタンがだらしなく飛び出してくるという仕様なのであるっ。
ここが実に大きな興ざめポイントだったりする。
まるでボールペンみたいだよ。。。
また、主電源スイッチや電池ブタを隠すカバー。
分割が目立たないように配慮して固定してあるんだけど、取説での「開け方」説明が解り難すぎる。
「ここに指を掛けて裏のパネルを外す」としか書いてないから、どっち向きに開くの?となってしまった。。。ちょっち説明不足だよね。
解ってからは簡単なんだけど、最初はちょっち悩んだぜ。。。
極めつけは主電源のスリープ機能。
主電源スイッチを入れ、起動ボタン操作後に3分間操作がなければ自動でスリープとなるそうな。
スリープに入ったらまたフタを開けて主電源スイッチを切り入りしなければならない。
てことは、ほぼ毎回みたいなもんだよね。
DX版なんかそもそも主電源スイッチがないからいつでも遊べるんだぞっ。
ん-ーなんだろね、この妙な仕様。。。
(内部の回路保護とか電気的ななんかがあるんやろか。。。)
どうしても一足先に発売されたDX版との比較になっちゃいますね。。。
しかも値段が3倍でこれだけ不満があるとちょっとなあ。
もともとある程度の仕様が発表された時点で「プラ製」に落胆はしていた。
一万円以上するものとはいえ、所詮はこどもだましの「おもちゃ」ということかなのだろうか。
自分としては高いお金を払って長い時間待った甲斐のあるお買い物だったと心の整理をしたいものなのだが。。。
よって、いいとこもみていくぜっ。
やっぱりなんせ発行部の「コア」の再現。これでしょう。
これがあるないでこんなに雰囲気が変わるなんてっ。
そしてサウンド。
手ごたえのしっかりとしたボタンを押し込むとカチっとした気持ちのいいクリック音。
続いてスピーカーからもかちりっと「本編でボタン押したときの音」がっ!
これはなかなかの快感。
ボタンそのものの音もスピーカーからのこの音に寄せて作られているのかと思わせる出来。
さらに続いて、スピーカーからは待機音が響き始める。
これも本編でのサウンドが再現されているんだが、この音、宇宙のような秋の夜長のようないい音ですね。
この辺はDX版では再現されていないのでうれしいところです。
そして、起動!
若干光量が物足りない気もするが、雰囲気はたいへんよろしい。
・・・なんだよ、やっぱり最高じゃねえか。
ここはやはり、それぞれのベーターカプセルの「使い分け」が重要であると認識。
普段にぎにぎする用には紙の巻物。
たまに握りしめてサウンドとかを楽しむのがDX版。
そしてプレバン版は普段は神棚などに飾って、否、祀っておいて、ここ一番の時だけに触って楽しむ用ですね。
それ用の台座まで付属しているのですからっ。