箱がシヴい。。。
こういうシンプルなパッケージは、落ち着いたオトナのおもちゃなムードの演出に一役買っていてだいすき。無駄に飾らないのはオトコの美学だぜ?
そのフタを開くとまたしてもオトナのムードがっ。
とにかく無駄がない。
なんせ取説がない。同梱の紙切れ1枚は、結果の怪しい初速の測定データだぜ。
0.2gで平均0.16J。。。
結構低いのね。
まあこいつはエアコキなのでワイはお座敷専用にすると思われるので初速もグルーピングもそこまであんま気にしない。それ以前にこのモデルの歴史的価値は、盆栽専用であっても十分な存在感を示してくれるのである。
なんせ、M1900である。
ブラウニング設計のごく初期のセミオートピストル。
世界初のスライド式である。
(ボーチャードはトグル式、C96はボルト式ってことだね)
わたくし的には我がバイブル、床井雅美氏の「ザ・ファイアアームズ」で写真をいくつか見ただけのモデル。その中で南部九四式拳銃並のレア謎ピストルであったという印象が深い。
まさに、クラシックなのである。
だがその盆栽的コレクションの所有欲を削ぎかねないのはそのマズルキャップ!
上の写真でもその存在感は一際の自己主張を放ってくる。
やはり洋モノの安全対策は製造国それぞれ自国の法規制に準じたものになっており、それは致し方のないこと、、、、
あ。簡単に取れた。
マルイのマズルキャップ並の簡単さでいとも容易く脱着可能なのである。
これだけでもこのモデルの価値は爆上がりであるっ。
もうこの見事な貫禄のある佇まいをスポイルするものは何もないんだぜっ。
うわーシヴイ。。シヴすぎるぜ。。。
繰り返しになるが、なんせ世界初のスライド式自動拳銃の始祖である。
その独特のプロポーションは、現代のオートピストルとは全く違う風格なのだ。
なんせバレルが下で、EJポートがフレームに開いてるんだぜ。。。
風格を醸し出すのはシルエットだけではない。
この刻印がたまらない。
「自分の絵」が刻印してある銃を他に知らないんだが。
またその右上のなにやらプルーフマークか製造箇所記号みたいなのもたくさん打ってあって豪華な印象だ。
同じ刻印がなんとバレルにも打ってあるぞっ。
なかなかスライド式オートのバレルに、刻印打たねえぞ。。。(チャンバーは結構あるけど。
だが同時に、こいつのバレルがプラ製であることにも気付かされる。(下側ね。上はリコイルSPが収まるスペースだが、実銃なら「穴」はないよね?
このバレル構造・材質がどの程度グルーピングに影響を与えるのかはちと気になるところではあるが、もしグルーピングが悪くても、このモデルの存在感はワイの中では揺らぐことはないぜっ。
スライド、フレームともにPラインがなかなか目立つものの、裏を返せばそれは非モナカの証。ウワサによると材質がHW樹脂らしいので、磨いてブルーイングも可能そう。分解・組立の技量と根気を身につけたらやりたいものです。。。
つづくっ