かつてないリボルバー(マイ)ブームに乗ってもう一挺、スポットを当てたいモデル。
S&W M29 8 3/8in。(ABS)


言わずと知れた、.44マグナム。
わたくし世代では最も名の知れた銃だ。
それもそのはず、当時大ヒットした映画「ダーティハリー」の主人公が印象的に使用していたのだから無理もない。
あの頃は、ハリーの銃はこの8 3/8inモデルと思い込んでいたけど、実際には6 1/2inモデルだったのかな?
てことはこいつはハリーの銃より強いぞ!(実銃なら初速は高い、、、ですよね?)

記憶にあるわたくしの最古の銃はマルイの「エアースポーツ銃」の組み立てキットであった同モデル。カートの中のバネを畜勢してツヅミ弾をセット、スイングアウトできないシリンダーにピーメのように右側から装填し、ハンマー がカートのケツを叩くとロック解除で発射というシロモノだったな。
それ自体は多分お引っ越しかなんかの時に捨ててしまったんだと思うが、やはり心の中には「銃はM29」という強烈な刷り込みがあった模様。
こち亀の中川も使ってるしな。
で、銃はM29、M29はバレルが長いやつ、というのがわたくしの固定観念となったのです。

パイソン4inと比べてもこの迫力!
これほどのロングバレルも、.44という大口径であるが故に見た目のバランスに違和感がないのが素晴らしい。。。


このモデルの購入は確か1989年くらいだったかな?
ガチャガチャと遊びまくってて傷みもひどく、トリガー前のヨークの軸を収納する部分にはヒビが。
メッキモデルということもあり、補修不能のためこのまま祈りながら優しく扱うほかに道は無し。


この頃のS&Wリボルバーの特徴、ハンマーから直接プライマーを叩くFピン(ハンマーノーズ)。

モデルガンでも直接カートのセンターを叩くもんだから、カートのケツはキズだらけに。
(隣は未発火の.357マグナム)


コクサイのこのカートは好きだったな。
ケースが薄いもんだから、軽い。軽いカートはリアルなのです。CPカートやPFCは重すぎるのよ。
ブレットと中のバネとか抜いたらまるで空薬莢のような姿になるもんだから、幼少のわたくしがラジオペンチで無理やりつかんでブレットを脱着したキズは今も残る。。。


ガンガン発火させていたもんだから、フォーシングコーンは真っ赤にサビ、シリンダー内なんかも緑青が。。。
リボルバーのモデルガンはメンテフリーと思っていたからね。。。
だがサムピース下に大口径シリンダーが映り込むのは何て美しいのでしょう。
今でもコクサイのこのメッキは、モデルガンの最高峰と思う。


そして迫力のマズル。

隣のパイソンは金属製のため塞がれてるけど、M29はABSなのでインサートが入っているもののガスの抜けはある。
撃った後にシリンダーをスイングアウトして、フォーシングコーンから『ふっ』て吹くと硝煙が抜けて気持ちよかった思い出。。。
(ちゅうか、オートのモデルガンでもそれやってたな。。。むしろやらないとバレルの中に硝煙が残って汚れる気がして気持ち悪かった)






で、しばらくこのM29を触っていなかったのには訳がありまして。
このM29、アクションがやたら硬く、引っかかる感触があったのです。
具体的には、トリガーを引くとなんかに引っかかる感触があり、そこを通過してからシリンダーが回り始めるという。。。
その引っ掛かり感が次第に強くなり、いつの間にか結構な力でトリガーを引かないといけないレベルに。
しばらく放置していたものの、今般取り出して動作をチェックしてみたらば、原因解明。



サムピースと連動するトリガーロックが、どうもシリンダーをインしても解除しきれなくなっていた。
関係する部品の消耗(シリンダーのプランジャーか、その先のシュラウド側のプランジャー?はたまたロックバー自体?)かとは思われるが、今回は単純にハンマーをブロックする部分を程よく削ってみた。


一応、このレベルならばトリガーに干渉もせず、シリンダースイングアウト時にはトリガーをロックしてくれる。

動作確認したらば、スムーズなトリガーアクションが復活!

まあ年代物には違いないのであんまりガチャガチャと遊べないけど、完動な状態に復活できると達成感もひとしおなのでした。