時の頃は5月の末。
コロナ影響による在宅ワークも終盤を迎えたあたりの時期。
我が家のパイソンを一通り愛でた上で一際胸に高まる感情があった。

マルイガスブロ並に安心して撃てるパイソンが欲しい。。。

命中精度はまあそこまで望まないにせよ、ちゃんと一発ずつ発射される信頼性と、そこそこの装弾数を両立したやつが欲しくなった。

当然、目星は付いている。
タナカのペガサスなるシステムのやつだ。

 

マルイパイソンもまあ必要十分な性能・外観を備えてはいるんだけど既に製造中止となっているシロモノ。

あとやはりパイソンたるもの(必要十分以上に)美しくあって欲しい。。。

 


グーグルさんで調べると、美+実射性能を高いレベルで実現しているのはタナカワークスのペガサスシステムなるものらしいということは解った。

だがAMAZONで検索するに、ステンレス仕上げニッケル仕上げのものはまずまず流通しているっぽいんだが、渋いツヤ黒は品薄の模様。

近所のショップをあたってみてもやはり、希望の4インチバレルのものはシルバーのものしかなさそう。

 

ちなみにこの「ステンレス」「ニッケル」は同じ「シルバー」のはずなのに仕上げがちゃんと違っていることが素晴らしい。。。

その昔、レプリカという会社が安価なDAOのガスガン(もちろん割りばしマガジン)のラインナップを出していた時に、「ブラック・ニッケル・クローム」と3種出していたことが思い出される。

このニッケルとクロームが、確かシルバーの色調の明るい・暗いと差がつけてあったんだよな。

モデルとしても、PPK25オート、デリンジャー、HSC、などのコンパクトばかりでお値段も30004000くらいじゃなかったかな。

特にHSCは木目調グリップにハーフシルバーがあったりと中々のシャレもので当時購入しなかったことが今なお悔やまれる一品だったなあ。。。

 

話しがズレたが、タナカの「ステンレス・ニッケル」は「白っぽいの・鏡面の」の差異があり

買うなら鏡面の方がいいかなーなんて思ったり。

でもどうせなら渋い「スチールフィニッシュ」がいいんだよなー。

だがAMAZONでも「入荷未定」のステータスが続いていた。

 

そんなある日、改めてAMAZONチェックをしていたらば、タナカパイソンペガサスの4インチスチールフィニッシュに突然「残1個」の表示が!!

これ今買わなければ次回入荷は未定に違いない!この一瞬を見逃さなかったのが我が勝機!


 

買っちまったよ。また。


・・・なんと・・・美しいのでしょう。。。。

MGCやマルイのパイソンとは一線を画すアピアランスである。

ひとつひとつのエッジが極めてシャープ。

その表面には美しく金属感を持った「ツヤ」が光り、滲んだオイルを際立たせて実物の放つオーラに近い高級感である。

これぞ、我が求めしものなり。。。

 

そしてそのメカも、まさに画期的なものらしい。

なんでも、シリンダー内に発射機構が全て格納されているため本体側のメカは実銃の構造を高いレベルで再現できるとか。

しかも装弾数についても、マルイの24連には敵わないものの驚きの14連!

この超絶驚愕メカが、マルイ24連よりは遅れるものの2000年代初頭には既に存在していたそうな。。。うーん、浦島太郎感。

 


そのメカたるや。

シリンダーの後方にはダミーカートが配置され、サイドプレートへの映り込みも大変美しいのだがそのひとつに「GAS」の刻印と穴が。


この穴からシリンダー内部の注入バルブが見えるように回転させる訳だ。

しかしこのままではガス缶が本体と干渉してしまいノズルは届かない。

附属の延長ノズル(真鍮パイプ的なもの)を使用してガス注入をするのです。

これが、地味に怖い。

ノズルを注入バルブに押し付ける圧力は全てクレーンに掛かるじゃん!

クレーンの強度が足りずに折れてしまったら、シリンダーごと落っこちるじゃん!

太さは大丈夫なんか?

 

分解。


これは、、、太い!

コクサイのプランジャー留めの如く、スチールボールで固定されている。

その剛性たるや相当なものであろう。。。!

 

が、リスクは避けるにこしたことはないもんね。

ガス注入の際にはシリンダーを保持して(クレーンに荷重がかからないように)注入しましょう。

 

シリンダー前面に回ってみたらば、6か所のタマ保持パッキンのうち、発射位置に来るものの向こう側が見慣れぬ構造に。



ここの小さな穴がガスの噴出口だそうな。

先ほどの注入バルブの時もそうなんだけど、シリンダーの内部は回転しないのね。

外装のみが回転し、このガス放出口の前に来たタマを発射するわけだ。


その1個お隣り、発射済みのチェンバーがくるとこの奥にはなんとスプリング給弾のマガジンが存在する模様。

どーゆーことかというと、シリンダー前面の6つのパッキンから、保持されたタマが発射。その後回転によってこの「マガジン」の前を通過するパッキンに、マガジンからスプリングのテンションによって次弾が押し出されて給弾される段取りなのである。

これには感嘆のため息を禁じえなかった。。。(20年くらい前からのメカらしいけど)

特に、最初の装弾時にはまずこのマガジンに8発装填してシリンダーを回転させ、ほか5か所のパッキンにタマを補給。その後もう一度マガジンに追加をすることになるけどこの「シリンダーを回転させて各パッキンに」の音が、感触が気持ちいい!!

「んぽっ、んぽっ」と軽やかな音を立てて1個ずつパッキンにハマっていくBB弾。。。

パッキンが柔らかすぎるとバネのテンションに負けてしまうが固すぎるとタマが飛ばない。その丁度中間の絶妙な硬さのパッキンということか。

ホント面白いメカだよなー。

 

あとね、このシリンダー、ちゅうかクレーンなんだけど、動きが滑らかながら「硬め」です。

スナップでスイングインはほぼ不可能なレベルになってます。(しないけど)

これは「スナップでやるなよ」というメーカーからのメッセージか!?

でもこのくらい硬い方が、スイングアウト状態を維持したまま机に置いたりできるので、わたくし的には大歓迎っす。





そしてその実射性能たるやいかに?

 

ガスとタマを装填したタナカパイソン。

的に向けてゆっくりとトリガーを絞るや、そのフィーリングがやばい。

MGCパイソンの、重くてはっきりしないフィーリング。

マルイパイソンの色んなもん動かしているごちゃごちゃしたフィーリング。

それらとは明らかに違う感触なのです。

トリガーを少し引いたら、はっきりとシリンダーのロックが解除される。

引き続けるとスムーズな感触でハンマーが上がり、その後少しぐにゃっと感じてシリンダーがロックされるかな?と思ったら突然レットオフ。

パイソンのトリガーフィーリングは世の中的に「イマイチ」の評であるのは知っているけど、ことこのパイソンのフィーリングは、かつて数回経験したコクサイ金属パイソンのものと遜色なし。

固くて(重くて、ではない)スムーズに滑る感触、と感じる。わたくしは。

 

ハンマーが落ちた瞬間の発射音も少々独特で、やや大き目な高めの音がするんだけどコレもまたいい。

ブローバックというギミックがないので地味になりがちな「発射」の瞬間の気分を盛り上げてくれるのだ。

その辺はマルイのガスM870に対しての、同社エアのSPAS12の発射音みたいな。

「すげーのを撃っている」感があると思う。わたくしは。(再)マルゼン のM4506とよく似た音ですわ。

 


 

その命中精度たるや、やはり保弾パッキンが常に一定のガスブロピストルには敵わないものの

お座敷シューティングには充分な精度。マルイパイソンと同等以上かな!?

オマケに必ずちゃんと1発ずつ発射される安心感のある14連発。

流石にDAで撃つとかなりばらけるけど、それもリボルバーの持つ風情か。


ルックスと性能を兼ね備えた素晴らしく雅なリボルバーなのでした。

 

 

木グリ欲しいけど、こないだマルイ用のを買っちゃったから我慢だな。うん。。。