我が家の唯一のタマが出るパイソン。

 


外観のクオリティとしてはMGCパイソンと同レベルなんだけど

一応タマを発射する機能がありんす。

 

一応、と書いたのにはそれなりの理由がありまして。

一つ目は、ガス漏れ。注入は出来るし可聴音域におけるガス漏れ音はないものの

1日経てば見事に空になっている程度には漏れている模様。

まあこれは、満タンにしてすぐに撃って遊ぶレベルなら気にすることでもないんだが

もうひとつはまあまあ致命的。

 

このパイソン、マルイの素晴らしい設計により24連射が可能なメカ。

シリンダーの1ホールに4発ずつ装填、それを各1発ずつ順に発射できるという仰天メカなのである。

撃ち切るまでにシリンダーがなんと4回転するという驚愕の超絶アイデア機構!

なんだけど、経年のせいなのかなんなのか、うちのやつは4発発射×6回の発射となってしまう。。。

ショットガンである。

各ホールに1発ずつ装填であればもちろん1発ずつの発射が可能なんだけど、

それではわざわざケースレスになっている意味がない。

 

さらには実射性能への影響はないものの、グリップがパックマイヤー風の

ラバグリが標準装備となっていて、こいつの見た目が好みじゃなかったり。

 

極めつけはどうも塗装の耐久が低いようで、浮いたり剥がれたりが

ところどころに発生して、なにやら薄汚い見た目に。




そんな訳で、永らく放置していたこのパイソンだけど、昨今のリボルバーブームから

再びスポットライトを当ててみた次第。

 

超久しぶりに発射を試みるも、当然のように4発発射の症状が。。。

コレさ、4発同時にタマが出ちゃうということよりも

それによってタマが的に回収され切らないことの方がストレスが溜まる。

部屋で散らばったタマって、必ず取りにくい隙間とかに入って行くんだもんな。。。

なんとかこれを改善出来れば、最高のプリンキングパートナーになるんだが。

 

Googleで調べてみたところ、マルイのパイソンには新旧があることが発覚。

新型になると、発射の直前にシリンダーからタマが一発だけバレル側に移動するらしい。

我がパイソンは旧型で、シリンダー内からの直接発射となり、それだけ4発発射になりやすいということか。

新型欲しいなあ。。。

 

と言っていても仕方がない。マルイも当初は旧型メカでいけると踏んで発売したはず。

ならばその最大限の性能をなんとか取り戻せないものか。

さらにググると、シリンダーの分解方法なんてもんも出てきたんだけど

どうやら我がパイソンのシリンダー軸内部のワッシャーが接着されているらしく分解不能。ぐぬぬ。

 

機構を調べてみたらば、発射時にフレームからノズルがせり出してきてシリンダーを押し

それに押されたシリンダー内のツメで2番目以降のタマを掴み、発射されないようにする機構。

てことはツメの掴みが足りない、即ちノズルによる「押し」が足らぬのでは、と仮定。

ならばノズルの「押し」を稼ぐために、ノズルとシリンダーの間にスペーサーを挟んだらよいのでは!

 

・・・しばしの試行錯誤・・・

 

比較的成功率の高い方法を発見。

エジェクターロッドを限界まで緩めるのだっ。

これによりクレーンに対してのシリンダーの位置、即ちフレームに対してのシリンダー位置が後退。

結果としてノズル・シリンダー間に生じる圧力がより強くなるということだ!   と思う。

弊害として、シリンダーを素直にフレームに収めることが出来なくなり

手で銃口側へ押しながらスイングさせる必要がある。

(ちょっとクレーンの強度が心配)

 

これにより、4発同時発射の発生頻度が激減。

24発を1セットとすると、従来は1セット毎に発生していたものが

23セットに12回くらいにまで激減させることに成功!

なんとかなるもんである。

 

手なずけた銃はかわいく見えるもの。

思わず専用の木グリの購入して装着。


これがなかなかいい雰囲気で。

パイソンのグリップチェッカリングって本来は凸になっているんだけど

S&Wと同様な凹になっているのがイマイチ不満ではあるんだけど、この手触りは素晴らしい。

特に右手親指を置く入りのエッジのシャープさと立体感がすげーいい。

グリップを替えただけでこれほどまでに愛着が大きくなるもんか。

近年のポリマーフレームのピストルだとこれができないのがさみしいんだよな。

その代わりアンダーレールに好きなライトとかをつけれたりするのがまた違った魅力ではあるが。

 

流石に、集弾性については近年のガスブロとかには敵わないんだけど

お座敷でだらだらと撃つだけの目的には必要十分な性能である。

 

 

これまで、なんなら存在を忘れていたレベルの銃だったんだけど

ちょいとしたひと工夫で莫大な愛着が沸いたお話しでした。