コルト25オート。
またの名をベストポケット。
この「ベスト」を「Best」と勘違いして、「ベストなポケットピストル」という意味と思い込んでいた頃があったのは秘密である。

それはともかく、今回紹介する25オートはマルシン製の固定スライドガスガンです。
このプロポーション、絶妙なバランスである!
ガバをそのまま極限まで小型化・デフォルメしたかのような、整ったバランスの良いスタイルがサイコー。

これ買ったのいつだったかなー。
いっとき「レプリカ」ブランドで売られていたシリーズが「マルシン」ブランドに移ったよりは後ではあったような。
透明ブリスターパックで、安価(5,000円もしなかったはず)に購入できた頃です。
最近はコレに木グリとホップがついて、マルイのガスブロが買える値段で売ってますよね。どうしてこうなった。。。

このシリーズには25オートの他にワルサーPPKとレミントンダブルデリンジャー、そしてモーゼルHscがあり、それぞれブラック、メタル、シルバーの3種がありました。
この中でもモーゼルHscのシルバーは、フレームのみのハーフシルバーとなっていて、木グリ風の樹脂グリップとあいまって、とても魅力的なピストルでした。
結局買う機会を逃してしまい、今でも心残りなピストルです。
マルシンさま、どうか再販よろしくお願いします。(あと、ガスブロのブレンテンとモデルガンUZIも、、、)


んま、それはよくって。

この25オートは数年ぽこぽこ撃って遊んでたら、ガス漏れが止まらなくなってしばらく放置、数年後にバラしてメンテしてらあっさり治ってこんにちに至る歴史をもつ、我が家でも古参の銃のひとつです。


マガジンは割り箸。
7発くらい入るんだったかな?

フォロアーのロック解除レバーがそのままマガジンロックレバーを兼ねている構造で、脱着はもちろん手動なんだけど「感触」が好き。
当然、リップもなくて逆さにしたらタマが自重で落下します。

その構造はグリップ内部のガスタンクに由来。
最近ではあまり見られない「本体内部のガスタンク」。
実銃でいうマガジンキャッチのとこにその注入口がちらりと見える。



F・Rサイトはこんな感じ。

スライド上部の溝がそのままリアサイトとなり、先端の凸部がフロントサイトとなる。
(つまり、フロントサイトは溝から露出せず、スライド上部は前後方向にはフラットとなっている)
正直どちらも高さが乏しく狙いにくいんだが、秘匿携帯性を優先したデザインということか。

サイティングすると前後のサイトと同時に左右の合わせ目の溝が目立つ!
これ、スライドとフレームが一体で左右貼り合わせのモナカ構造なのである。
その割にはダミーのグリップセフティだけ表面の仕上げが異なっていたりして、外観上の不満は正直あまりない。

古からのDAオンリー固定スライドガス故、命中精度なんぞ望むべくもないんだけど、なんとなくぽこぽこ撃っているだけで楽しいピストルである。
意外とメッキが剥がれたりもなく、丈夫ではある模様。


肩肘張って命中精度やらスピードやらにこだわらず、戯れにぽこぽこ撃って遊べる気楽さがこのピストルの魅力なんです。

そんなお気に入りのポケットピストル。
集めても嵩張らずコスパもいいので、他社性の同モデルがあれば手も伸びてしまう。
それはまた次回の紹介ということで。