祝  ヤフブロ時代から数えて通算500個目の記事だぜっ。今回はなんとなくアニバーサリーな内容の記事にしていきたい。


わたくしの中でトイガン熱が極めて高まっている昨今。

振り返ってみたらば今年でトイガン趣味歴30年の節目でもあり。

せっかくなので我がコレクションをピックアップして紹介したい。

 

 

で、今回はマルシンのハイパワー。



コレ、かなりひどい状態になっているけど確か購入したのが1989年。丁度30年前という訳で、

記念すべき「わたくしが生まれて初めて手にしたちゃんとしたモデルガン」なのです。

 

 

このモデルを選んだのは、当時コクサイの固定スライドガスガンM1911A1が発売になったばかりの頃で

初めて買ったコンバットマガジン誌の記事で「ガバ」のカッコよさに惚れ込んだものの

まだ18才に満たなかったわたくしとしてはモデルガンで「似たもの」を入手したかったわけだ。

(今思えばそんなに似てないけど)

まだ少年だったわたくし。かなり無茶をしたものでスライドは一度交換しています。

また、ハーフシルバーや木グリ、ガンブルーへの憧れもあって

色々と雑な感じで塗装したりでこのありさまに。

 

 


発火方式は7mmキャップのプラグファイアカート、サイド発火方式。

この銃からは色んな基本的なことを学んだものです。

 

例えば。

・自動拳銃というものは、どうして連射が出来るのか。

(スライドの動作や、トリガーとシアのディスコネクトという概念)

・フルロードのマガジンを銃に「叩き込む」と銃が痛むということ。

・フルロードのマガジンをホールドオープンした銃に「叩き込む」と

 やっぱりマガジンが痛むということ。

・サポートハンドの親指の位置が悪いと、射撃後に起き上ってきたハンマーの

 スパーに挟まれるということ。

・発火性能、動作性能はマガジン内の弾数に結構影響を受けるということ。

・・・などなど?

 

 

そういやこのころは今と違って実銃の情報が非常に乏しかったころ。

メーカーも「冊子」をつけたりしてファンたちへの啓蒙がずいぶん積極的だったのだなあと。


ピストルにストックをつけたりするなんて、これで初めて知ったなあ。

当時はマルシンもこの機種に結構力を入れていたようで

バリエーションやオプションパーツも結構あったようだ。

その数あるバリエーションの中から、幼少のわたくしはミリタリーモデルたるM1935を選んだ。

 

・・・と、言いたいところだが、実際には当時は何の知識もなかった。。。

たまたまお店のショーウインドウにあったやつを選んだだけだったりする。

 

 

ディテールを見ていきましょ。

このミリタリーモデルの最大の特徴たる「タンジェントサイト」。


これも、このモデルで知った「銃の構造」のひとつ。

発射されたタマが、その飛距離に応じて重力で落ちていくのを見越して、的が遠距離になるほど

上を狙うように調整可能な工夫がされた構造だ。

1900年前後~WW2直後くらいの銃によくみられた構造なのかな?

ルガーP08の長銃身モデルとかにもあるよね。

有名どころだとAK-47にも搭載されているリアサイトだけど、最近はあんまし見ないですね。

こういう「調整可能」な部分はすげー惹かれる。

動かせるところが多い模型って、なんちゅうか「その世界に参加している」ような

気持ちになれる気がする。

ミニチュア模型だと視線を低くしてそのスケールに入り込んだり

Nゲージならカメラカーを走らせてその世界を体験したりするような感覚なんだけど

モデルガンのような1/1模型ならばそれを操作することで参加できてしまう訳よ。

このあたりにときめきを感じられるままでいたいなあ。。。

 

おっと脱線。

タンジェントサイトに戻りましょう。

モデルガンだと如何せんABSの土台に亜鉛合金の板がついている形なので

例えば目いっぱい起こした(遠距離照準)の状態で、サイトの上から力がかかったりしたら

土台部分が割れるかサイトが折れたりしちゃいそうなのが不安だったり。

(実際、1回折った)

まあタマが出ないから関係ないっちゃないんだけど、この辺の「機構」はわくわくする。

 

 


このモデル、やけにスライドストップが脆かった。

確か3回は部品購入して交換していたと思う。

写真の通り、最後にはあきらめてこのまま放置。。。

でも現在、Webでマルシンハイパワーのスライドストップ折れについて

検索してみても特に引っ掛からないんだよね。

わたくしの取扱いに問題があったのか、はたまた改良されたのか。

 

 


また亜鉛合金製の部品の劣化も著しく、この部品は下を向けるとポロリしてしまう。

(折れてる)

ちょっと今さら発火するのは恐ろしいレベルである。

 

 


前述の「ホールドオープン銃にフルロードマガジン叩き込み」などにより

リップを曲げまくってしまったのの曲げ直しやら、

錆びてしまったのの磨き直しやらでかなり年季を感じるマガジン。

当初の塗装?表面処理?は既に全く残っていない。。。

リップの修正を何度もしている理由のひとつとしては

「カートの装填方法をまだよく理解していなかったから」があった。

本物みたいなタマを、本物みたいなマガジンに詰める動作、

映画の真似をしようと思う訳じゃないですか。

でも、ピストルのマガジンにタマ詰めるときにランボー2の真似をしてはいけなかった。

 

出撃に備えて装備を整えるランボーが、MP5のマガジンにタマを詰めるシーンのように

真上から押しこもうとして何故うまくいかないのかすごく不思議だった記憶がある。

・・・その理由を知るのは、翌年のマルシンUZIの購入を待たねばならなかった。。。

 

ああ、そういえばマガジンセフティなるものを知ったのも

この銃でだったわい。

買ったばかりの時には、マガジンを抜いたらトリガーがスカスカになったことに

「  も  う  壊  れ  た  」と戦々恐々としたものである。

 

 

その発火性能はと言えば、推して知るべし。

フルロードからの13連射なんて出来た試しがない。

なんとなく快調に動かすには35発装填くらいが精いっぱいかな。。。

装填時の暴発もすればフルオートもあり。もちろん不発なんかしょっちゅうだった。

旧型の非貫通プラグを使用するPFCは、発火音がやたら静かで

その点は自分的にはメリットでしたが。

 

 

あまり優れた点が表現できなかった気がするけど、

初めてちゃんとしたモデルガンを手にした少年時代のわたくしには

それはそれは十分すぎるシロモノでした。

基本的な銃の構造、操作方法や動作なんかは全てこれで学んだなあ。

なぜピストルが連射出来るのか理解した時にはいたく感動しましたよ。

わたくしにとってこの銃は、わたくしの銃歴のスタートであり、最初の先生だったのです。


きっとすべての銃好きに、そんな銃があるんだろうなあ。