ちょっと前回から間があいちゃったけど。
ショットガンへの興味がやはりトイガンに対しても
向けられる訳でして。
だが如何せんその種類が少なかったのよ、昔は。
レミントンM31とM870、以上。
80年代はこれだけしかなかった。多分。
90年代になるとモスバーグM500やらウィンチェスター1887やら
ちょこちょこ出てきた気がするが、とにかく基本はM870。
最近(年齢によって期間は異なります)になってようやく
M1100、M37やSPAS12が登場し、超最近ではなんとAA12まで発売されて
だいぶ潤ってきたと思いたい。
当然、おいらが最初に手にしたショットガンのトイガンは、コレ。
MGCのモデルガン、レミントンM31。
ああ、時代と年齢を感じずにいられない。
でも当時はこれでものすごく興奮したもんだし、今でも大切なアイテムなのよん。
少々小ぶりな纏まったシルエット。
メタルフォールディングストックの質実剛健な雰囲気。
シンプルなデザインは時代を超えて美しいものです。
ちょっとだけ細部を見ていこう。
なんせまずこのショットシェル!
当時で6発1,000円とリーズナブル。
ほかの1発200円前後する真鍮カートより割安だし、
全プラのボディはショットシェルらしさをばっちり
演出してくる。
シェルの先端部分。
5mmキャップを二個差し込むくぼみがある。
が、二個装填するとキャップ部分がクッションになって
どっちか一方は発火しないことがしばしばあった遠い記憶。
ショットガンのアイデンティティの1つ、
チューブラーマガジンの入り口。
右側のプレートがシェルのリムを押さえており、
ポンプすると中央銀色のエレベーターが下がってこれを
解除、一発だけチェンバーに持ち上げてくれるという
メカだ。
この、リムを押さえるプレートが、シェルをロードする時に
指に当たって少々痛い。。。
エレベーターとの当たりを何度か調整して
曲げている為内側に出すぎているのかな?
だがその調整の甲斐あって、今でもアンロードボタンを押せば
内部に保持していたシェルを“スコッ”という軽快な音とともに
確実に吐き出してくれる。
これもM31の味のひとつナリ。
ロードしてみよう。
「いかにも」な形のフォアグリップを手前に引くと
数センチの柔らかな感触の後、急激に重い手応えに。
メインスプリングのテンションとハンマーそのものの摩擦、
さらにはエレベーターのテコの感触を感じつつ
バーがフレームに当たるまで引ききると、
ほんの僅かに一瞬遅れて、チューブラーマガジンから
シェルが1発飛び出し、それをエレベーターがキャッチする。
そのままがしゃんっとフォアグリップを戻せばボルト(風のカバー)が
閉鎖されて装填状態になる。
一応、比較的簡単に(本当に「比較的」だけど)免許が取れる散弾銃の模型故、
このモデルには安全対策上「チェンバー」がない。
エレベーターでバレルと並行の高さまで持ち上がったシェルは
そのままエレベーターで保持されつつ、ボルト(風のカバー)でフタがされる構造な訳だ。
それは外観上ではほぼ認識できないものの、ポンプ操作の重さに影響している模様。
この辺のメカについては、大昔のコンバットマガジン誌の中で紹介される時に
『メカの操作の重さは法規制を避けた結果のものであり、
ユーザーはみんな「法規制」に負けないくらい元気いっぱいに
ポンプさせているのだった・・・!』(大意、かつうろ覚え)
という表現があり、当時中学生だったわたくしはその名文に感銘を受けたのでした。
当時、そんな清々しい気分でバンバン撃ちまくり、
あまつさえ、映画でよくある『片手装填』(フォアグリップを片手で掴んだまま勢いよく上下させ
その慣性・自重でポンプ操作するやつ)をやりまくったりしたもんだから
フレームのストック基部が割れてしまったのも今やいい想い出である。
(その頃はまだMGCボンドショップが存在した為、幸いにも替えのフレームは入手できた)
久しぶりの装填、ロックレバーを解除してボルトをハンマーに当たるまで後退させ
ボルトとともに優しくハンマーをダウン。
排莢・再装填の段だ。
がしゃっと元気よくフォアグリップを操作したらば。
シェル本体は、キャップの撃ちガラ(最後に撃った時のままだった)で
デトネーターに貼りつき、エキストラクターで引っ張られたリム部分だけが
分離する憂き目に・・・!!
ドライバーでこじってなんとか剥がしたけど、リムとシェルは
再び木工用ボンドで結合しておきました。
割れてるシェルとかもあるし、ぱっと見であんま劣化していなさそうに見えても
およそ30年の時は流れて色んな所が痛んでいるんだよね、当然。。。
大事にせねば。
ショットガンシリーズ、つづく。