12日にホームで行われたシクサーズ対ヒートは、シクサーズは後半終始リードしていながら最後に逆転を許し、105-107で敗れました。

前半に最大10点、第3Qに最大9点のリードを作っていたシクサーズ。しかし第3Qの終わりから第4Qの始まりに0-7のランをされ、残り4分37秒に遂に逆転を許してしまいます。ヒートディフェンスは終盤に固くなり、シクサーズは残り3分14秒のカポノのレイアップで102-103となった以降、パスですらペリメーターより深くにボールを入れられずに苦しみます。その後残り1分を切るまでシクサーズもディフェンスで踏ん張りお互いに得点を許さない展開となりますが、残り38.9秒にホリデーがドリブルカットされヒートの速攻を許し102-105に。直後のポゼッションでイグダーラがスリーを決め105-105の同点になるも、残り1.6秒、ウェイドのドライブからハスレムがベースラインジャンパーを決め105-107に。逆転を狙ったイグダーラの最後のスリーは外れゲームセットになりました。

この日もカポノ、ミークスらの活躍で12/25とスリーが好調だったシクサーズは、前半はTOを3つで抑えます。しかしホリデーの終盤のミスを含む、後半に7つのTO。イグダーラも終盤にフリースローを2本外すなど、ウェイドが攻防両面で終盤活躍する一方、シクサーズは終盤にステップアップできませんでした。

それも、現在のシクサーズは機密なメンバーチェンジができていません。相手がインサイドを固めているんだったら、カポノなどもシューターに加え一人でディフェンスを崩せるルーを起用すべきですし、終盤のディフェンスではマイボールになったらタイムアウトを取りメンバーチェンジができるのにカポノをディフェンスでも出しっ放しにするなど、細かい采配ができていません。イグダーラもイグダーラで勝負所でのミスの多さは相変わらずで、ラストショットも自分で絶対に打とうとする姿勢は改善すべきです。

これで今シーズンのホームゲームは全て終了。ホームでの12勝29敗という成績はジャージー、ミネソタに次ぐリーグワースト3の成績。最後は去年プレーオフで対戦したオーランドでの試合で今シーズン終了となります。2チーム間の差が去年よりも大きく開くシーズンとなってしまいました。


個人的な選手評:

イグダーラ:C-
終盤にフリースロー2本をミス。決めていれば違った展開になっていたはず。自分がヒーローになろうとする意識が強過ぎる。14点6アシスト2スティール3TO。

カポノ:A
シュートが高確率(FG10/12、スリー4/5)でシーズンハイの24点。ディフェンスもまずまずだった。しかし終盤にベンチに下げなかった采配には疑問。

ブランド:C
シュートが好調も終盤は思うような活躍はできなかった印象。15点4リバウンド3アシスト。

サミー:B
第4Qにアリウープのダンクをミスしたのは痛かったが、10点11リバウンド3アシストと貢献。

ホリデー:C-
ウェイドを抑えるのに苦労し、自身も4点。キャリアハイの13アシストはよかった。3リバウンド2スティール3TO。

スペイツ:D-
ジャンパーがメインオプションになってはチームに悪影響。それでなくても足が動かず穴になっている。4点1リバウンド。

ルー:B-
終盤に時間をもらえず18分の出場。しかし質は高く11点3アシスト。采配に疑問。

カーニー:D-
第2Qのみ出場。よさが出ず、0点1アシスト。

ミークス:A
キャリアハイタイの21点。FG8/12、スリー5/9と好調。ようやく大学時代のようなプレーができてきた。3リバウンド2アシスト。

スミス:D+
わずか5分のみ出場、0点2リバウンド2アシスト。今シーズンは確実にスペイツよりも重用されすべき選手。

グリーン:D
やや構想外か、5分のみの出場。2点1アシスト。
シクサーズは9日にホームで行われたバックス戦に90-95で敗れるも、翌日アウェーでのグリズリーズ戦に120-101で勝利し連敗を6で止めました。

バックス戦でシクサーズは最大13連差をつけられるも後半に奮起。残り12.9秒に1点差まで追いつきますが、やはりその後決め手を欠き得点できず敗戦してしまいます。

その試合後すぐにメンフィスに向かったシクサーズは飛行機トラブルもあり、かなり遅れて深夜にメンフィス入り。その影響かグリズリーズ戦では前半にリードを奪われ、51-58で試合を折り返します。

第3Qは早々にイグダーラの活躍で流れを作り、それに周りも呼応し13点のリードを作るります。第4Qも流れは切れることなく、最大20点のリードを作り危なげなく勝利しました。

バックス戦は第3Qのホリデーや第4Qのルーの活躍もあり後半に点差を詰めることができました。しかし、接戦になったゲームでフリースローの成功数で大きく水をあけられた(シクサーズ9/20、バックス21/23)のが痛手となりました。

グリズリーズ戦ではシュートが好調で、第4Q序盤までサミーを除く全員がFGが50%以上の成功率(最終的にはミークスも50%以下)。試合を通じシクサーズは57.0%でFGを決め、スリーもなんと14/26、53.8%の高確率。スリー14本成功と、69点のベンチポイントはシーズンハイに加え、ルーの9アシストはキャリアハイ、カポノのスリー5本成功はシーズンハイと、記録の多い勝利となりました。

ようやく上げた勝利は、またもアウェーでのもの。次のホームでのヒート戦が今シーズン最後のホームゲーム。その日はファン感謝祭なので、低調なプレーが続くホームゲームですが、気合いを入れてファンのために勝って欲しいです。
7日に行われたシクサーズ対ヒートは、第4Q終盤までシーソーゲームを繰り広げるも決め手に欠け、95-97で敗れました。

前半は終始リードを許し、第3Qにリードを作るもウェイドの活躍により77-77で第3Qを終えます。その後はヒートに先手を許すもルー、スミスの奮闘でわずかにリードを奪う展開で試合は終盤に。スタメンをコートに戻したシクサーズは、ヒートに再逆転を許すもシーソーゲームの展開に持ち込みます。残り1分を切ったところでカポノがスリーをミスすると、ウェイドがFTを2本決めスコアは95-97に。逆転のチャンスはありましたが、その後2回のオフェンスで、ホリデーからサミーのアリウープは決まったかに見えたがホリデーのオフェンスファウル、ルーの速攻のレイアップが外れたところのサミーのフォローアップダンクはゴールテンディングをとられ得点できず。残り4秒でアロヨにFTを2本決められ95-97となり、勝負が決まりました。

最近の試合はホリデー、イギー、カポノ、ブランド、サミーのスタメンがうまく機能していなく、この日もスタメンがプレーした時に相手に流れを渡していることが目立ちました。その中で接戦に持ち込みましたが、ラスト1分を切ってから2回まともなオフェンスができず、接戦での決め手の無さをまたも露呈してしまいました。

これでシクサーズは3月からの20試合でわずか4勝しかあげれていません。特にシーズン後半はブランドが全く機能していなく、現状ではブランドを使うならスモールラインナップで戦うか、スミスを起用した方が流れがよくなってしまう印象です。これは来シーズンどう響いてくるでしょうか。


個人的な選手評:

イグダーラ:C-
前半はFTすら不調でわずか3点。後半に息を吹き返したがオフェンスの調子が上がった分ディフェンスが下がった。TOは4。16点5リバウンド6アシスト。

カポノ:C
カポノのみ唯一ボールをもらう前に次のプレーを考えている印象。シュートの打ち方などは問題無いが、確率を上げたい。13点3リバウンド2スティール。

ブランド:D-
得意のローポから得点できずチームの荷物に。6点3リバウンド。

サミー:B-
19点16リバウンド4ブロックはお見事。しかし残り5.6秒のオフェンスのゴールテンディングだけでなく、ディフェンスでも終盤にゴールテンドした。しかも、第3Qまでに19点15リバウンド4ブロックをあげていて、調子がよかったのに第4Qは活躍できなかったのがマイナス。

ホリデー:D
動き自体はそこまで悪くなかったが、変なTO癖が再発。6点4リバウンド6アシスト2スティール4TO。

ルー:C+
12点4リバウンド4アシスト2スティールだが、得点は全て前半で後半はアテンプト数が少なかった。その分ディフェンスで貢献していた。

グリーン:C
ミークスを最近重用してるので来期は構想外か?前半のみ、11分の出場で10得点できた。

スペイツ:D
膝の故障の影響か明らかに下半身が弱い。ブランドとともにチームのリズムを乱している。4点2リバウンド。

スミス:C+
チームを好転させる能力はルー並み。この日もいい時間帯に目立たなくともいい活躍をした。シュートを決めるのが課題。2点6リバウンド。

ミークス:C+
接戦の第4Qもプレーし、見てる側は不安だったが周りの健闘もあり無難にすごし、シュートも決めた。7点2アシスト。
6日にホームで行われたピストンズ戦で、シクサーズは後半に乱れ103-124で敗れ4連敗を喫しました。

前半はシクサーズ60%、ピストンズ56%とお互いシュートが好調で61-61でハーフタイムに。しかしシクサーズは後半シュート率が低下、ディフェンスでもマークが甘く簡単なシュートを許し、ピストンズの波を抑えられず敗戦しました。

もっとマークマンを、ボールを見ていたら防げた失点が多かったなど、基本的なことができていませんでした。点差を広げられた時点、第4Q残り9分までの後半のFGはシクサーズは42%に落ち着いていたのに対しピストンズに73%の高確率で決められていたのが敗因でしょう。ディフェンスが甘かった結果、ピストンズに30点も速攻から取られてしまいました。総スティール数が4だったことからも、ディフェンスに力が入っていなかった。

11連敗中と不調の相手に敗れたシクサーズ。スタメンの時間を抑える一方で、ミークスやスペイツなどが活躍できていたのが唯一この試合の収穫でしょうか。


個人的な選手評:

イグダーラ:D+
12点、3リバウンド、5アシストでTOが1つだったが、後半はきつくなったピストンズディフェンスの前に何もできなかった。

カポノ:D-
6アシストとパスを心がけ、いいアシストもあった。しかしTOは5つ。スリーも1/6と、そのような確率だったらカポノをコートに置かなくてもよかった。

ブランド:D-
わずか12分の出場で6点2リバウンド。しかし第3Q開始直後のピストンズの猛攻を許した罪は重い。

サミー:D-
ブランドと全く同じ時に交代し同じく12分の出場。4点4リバウンド。同じくピストンズの猛攻を止められなかった。

ホリデー:C-
11点9アシスト3TO。力強いドライブや、ドライブして苦しい時に思わぬナイスパスを出せるのはよい。

スミス:D
サミーの倍以上の時間をもらうも、スタッツは同じ4点4リバウンド。その中で2スティールなど、動けてはいた。

スペイツ:C
21点6リバウンドと活躍したが、チームとして不調の後半には大してインパクトを残せなかった。TOは3だが、よれより多くのTOに絡んだ。それでも彼の最近のベストゲームか。

ルー:C-
12点3アシスト2ブロック。もっと積極的にチームを引っ張っていってほしい。

ミークス:B
スリーも2/4だったが、それよりもゴール付近で活躍し、FGは8/11。シューターとのふれこみだが、それ以上のものがあるかもしれない。シクサーズハイの19点4リバウンド3アシスト。

グリーン:C
前半のみ、わずか5分の出場だった。その中でFG2/3、5点は妥協点か。
4月3日にホームで行われたシクサーズ対ラプターズは、シクサーズが最大17点のビハインドを追いつくもオーバータイムの末123-128で敗れました。

前半は接戦となり60-63で折り返したシクサーズ。しかし第3Qにラプターズの伏兵ウィームスがこのQだけで12得点するなど、ラプターズに17点のリードを作られてしまいます。

この間プレーしていたスタメン勢はスローなオフェンス、ルーズなディフェンスで苦しみます。そこで終盤ブランドに代えスミス、カポノに代えグリーン、サミーに代えこの日復帰のルーに加えイグダーラ、ホリデーのスモールラインナップを起用。すると点差はみるみる詰まり、第4Q開始3分には10-0のランを作り、第4Q残り4分を切ったところで遂に逆転し、そこから一進一退の攻防で試合はOTへ。

OTも接戦が続きますが、残り1分を切ったところでサミーがフリースローを1本外すとラプターズがシュートを決め、123-126となります。タイムアウト後のシクサーズのオフェンスでは、時間がまだまだあるのにイグダーラが遠い位置からスリーを外し、ファウルゲームに。ラプターズPGのジャックがFTを2本外しますが、スモールラインナップで戦い続けたシクサーズにツケがまわり、オフェンスリバウンドを取られてしまい万事休す。努力実らず試合を落としました。

この試合で特筆すべきは第4Q以降のディフェンスでしょう。ラプターズに第3Q終了時までに64.9%の確率でシュートを決められていたシクサーズですが、第3Q終盤以降出ずっぱりでプレーしたスモールラインナップ陣(ルー、ホリデー、グリーン、イギー、スミスのファウルアウト後サミー)が奮闘し、第4QとOTで17.4%まで相手のFG%を抑えていました。また、スティール数では13-4とラプターズを圧倒。しかし、この接戦の中でオフェンスリバウンドを11本取られるなど、リバウンド数で27-41と大きくリードされてしまったのが痛手でした。

この敗戦でシクサーズは3連敗。残り試合数は6となっています。


個人的な選手評:

イグダーラ:B+
ブランドとコートにいる時は窮屈そうだったが、スモールラインナップの時に躍動。OT最後のスリーの選択は最悪の選択だったが、33点8リバウンド11アシスト5スティールと活躍。ターンオーバーも3つに「抑えた」。

カポノ:D-
第3Qに大活躍したウィームスのマークマンはカポノ。自身もシュートが1/6だった。5点2アシスト2スティール。

ブランド:D
前半は活躍も後半はプレータイムすらろくにもらえなかった。パスが下手でシューター陣がパスアウトからシュートを狙えない。特にカポノとは意思の疎通が必要。この日はリバウンドが0に終わるなど、気持ちが入っていなかった。12点1アシスト。

サミー:B
9点11リバウンドでブロックは無かったが、レギュレーション最後にボッシュに対し好ディフェンスを見せOTに持ち込んだ。

ホリデー:A-
第4Q、OTといいところでスリーを沈め、勝負所で活躍できた。FG10/12は驚異的。25点7アシスト2スティール。

グリーン:B
スモールラインナップの中で最初は目立たなくディフェンスで貢献していたが、第4Q中盤からはオフェンスでも活躍。13点5アシスト。

ルー:B+
この試合が復帰戦で第1Qに2TOしたにもかかわらず、スモールラインナップがハマり終盤休まず。前半も含め、コートに出た時は持ち前のやる気とスピードでチームに勢いを生み出していた。12点5アシスト。

スペイツ:C-
シュートは4/4と貢献できたが、特筆すべきものは無し。8点3リバウンド。

スミス:B
前のラプターズ戦同様、彼がいい流れを作っていた大きな要因。ルーとスミスはお互いアウトサイド、インサイドの切り札か。リバウンドが1に終わったのはさみしい。6点。
3月31日にアウェーで行われたシクサーズ対ボブキャッツは、シクサーズはターンオーバーの多さが響き84-103で大敗しました。

第1Q半ばまでリードを奪っていたシクサーズは、チャンドラーが入ると彼のディフェンスに苦しみ逆転を許してしまいます。第2Q終了間際にはカポノの活躍で7点差まで追いつきますが、シクサーズはターンオーバーを重ねずるずると離され、最大23点差をつけられボブキャッツに圧倒されました。

なんと言ってもこの日は今季最多の25ターンオーバーとミスを繰り返し過ぎました。得意の速攻でも4-20と大きく水をあけられました。また、相手のファウルが取られず、第3Q終盤までフリースローをわずか4本の獲得(最終的に11、ボブキャッツ35)で、フラストレーションの溜まる試合となっていました。

TOの多さ、フリースローの少なさを差し引いても内容で大きく劣っていたシクサーズ。ボブキャッツオフェンスに好きにパスを回され、インフロントカットを許し、オフェンスではボブキャッツのローテーションのよさに苦しみ、イグダーラやブランドがボールを持つと足が止まるなど、いいバスケができていませんでした。

この日はイグダーラも故障で時間を抑えられ、カーニーも右足の負傷で欠場。ルー、ヤングらも戦列を離れたままで、9人でプレーしていました。シーズンも終盤で控えの時間が増えますが、いいケミストリーを作って欲しいものです。


個人的な選手評:

イグダーラ:D-
33分の出場で14点6リバウンド4アシスト。ディフェンスも悪く、オフェンスではミスを連発し3TO。記録に残ったTOはわずか3だが印象はもっと多い。レブロンでも取れないようなすっぽ抜けたアリウープパスを自身がフリーの状態で出すなど、ボールの扱いが下手すぎる。

カポノ:B-
イグダーラがベンチで自らに多くチャンスがあった時に好プレー。シュートこそ5/15の確率だったが、頭を使えるプレーヤー。13点3リバウンド。

ブランド:D-
彼がボールを持つと周りが動かず、ブランドもチームも困っていた。シュートも4/13で8点5リバウンド4TO。

サミー:D+
8点9リバウンド3ブロックも、チャンドラーに試合に大きな影響を与えることを許してしまった。

ホリデー:D
9点3リバウンド6アシスト。目の覚めるパスも何本かあったが、TOが7と多すぎた。それでも試合終了まで気合いを見せていた。相手が小さかったのでもっとポストアップを使ってはどうだったか。

スミス:D
なんでもないところでパスミス、キャッチミスをし集中力が無かった。4点5リバウンド。

グリーン:D+
12得点も後半はシュートを外し続けわずか2点。しかもその2点はウォーレスのゴールテンディング。5リバウンド5アシスト3TO。

スペイツ:D+
この日はジャンパーが好調だったが、いつもどおり味方のリバウンドがいなく、彼がシュートを外したら確実にオフェンスが終わるタイミングで打つ。動きも遅く力弱く、相手に力負けしていた。13点5リバウンド3TO。

ミークス:D
得意のはずのスリーは3本打っても入らず、最後にアスレチックなダブルクラッチを決めたのだけがいいプレーだった。3点2リバウンド2アシスト。
30日に行われたシクサーズ対サンダーは、シクサーズはサンダーに終始リードを奪われ93-111で敗れました。

試合開始7分までにシクサーズはサンダーに21得点を許し、厳しい立ち上がり。そこからずっと10点程のリードを保たれ、試合終了までに追いつくことはありませんでした。シクサーズが少し波に乗り7点差くらいまで追いつくと、その後には必ずサンダーのランがあり、

波に乗りきれなかった原因はルーズなディフェンスでしょう。シクサーズのプレーヤーはどこか無気力でハンズアップやヘルプディフェンスが無く1対1も弱く、ゲームが終わってみれば48.9%と数字は落ち着いたものの、サンダーに楽々とシュートを決められていました。また、シクサーズの6に対しサンダーに14個のオフェンスリバウンドを取られ多くのチャンスを与えてしまっていました。

オフェンスはブランド、イグダーラのFG%がよかったので数字的には悪くありませんでしたが、その内容はプレーヤーの足が止まり、チームとして相手に脅威を与えるチャンスを作り出せていませんでした。ターンオーバーも17個(サンダー10)犯し、相手に13スティールを許しボールを大切に扱えていませんでした。

チークス元HCやケビン・オーリーなど元シクサーズの面々の前で醜態をさらしたシクサーズ。サンダーのプレーオフ進出を応援していたのでしょうか?



個人的な選手評:

イグダーラ:C
唯一よかったのは9/12のFG%だけ。ドリブルはミスし、相手ディフェンスが2枚ディナイしている選手にパスを出しカットされ、TOキングだった。21点7リバウンド8アシスト3スティール6TO。

カポノ:D-
この日はいい動きが少なく、自身もFG0/5。ヘルプがいない状況だったので1対1でもやられていた。

ブランド:C-
シュートは調子がよく11/18。しかし彼がボールを持つと流れが止まる。FTは試投0でアグレッシブさに欠け、フェイダウェイに頼っていた。

サミー:D
元気が無く6点3リバウンド。これでここ5試合得意のブロックが無い。

ホリデー:D+
ディフェンスも悪く、成長してきたオフェンスでもショットセレクションなどが悪かった。11点4アシスト4TO。

グリーン:D
得意の前半にも活躍できず。現在第2PGとしてもプレーするが、ボール運びには不安が残る。6点3リバウンド3TO。

スペイツ:C+
FGは1/6も、アグレッシブに攻め10本のFTを獲得。集中力が無いが、今日はディフェンスリバウンドを6つ取った。10点8リバウンド2ブロック。

スミス:D-
チームの悪い雰囲気を払拭できるこの人も今日は動きが悪かった。オフェンス面では、ゴール下の密集地帯から得点することが苦手。ペリメーターのノーマークのジャンパーにも不安。0点1スティール。

カーニー:C+
第2Qに素早い動きから速攻でFTを獲得するなど、チームに流れを呼び込みかけた。10点3リバウンド。

ミークス:C
ディフェンス面はやや不安。オフェンス面も不安だが、今日はレイアップを2本決め、得意である(ハズの)スリーも1本決めた。7点。
26日に行われたシクサーズ対ホークスは、接戦になりながらもシクサーズは終盤にスティールの連発で105-98で勝利しました。この勝利で今シーズンホークス戦のスウィープを免れるとともに、約1ヶ月半ぶりの連勝となりました。

前半はホークスがわずかにリードし、その跡を追う展開だったシクサーズ。第3Qにカポノの活躍で7点のリードを奪いますが、第4Q中盤にカポノがベンチに下がっているとオフェンスの流れが悪くなりホークスに逆転を許してしまいます。

カポノが再びコートに戻りシクサーズが2点リードで迎えた残り3:27ホークスボールの場面では、ホリデーがビビーのボールを叩くとボールがコート外に出そうになります。このボールをイグダーラがスコアラーテーブルに突っ込みながら奇跡的にボールをコートに戻すと、サミーもテンパりながらもこれまた奇跡的なドリブルでつなぎ、ボールはカポノの手に。カポノはこのスリーを外してしまいますが、ボールを救ったばかりのイギーが走り込みプットバック。このプレーで流れを掴み、固いディフェンスでホークスの反撃を許さず逃げ切りました。

この試合で素晴らしかったのはシーズン平均を10点上回る速攻からの得点、50%のFGもそうですが、やはり一番はホークスから19のターンオーバーを奪い、15のスティールを生み出したディフェンスでしょう。また、後半にカポノ、サミー、ホリデーがステップアップしゲームに違いを生み出していました。

見ていて一番嬉しいのは、前の試合同様気合いの入った表情でプレーしてくれていることです。気合いが入っていて、かつ楽しそうにプレーしています。カポノが低調だったハーフコートオフェンスに動きを出していることも影響しているようです。

ホークスはこの試合前はカンファレンス3位でした。5位のバックス、3位のホークスに連勝した試合を見るととても下位に沈むチームには見えてきません。今季の道は断たれてしまいましたが来シーズンに期待を持たせてくれるプレーを披露してくれています。これにルー、ヤングの故障者が加わったら更におもしろくなりそうです。

余談ですが、1月以降シクサーズは1試合101得点以上した試合では11勝1敗、100点以下なら1勝18敗です。


個人的な選手評:

イグダーラ:B+
25点10リバウンド9アシストと今シーズン初のトリプルダブルにあと一歩。しかしあり得ないミスのオンパレードで5TOとスリースローの成功率の低さはいただけない。ルーズボールはスコアラーテーブルにあるスクリーンを壊すほどの気合いで勝利を呼び込んだ。

カポノ:A
自分で得点しなくてもボールの無いところで動き足が止まりがちのハーフコートオフェンスにアクセントを生んでいる。事実この試合ではカポノがベンチにいるとオフェンスで足が止まりチームはかなり苦労していた。ディフェンスでも1対1の弱さをスティールでカバー。第3Qは11得点し貢献。14点5リバウンド3スティール。

ブランド:B-
前半はよかったが、後半にボールを持つとオフェンスを止めてしまっていた。試合時間残り1分の場面でオフェンスリバウンドを確保したのは大きかった。14点6リバウンド3スティール。

スペイツ:C
サミーに代わりスタメン出場。前半はローポストからいい形で得点するなど貢献も、後半はほとんど時間をもらえず。その理由は攻防で認識力に欠けるから。8点4リバウンド。

ホリデー:A-
前半はビビーを守れず、シュートも入らずでいいとこ無し。しかし後半はドライブも決まり、5スティールし、サミーのアリウープを多数演出。13点12アシスト7スティール。

グリーン:D
前半の男は後半0点で、第4Qいいところを出せずカポノと交代。6点1リバウンド。

サミー:B+
「コーチの決定」でティップオフ寸前にベンチスタートが決定。詳細は現時点では不明。第3Qまでは息をひそめていたが、第4Qだけで12点5リバウンド。接戦を勝利する大きな要因だった。

スミス:B
この日はいつもより目立たなかったが、効果的に働きチームの流れを作った。9点4リバウンド。

ミークス:F
早い時間帯にプレー時間をもらうがいいとこ無し。唯一放ったシュートはエアボール。

カーニー:C-
ディフェンスでは頑張っていたが、いいディフェンスをしている最中に味方がディフェンス3秒をもらうなど、どこかツイていない。2点1リバウンド。
24日に敵地ブラッドリーセンターで行われたバックス戦でシクサーズは、6人が二桁得点しバックスを圧倒し101-86で勝利しました。

試合開始からリズムに乗り8本連続でシュートを決めリードしていたシクサーズは、第2Qにスペイツが攻防で穴となり逆転されてしまいます。しかしその後グリーン、ミークス、カーニー、スミス、サミーの布陣でプレーすると、チームディフェンスがよくなり相手に簡単なシュートを許さず、オフェンスでも波状攻撃で一気に17点のリードを作ります。その後も主導権を渡さず、第4Qには最大22点差をつけるなどバックスに快勝しました。

ルー、ヤングと主力の二人が故障でチームに帯同していませんでしたが、この日もスタメン出場したカポノを筆頭に全員が奮起し穴を埋めていました。はつらつとプレーしていたシクサーズの面々は、カンファレンス5位のチームにいいとこを出させませんでした。

前半FGを61.5%、試合を通じても52.6%とシュートが好調だったのもありますが、その要因はアンセルフィッシュにパスを回せていたこと。単にキャッチアンドシュートというわけではなく、ディフェンスを崩したう上でのアシストが多かった印象です。

久々にいい試合を見せたシクサーズ。残り試合はちょうど10試合です。この時期にプレーオフ進出の望みがないと勝ってほしいか負けてほしいかわからない状況になります。しかしファンとしては1試合でも多くいい試合を見たいですね。


個人的な選手評:

イグダーラ:B-
14点3リバウンド5アシスト2スティール3TO。ボールを独占しなかったことが功を奏したか。ボールを持った時は相変わらずガチャガチャした不器用な動きだった。

カポノ:A-
チーム1賢い。この日チームのオフェンスがよかった一因は、カポノが自分でシュートを打たずとも周りにスペースを作る動きをしていたから。チームディフェンスもよく、いろいろ指示を出す姿も。自身は試合開始3分で8点とチームを乗せた。10点3リバウンド。

ブランド:D
チームで唯一パッとしなかった。シュートは1/7の成功。1対1を狙っていたが、流れを悪くしていた。3点6リバウンド4アシスト。

サミー:B+
この日は前半ノーファウルだったが、第3Qで4ファウルしてしまった。しかしリバウンドをよく取り、オフェンスでも活躍し、数字以上の活躍を見せていた。12点10リバウンド2スティール。

ホリデー:B
試合開始のティップオフのボールを抑えた時に線を踏んでいてアウトオブバウンスとなり、試合開始から怪しい面があった。案の定試合を通じ6TOとミスが目立った。しかし印象的には最近は前より重要なポイントでミスしていなく、この日もそう。イグダーラに比べたら変なミスが目立たなくなった。15点4リバウンド7アシスト2スティール。多くのチャンスを演出していた。

スペイツ:C-
前半のプレーは最悪だったが、その後オフェンスファウルを2度奪うなど、少し名誉挽回した。ハイポからジャンパーだけを狙うのはやめてほしい。7点2リバウンド。

カーニー:C+
シュートは2/7と不調だったが、ディフェンスで貢献。6点4リバウンド2スティール。

ミークス:C
古巣相手に第1Q終盤から出場し、21分のプレー。ディフェンス面で不安があり、オフェンスでもプレッシャーに潰される場面もあった。7点2アシスト。

グリーン:B+
7/11と高確率でシュートを決め、難しいシュートも決めチームの波を保っていた。16点3アシスト。

スミス:A-
ノーマークのジャンパーを外したり、ダンクをブロックされるのは相変わらずだが、チームで最も一つのプレーを大事にし諦めない選手。イグダーラがボールに絡むと何か悪いことが起こることが多いが、スミスが関わるといい方向に転ぶことが多い。今日はスタッツも11点9リバウンドと活躍。唯一のブロックは今季の彼のハイライト。
シクサーズは19日にNYで行われたニックス戦、ホームでの20日のブルズ戦、22日のマジック戦のいずれも敗れプレーオフ出場の可能性が無くなりました。

ニックス戦は接戦を演じるも最後の6分で3回もイグダーラがターンオーバーを犯すなどし勝機を逃し、88-92で敗戦。84-98で敗れたブルズ戦では1/17しかスリーを決められず第3Qまでに勝負を決められ、カポノをスタメンに起用したマジック戦では第3Qに4点差まで追いつくも最後は離されて3連敗となりました。

これでシクサーズは24勝47敗となり、プレーオフ進出の望みは断たれました。過去15試合でわずか2勝と、ここ数年のシクサーズと異なりシーズン終盤に調子を上げられませんでした。

シーズン序盤からスペイツ、ルーなどの故障がありその間12連敗を喫したシクサーズ。特にスペイツは故障前は平均15点ほどあげていました。その後も故障者が続出、エースと目されたイグダーラはシーズンを通してスランプ、ジョーダン新HCの戦術はフィットしないなど、昨年東の6位から主力はアンドレ・ミラーが抜けただけのチームは、現時点で東の下から4位のチームになってしまいました。

その中で明るい話題を見つけるならば、最近のカポノの復調、ホリデーの成長でしょう。特にホリデーの成長は目覚ましく、先月までシュートの乱発や小学生のようなTOを繰り返していましたが、現在では状況をよく読み、TOも減りました。シュートセレクションは相変わらず悪いことも多いですが、最近は高確率で決めているので心強くもあります。スタッツには現れませんがサミーのプレーも安定感を増しました。

逆にイグダーラはエースにふさわしくありません。ディフェンス、速攻では頼りになりますが、ハーフコートオフェンスになると急に目立たなくなり、ドライブで突破できない、ジャンパーは入らないなど苦戦し続けています。ジョーダンHCからチャンスを与えられていないとイギーは考えていますが、チームの中で最もチャンスを与えられていたのは事実。印象では、速攻でFG%を稼いでいるのでハーフコートでのFG%は20%、勝負どころのFT%は50%程しか決めていないように感じます。ルーをエースに据えた方がチャンスが多いと思います。

来シーズンはHCが変わると予想され、ドラフトでの選択を誤らなければ以前チームのタレントはわるくないと思います。ヤング、ホリデー、ルー、スペイツらの成長も見込まれ、まだまだ楽しみなチームであることは変わりません。残り試合で連携を高め、来シーズンに繋げてほしいと思います。