久々に「思い出し怖い」 | 芋づる式

芋づる式

アダルトチルドレンとして歩んだその先にあるものとは…

最近、色々な人に「○○がいいよ」って
勧められたことがあった。
同じものね。
こうなるとその言葉の裏に
自分を騙す陰謀があるのでは
と疑ってしまう自分がある。



学校でいじめられていた頃は
クラスのみんなが敵だった。
自分が知らないところでドッキリを
仕掛けられたこともあって
それから自分が知らないところで何かが
企まれてるのではないか、
陰口を言われてるのではないかと
思い込む節が今でもある。



だから飲み会とかイベントは
行きたくもないのに何かあったらイヤだ
と思って無理に行って
つまらない思いもしてきた。



言葉を素直に受け取れればいいんだけど、
それが出来ないのは怖いから。
騙されるのがイヤだから。
嘘つかれたのがむかつくから。
何より自分のことを大切に思ってるフリして
実は自分を利用してそいつらが楽しんでるのが
頭にくるのである。



上で書いたドッキリの話。
中学生の時に帰りに靴を履き替えようとしたら
靴の中にラブレターが入ってたことがあった。
下駄箱が見えるところにクラスメイトが二人いて
自分の反応を見るのが目的だったようだけど
その時には偶然にしか思えなかった。
帰ったらうちに電話がかかってきてドッキリだったことと
なんか心理テストみたいな結果を言われたのは覚えてる。
その時は特になんとも思わなかったんだけど、
そのドッキリの噂が塾や他のクラスなど別のところに
飛んでいってそこで冷やかされるのが辛かった。
ドッキリのことを言われれば頭にくるし、
「ラブレターもらったんだろ」って言われれば
ものすごく恥ずかしかった。



今思えば騙されたことが
恥ずかしかったのかもしれない。
そんなドッキリにはまるなんて
オマエはバカだなあ、って言われてる
みたいだった。



どこまで行ってもそのドッキリのネタで何か言われる。
こいつまでおれを陥れようとして悪いことを考えていたんだって。
だから一人ならまだしも複数人に誘われたり
物を勧められたりするとその裏で
なにか自分を陥れようとする陰謀があるんじゃないか
と思ってしまう。






自分はバカにされるんだ。
自分は一人ぼっちだ。
みんな敵だ。
みんな、自分を騙そうとしてるんだ。






そう思ったんだな。
今ふと落ちてきた。
「一人ぼっち」より「みんな敵」
の方が辛かった。
何を考えているのかわからないから怖かった。
だからいつも一緒にいて見張っていた。
人が信用できなかった。






そんな自分が昔いたんだって思い出した。
そしてそのことは恥ずかしいから誰にも言わなかった。
そうして自分の記憶の底に追いやった。
その自分が久々に顔を出してきた。






胸に手を当ててみたら
体育座りをして泣いている小さな自分がいた。
寄り添ってみたらだんだんその子も本体も
段々落ち着いてくるのがわかった。
他人はみんなが敵ではないって
わかって楽になった感じ。
All of 他人が敵ではない、ってことかな。





まだまだ思い出し怖いが出てくるんだろうなあ。