「やられメカ」、、、、
あんまりいいイメージがしない言葉ですが、
それだけ登場回数も多いと言いうことで認知度は高いのかもしれません。
戦争映画だとどうしてもドイツ軍の戦車が潰されないと
正義がまかり通らない、という歪んだ考え方が
欧州では一般的ですが、M4シャーマン戦車も結構やられています。
今まではタイガー戦車のつもり、で
パットン戦車やT34が使われてきましたが、
今は実車を登場させるのではなく、CGで作られたものが登場し、
ゼロ戦も震電も四式中戦車も戦艦大和も何でもそのままで
「トラ!トラ!トラ!」に登場したなんちゃってゼロ戦や
翼の尖った九九艦爆はもう登場しないのかもしれないですね。
日本ではゴジラをはじめとする「特撮」映画に登場するのはほぼ模型で、
その出来は世界をリードするもののようでした。
で、ゴジラに登場する自衛隊のやられ戦車は、
実はこのウォーカーブルドッグなんですね。
戦後自衛隊に供与され長く活躍したこともあって、
シャーマンよりもなじみ深いものとなっています。
ということは対ゴジラで戦わざるを得ず、
必然的にやられメカとなってしまいました。
そのことは私たちの世代には近代的戦車=ウォーカーブルドッグになったのです。
今回製作したのはタミヤの古い製品。
でもどうして決定版の地位をゆずる気配もない出来です。
パーツ一つ一つもかっちりしていて組みやすく、
モーターライズが当たり前の時代に、
動きながらここまでのディテールを備えていたのは驚きです。
パッケージアートは不思議なことに後ろから見たイラストになっていて、
砲身をトラベリングロッドで固定しています。
でもコマンダーはこちらを向いていて双眼鏡を両手でしっかり持っています。
顔は今はニュース番組でコメンテーターまでされるパックンに似ていますね。
こどもの頃の刷り込みの代表は
マズルブレーキの形状ではないでしょうか。
砲身の先に直角についた短いパイプ状のもの、
これがマズルブレーキだということを知ったのは何と上京してからのことです。
なんでこんなものが付いているのか知らず
でもこれが現代の戦車の普通だと思っていた矢先、
自衛隊の74戦車を観て今の現代の戦車はこんな形をしているのかと気づいたのもつかの間、
90式戦車が今は現代の戦車だと知り自分の知識はほぼゼロに近いことを知りました。
まぁ、松本零士先生の戦場マンガシリーズで得た知識程度ではそんなものでしょうけど。
モデルのマズルブレーキはその形状を見事に再現しています。
砲身にチョークの粉とか入れて後ろから息を吹き込んだら
発砲シーンを見事に再現してくれそうです。
脚周りは当時色々登場した米軍の中戦車と同じコンポーネントで、
チャフィーやダスターと同じものです。
タミヤとしては良い使いまわしが出来たというところですね。
でも出来はすごく良くて履帯も材質を変えたりしたようですが、
形状やゴムパットの再現など別売りパーツの必要はありません。
米軍の履帯はピンと張ってるものが多く、たるませなくていいのもその理由です。
排気管も工具箱も共通パーツのようですが、
当時はCAD/CAMシステムでなく金型も手作りに近かったので、
まったくのコピーではないと思われますが。
今回は出来も良く組み立てもスムーズに行きそうだったので、
あえて別パーツや手すりを真鍮線に置き換えたりはしていません。
ごつかったり太かったりしても
それも含めて完成形、ですからいい感じです。
塗装は米軍の戦車によく使われるオリーブドラブに
ダークグリーンとすこしだけ明灰白色を混ぜました。
鉄でできている質感を心がけました。
エッジに明るい茶色や隅っこの埃が溜まりそうなところに
さび色をこすりつけました。
コマンダー以外にドライバーとして
グレイハウンドにも登場してもらったフィギュアを載せてみました。
ちょっとほっとした感じに雰囲気を和らげてくれています。
このためにドライバーズハッチは開閉可能にしておきました。
この状態で近所の公園に持って行き、
太陽光で撮影してみました。
枯草や陰の感じが照明とセットでは出せない自然さです。
今後は地面に立つ兵も
足の裏に針金を刺すなどして地面に差し込んで自立するようにして
ジオラマ風にしてみます。
タミヤの古い製品をいろいろ作り直してみると、
以前気づかなかったプラモデル本来の楽しみが見つかって
皆様にもお勧めです。
絶版になった製品もぜひタミヤさんにはお願いしたいところです。
イギリス軍のスカウトカーとか、BMW&ツェンダップオートバイセットとか。































































































