あぁ、どうしたら地球上の生物とあの星の人達が共に暮らせるのだろう
ユノもチャンミンも常に思考を巡らせている
しかし、なかなか解答と言えるものに辿り着かない

彼等の繁殖に必要なもの
彼等の栄養になるもの
近いところまでいったのかと思うと、
保存の点で成分が壊れたり、成形の際に駄目になったり
あれから5ヶ月………………
もうそろそろあの星も限界なのではないか?
何処かに不具合が生じているのではないか?

時間との戦いで
精神的にも極度の緊張感が続いている

今私たちがうまくやらないと
彼等は全滅してしまう



期限が迫ったある日
上空が赤く染まる








はじめは薄いピンク色だったのだが徐々に濃くなりしまいには真っ赤に染まった

  「「「「「 まるで、苺のようだ  」」」」」
研究所のメンバー全員が声をあげる


その時
ユノとチャンミンの頭の中に声が響く


『お久しぶりです
私たち見つけました!

あれから色々調べました

私たちが昔、栄養としていたものは
今現在は地球にはない
だからあなた達の細胞をお借りしようと安易に考えていた
だけどそうすればあなた達の害になる
おふたりと話すうちに
それは違うと理解しました

あなたがたにすべて委ねるだけでなく
私たちにも何かできる筈
だから研究に研究を重ねた

そして見つけた

私たちの繁殖に必要なもの
あなた達が栄養と呼ぶ物
地球上でそれが保存できることも
それ以上のこともわかりました』
                                                                                               
「もしかして
今地球の上空に来ているのですか?」

『はい
来ています

発見が嬉しくて
待ちきれなくて
早めに来てしまいました』


驚くことに彼等も研究を続け、それを見つけたという

『今からデータを転送します
よろしいでしょうか』

「大丈夫です、どうぞ!」


次々と送られるデータ
それを見たメンバー全員が喜びの声をあげる
「「「「「おおぉ!!」」」」」

「「「「「人の髪の毛」」」」」

「毛髪をこの方法で分解すれば彼等の栄養となり繁殖に活かせる!」
イトゥク所長が明るい声をあげる

「星の人々のデータと私たちが見つけた方法を合わせれば完璧です!」
スホリーダーも嬉しい雄叫びをあげる

「これは、ひょっとすると、養分以外の事も、………
もっとすごいことに!!」
オニュリーダーも大きな笑顔で声をあげる


ユノとチャンミンが顔を見合わせ
同時に声をあげる
「「そうっ!!
彼等が毛髪を栄養にした後の事!!
彼等が毛髪摂取後
その残った物が素晴らしい物質になる!!」」

「シルクと同じ、いやそれ以上の繊維!」
「上品な光沢があって生地のドレープ性も素晴らしい」
「それに丈夫!!ガンガン洗濯もできる!」
「これ、ここの分子を変換すると伸縮性もできます!」


皆が湧く中、
星の人の声が全てのメンバーの頭の中で響く



『間に合って、良かったです!
皆様どうもありがとう!!
本当にありがとう!!

そして
今日はストロベリーナイト』        

「「「「「ストロベリーナイト??」」」」」
メンバー皆が思わず声を漏らす

『はい
いつもは私たちの星の上が綺麗に染まるのです
もうあそこでは見られない
だから
ここに持ってきて打ち上げてしまいました』      


年に一度、細かな流星群やスターダストがあの星の上空を流れる
それが星の人々の打ち上げ花火のようなものに反応する
と、空が徐々に赤く染まり甘く良い香りがするのだという
1年に一度の祭りのようなものらしい


『地球で言うところの苺のような香りですね
そして私たちの星はベリー(berry)星と言います
あの年一度の流星群はストロー(straw藁)と呼ばれています

地球に来たらもう見られないので
流星群の星の欠片を取ってきました
先程地球の上空に到着したので
嬉しくて
反応させました

だから
今夜はストロベリーナイト!!』


全員で歌うように声をだす
「「「「「ストロベリーナイト♪♪」」」」」

皆で美しい夜空をみあげる









人の毛髪がベリー星の人々の糧となる
お互いに研究した成果を掛け合わせ画期的なシステムを実現した

地球上のあらゆるカットハウスで捨てられる毛髪が自動で集められた

自動収集装置は
瞬時にベリー星の人達の所へ切られた毛髪を届ける

それを糧とした星の人々は
地球上のある所で幸せに暮らしている
人が滅多に来ない所
シャイな人々は
人がいない方が良いと結論付けたのだ



ベリー星の人々が不要になった物質は
質の良い繊維として人間が使用する
ベリー星の人々が食べた残りの物質か再生されるのだ

その物質は更に研究され
ダイヤモンドより固い物、ゴムのように弾力性の高い物等、繊維以外にも様々な利用価値のある物質になることがわかった



無駄のない循環

穏やかな暮らし


共に生きる
共に幸せになる
皆で得た幸せ















たまに、研究所のメンバーが遊びにいくこともあるそうだ
その時は様々な映像を見合い、お互いの話をするらしい
宇宙のことやお互いの科学技術のこと
未来の話
お互いのより良い未来のため
楽しい話は尽きることがない





          ────────────────



長い話におつきあいくださいまして
どうもありがとうございます

お誘いくださいましたしょーこちゃん❤️
企画してくださったエムちゃん❤️
どうもありがとうございます
😙💕💕


時間に間に合うか?とか
書けるのかな?とか
色々心配なこともありましたが
お陰様でとても楽しんで書くことができました





昨日も二時間雪掻きしたよん♪

今日はきっと筋肉痛~♪
けれど
きっと
少しは痩せたはず~♪
ふっふ~♪♪~(・ε・ )♪♪

お天気コロコロ変わります
皆様どうぞご自愛ください