古くから海のある奈良と呼ばれ

海に抱かれた歴史と文化の町として
栄えてきました
また小浜市には古い町並みも多く
残されています
 
昨日載せました三丁町と呼ばれる
かつての茶屋街があります
狭い路地をはさみ紅殻格子や出格子
の家や料亭が軒を連ね落ち着いた
雰囲気の中に往時の面影を残して
います
城下町そして北前船の寄港地として
栄えた福井県小浜市
茶屋町【花街】
 
ちなみに日本三大花街は京都の祇園
そして金沢の東茶屋街そして福井県
小浜市の三丁町になります
 
三丁町の一角に残るかつての料亭が
旧料亭蓬嶋楼【ほうとうろう】です
明治初期から平成元年まで営業して
いた料亭蓬嶋楼を保存し料亭時代と
変わらない状態で伝統的な街並みが
残しています
 
蓬嶋楼は町の中で最も規模が大きく
当時の面影を残しています
玄関を入ると("⌒∇⌒")いきなり
女将が座っていたであろう長火鉢の
ある帳場があります
帳場の隣は寝室で大きな布団箪笥が
置かれていました
 
居間の金庫(@ ̄□ ̄@;)!!
家具で埋め尽くされた居間
その中で一際目に付くのが金庫
 
相当な重量があるために床板に
乗せられないので金庫の下は地面
からコンクリの土台が作ってある
そうです
三丁町は祇園に模して造られた
花街で北海道からの北前船が寄港し
小浜から陸路で今津を経由して
琵琶湖を船で坂本まで運び都へ入る
ルートで栄えました
 
ピークは年間1000隻もの北前船が
入ったと伝えられ("⌒∇⌒")その頃の
三丁町は不夜城と呼ばれるほど
賑やかだったそうです
 
公開されるのは主棟2階にある10畳
と12畳の座敷さらに別棟1階にある
20畳の大広間です
建物の内部の調度品などについては
ガイドの方が詳しく説明してくれ
歴史を感じながら見て回れます
 
意匠を凝らした調度品や内装などが
往時のままに現存しているのが
凄かったですね
料亭で三丁町でも最大級の御茶屋と
して多くの政財界人で賑わったの
です
 
政財界の人達は別室の隠れ部屋に
通されます
 
江戸時代から明治時代にかけては
北前船の乗組員の憩いの場だった
のでしょうね
 
ふくすけ("⌒∇⌒")さんも神棚の隣に
大きな神棚も残り雰囲気抜群です
家紋の入った提灯箱なんかも並んで
本当に時代劇の世界に引き込まれた
感じです
階段を登ったところにある芸者さん
が出迎えてくれる場所
 
この場所から窓の外へ向かって
芸者さんが抹茶さぁ~~んって
 
【(-""-;) 煩悩オヤジが(¬_¬)
輪をかけて妄想抹茶にもなれるって
幸せな奴やなぁ~
爪の垢でも煎じて飲ませてくれよ】
手招きして呼び込んでいたと
 
お茶屋さんと言えども芸者さんも
いれば遊女さんもいてますし
 
鼻の下が伸びる男衆は("⌒∇⌒")
ゴキブリ ホイホイみたいに入って
きたんでしょうね
20畳以上の大広間がありました
 
主室が客座で次の間で芸妓さん達が
踊られたのでしょうね
こんな細かい演出も
聞くと財をなしているので細部に
わたり凄い工夫がされています
 
三日月を配しています
次の間の床は満月と言う心憎い演出
雲に浮かぶ満月
金屏風調度品も見ごたえあります
 
部屋にドンと飾られた金屏風
(@ ̄□ ̄@;)!!かなり高価な物
普通の建て売りの家が買えてしまう
ほどで日本に書いた方の屏風が5枚
あり(@ ̄□ ̄@;)その内の2枚が
こちらにあるのです
 
2軒の("⌒∇⌒")戸建てが買えます
芸妓さんが用いた三味線や太鼓が
置かれていました
鹿鳴館時代の電灯
木製調度品にも並々ならぬ額が注ぎ
込まれたようで(@ ̄□ ̄@;)!!
それはそれは金のにおい のする
ものばかりですね
 
技巧の照明器具天井から吊り下げ
られている灯りは金属のように重厚
に見えますが木材で何重にも漆を
塗られて作られたものだそうです
 
こちらも("⌒∇⌒")レクサスの
ハイクラス2台分でしょうか
シャンデリア調の電灯なんて当時
でも("⌒∇⌒")お目にかかる事は
難しかった時に存在していました
 
日本でも(¬_¬)そうそうある物では
ないそうです
床の間の障
惚れ惚れする模様です
 
これは松葉のデザインだそうですが
この上のギザギザは貼り付け無しの
1枚を互い違いにギリギリまで切り
アコーディオンの様になっています
外してアコーディオンを戻したら
切り口だけですので1枚に戻ります
松の廊下
廊下の床板は松で出来てる珍しい物
大広間の奥にある隠し部屋
客と芸妓【遊女】が情交するときの
特別な部屋だそうです
そして("⌒∇⌒")
こちらのトイレですが当時2階にある
のは当然珍しいのですが
仕掛けがあります
男性用と女性用の境にある小窓が
あります
 
え"?(〃´ω`〃)
 
【(ー_ー;)スケベ~おやじ(¬_¬)】
女性用は小窓の向こうなのですが
 
女性の方から男性に窓から
覗いてよ~~って呼ばれるのです
 
この窓を覗いて宴会後の(≧▽≦)
お楽しみの約束をする所だったと
明治の屋根瓦も今の雰囲気とは違い
明治時代の物は品質が良かったん
でしょうね
 
こちら側と左側にも建物があり
当時の儲けが伺われますね
階段は奥にもあり迷路のようで
お客様同士が出会わない配慮だ
そうです
 
宴会場は華やかさは無いですが
凝ってるなぁ~と
 
障子の格子模様
下の模様は一切接着や合わせ重ね
はしていないんですよ
1本取ってしまうと全てが粉々に
なってしまうんですよ
 
そして上にも工夫が施されています
 
良く見ると上はクロスしたのが3本
で作られています
見る角度によって3本なのに1本に
見えるのです
 
どの部屋も技巧を凝らした細工が
されてて見入ってしまいます
こちらも贅を尽くした工夫がされて
います
今は真ん中が白地の菱ですが
両端の障子を両方から真ん中に
入れ替えると大きな黒い菱に変わる
のです
 
こういった人の手による技や手間
その空間を作るにあたって注がれた
巧みの技を見る事はなかなか無い
ですね~
意識せずに見て回るだけなら本当に
素通りしてしまいがちですが
一つ一つじっくり見ていくと隅々
まで御客さんへの配慮がされて
いたんだと感じます
左右を入れ替えてもと異なる柄と
して成立する組子障子や
松葉の模様の欄間飾り
お馴染みの丸窓や木製の照明器具
など当時の凄さを目の当たりに
しました
至る所に遊び心を感じさせるものが
散らばっているのが実に有機的で
旧料亭蓬嶋楼に隠されていました
 
羽振り良き時代の豪邸("⌒∇⌒")
夢の跡を見てた抹茶で御座いました
 
つづく
 
明日は今回行ったメインディッシュ
になります