治験とは、
新しい薬を自分のような患者や健康な方達に使用して、効果や安全性を確かめるための研究的な試験の事で、その薬を治験薬と言うらしい。
ちょっと乱暴な言い方すれば、
新薬開発のための、実験台。データ取り。
かな。
でも、決まった医療機関で担当医師、専門スタッフが自分の身体をしっかりと管理してくれるので、安心して治験に望めました。
何故、治験を勧められたかはハッキリ聞いた事はないが、自分の体質に今、処方出来る抗リウマチ薬の効果があまり期待出来ないと判断されたためかなぁと・・・
あと、治験に適する患者を探してたんだと思う。
なにはともあれ、治験を開始する事になり
今まで薬の効果がほとんど無かった自分は
これは効くのでは？
と、根拠のない期待をしていた。
治験薬は口径薬。
青い色してて、今まで見た事のない薬らしくない感じでした。
飲み方はいたって普通。
毎日、朝晩飲む。
効果が出るとすれば、飲み始めてしばらくしてからですよ！と言われていた。
そうなんだ。
リウマトレックスとかと同じ感じかなぁ。
なんて思ってた。
まぁ、自分はリウマトレックスはしばらく飲んだが、ほとんど変化は無かったけど。
しかし、薬を飲み始めて数日、
あれ？足首の腫れが少しひいた？
まさかな！
こんなに早く、効果が出るはずないし。
たまたま、今日が調子がイイだけだ！
そう思っていた。
でも、そこからずっと調子がイイ！
腫れも確実に少しずつひいている！
さらに、歩く度にかかとにくる鈍痛も確実に和らいでいる。
確信した。
この薬は、確実に効果が出ている。
先生！効果が出ています！
腫れがひいてきて、歩くのも少し楽になりました。
本当ですか？
それにしても、随分早いですねぇ。
先生も、半信半疑な様だった。
血液検査の結果が来週にでますから、来週も来てくださいね。
翌週の検査結果。
確実に数字が下がっていた。
標準とまではいかないが、初めて薬の服用で数字に変化が出た。
嬉しっかった。
体感的な変化や数字の良化もだが、
何よりも薬が効いた！変化があった！
のが率直に嬉しっかった。
先生は、
すごいですね！
バッチリ当たりましたね。
バイオ並の効果ですよ！
今後も、検査をしながら治験を進めて行きましょう！
この後、一年以上治験を進めてきた。
最後の方は、CRP、MMP-3ともに標準値まで下がり、足首の腫れも、元通りまでとはいかないが、かなりひいた。
普通に歩ける様にまでなった。
寛解状態だった。
しかし、この寛解状態は長く続かなかった。
リウマチ発症⑤へ