フランクミュラーの正規輸入、並行輸入について。。。 | マサコーポレーションのブログ

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以前と比較すると人気も大分落ち着いてきたかと思われるフランクミュラーですが、珍しいモデルに対してはまだまだ根強い物があります。


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当社でも珍しいモデルは出品一日で売れてしまうことも珍しく有りません。


百貨店などに行くと80万円前後から1億5000万円くらいまでのものが販売されています。

何故そんなに価格が違うのかは後で説明するとして。。。


私供に寄せられるお客様の一番のご質問は”正規輸入品ですか?並行輸入品ですか?”というものです。


日本に於けるウオッチランド・フランクミュラーの正規代理店は”ワールド通商”ですが、当社で仕入れ・販売している商品の中では並行輸入品の製品も当然有ります。


1)正規輸入品とはフランクミュラー正規代理店(銀座に店舗あり、そのほか三越の銀座、日本橋店)や他の正規販売店で販売され、ギャランティーに販売日付けや販売店名のスタンプ等が捺印されています。


2)並行輸入品とは個人、或いは業者などが税金の安いシンガポールや、香港などで仕入れして日本の税関を通し、関税を払って輸入されたものです。


でもその違いってなんですか?


そう、日本の正規販売店で購入したものでなければ”ウオッチランド”はメンテ、オーバーホール、磨きなど受け付けないのです。


でもそれってそんなに怖いこと?


いいえ、カサブランカやコンキスタドールに搭載されている比較的安価なムーブメント(機械)は大半がフランクミュラーで作製された製品では有りません。

*偽物という訳では有りませんよ。


フランクミュラーでデザインされたケースの中に、スイスの**ETA(エタ)社製造のムーブメントをOEMで供給されフランクミュラーが”売り”であると所のプラチナローターを組み込んで、組み立てて販売しているのです。


(*OEM=機械などを他社から購入して、自社のマークや加工を入れて販売すること。代表的な物では自動車などが上げられます)


**ETA社供給のムーブメント製品はつい先日まで色々なメーカーがOEM供給され販売されていました。


カルティエ、エルメス、ティファニー、シャネルetc.,etc.,数えたら切りがないほど、機械の自社生産(マニュファクチュアラー)が出来ないジュエリーメーカーなどはこの”ETA”社より機械を買って組みたてて自社製品として販売しています。

(因みにETA社はクオーツも供給しています。)


そこで何が言いたいのかというと、”ETA”社製品は機械が複雑でない為、極端な話ですが町の時計屋さんでもメンテ、オーバーホールが出来ると言う事です。


ですから正規輸入品にこだわって、正規代理店で非常に高いお金を払ってメンテをするか、本物であれば平行輸入品でも構わないので、町の時計屋さんで安価で修理するかはお客様の判断にお任せしています。


今までお客様の”正規輸入品ですか?並行輸入品ですか?というお問い合わせに対して上記の事を何百回説明したか思い出せません。


しかしこれが前記の300万円以上の製品になってくると、もっと機械は複雑になってきます。


他社の機械(**例えばフレデリック・ピゲやオーディマ等の機械)を組み込んでいる場合があり、又、フランクミュラーが独自の機械改良を施して製品化していますので町の時計屋さんでは修理不可能な可能性もあります。


大人の趣味として考えてみれば時計はメルセデスより高い?


注*現在はカルティエ、ブルガリなどは機械を自社生産しています。