MISIAといえば「5オクターブの音域を持つ日本屈指のボーカリスト」という評価が定着しています。
しかし、今回『MISIA 星空のライヴXIII GRAND HORIZON』を神戸と横浜でLive観戦で、あらためて感じたことがあります。

MISIAは、ただ「歌が上手いアーティスト」という言葉だけでは語りきれません。

もちろん、圧倒的な歌唱力には何度も驚かされました。
でも、実際に会場で聴いて心に残ったのはそれだけではありませんでした。
声の力、歌に込められた思い、会場全体を包み込むような空気。
神戸でも横浜でも、その一つひとつが重なって、MISIAのライブでしか
味わえない時間が生まれました。

Live開始直後、彼女は満員の観客に向けて、こう呼びかけました。

 

「ここからみんなで光の行進を始めましょう!」

 

この言葉を聞いたとき、MISIAのライブが多くの人の心をつかむ理由が、
少しわかった気がしました。

MISIAのステージは、ただ圧倒的な歌声を聴かせるだけではありません。
手拍子をしたり、一緒に歌ったり、MISIAの呼びかけに応えたりするうちに、観客も自然とライブに参加していきます。

ステージの上のMISIAと、客席にいる僕たち。

その距離が少しずつ近くなって、会場全体でひとつの時間を作っていく。

「聴かせてもらうライブ」というより、MISIAと観客が一緒になって
作り上げていくライブ。

神戸と横浜で実際にその空気を感じたからこそ、僕には「みんなで光の行進を始めましょう」という言葉が、

とても印象に残っています。

CDやテレビの画面越しでは、どうしてもその完璧なピッチや超高音の
ホイッスルボイスに耳を奪われがちになります。
しかし、会場で直接聴くMISIAの歌声は、ただ耳に届くだけではなく、
声に込められた感情まで、まっすぐ胸に伝わってきます。
『星空のライヴXIII GRAND HORIZON』では、実力派ミュージシャンによるバンド演奏にストリングスも加わり、

音に厚みと広がりが生まれます。

その中で印象的だったのが、MISIAの歌声です。

楽器の音に負けるどころか、ときにはバンドを引っ張り、ときにはストリングスに寄り添うように歌う。

MISIAの声もまた、一つの楽器のように演奏の中に溶け込みながら、曲の表情を大きく変えていきます。

神戸と横浜で聴いていて、歌と演奏が別々に存在するのではなく、

すべてが一つになって音楽を作っているように感じました。
力強い歌声で会場全体を包み込んだかと思えば、次の瞬間には、息づかい
まで伝わるようなやわらかな声で歌う。

その振れ幅の大きさも、MISIAの魅力のひとつだと思います。

喜びを感じさせる歌もあれば、静かに心に寄り添う歌もある。
力強さだけではなく、やさしさや切なさまで声で表現していく。

神戸と横浜で聴いていて感じたのは、MISIAの魅力は圧倒的な声量だけではありませんでした。

声の強さ、弱さ、息づかい、そのひとつひとつを使い分けながら、
曲に込められた気持ちが心に響てきます。

だからこそ、歌詞の一言一言が、いつも以上に胸に残ります。
その場にいる全員が、彼女の歌声を通して自分自身の人生と向き合い、
涙を流し、そして最後には笑顔を取り戻していく。

この「圧倒的な共感力」と、聴く人を包み込む「人間力」こそが、彼女が単なる実力派シンガーの
次元を越え、世代を問わず支持され続ける最大の理由ではないでしょうか。

 

数々の感動的な夜を経て、『GRAND HORIZON』と銘打たれたツアーは、

その名の通り、観客の目の前に大いなる希望に満ちた未来を提示し、大盛況のうちに終わりました。

 

しかし、この熱狂の余韻はまだ終わりません。
ファイナル公演の熱気冷めやらぬ中、早くも2027年の全国ツアー開催という最新情報が発表されました。

もしあなたが「MISIAの歌はテレビで聴いたことがあるから知っている」と思っているなら、

それは非常にもったいないです。
まだ彼女のライブを体験したことがない人にこそ、次の機会にはぜひ会場へ足を運んでほしい。

そこにあるのは、完璧なテクニックを超えた先にある、人間の声が持つ根源的なエネルギーの爆発です。

暗闇に光を灯し、絶望を希望に変える「光の行進」。
2027年、彼女が次にどんな新しい世界を見せてくれるのか。
私たちの魂を揺さぶる旅は、これからも続いていきます。

 

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