数日前のブロフで「本書についての続きは、たぶん書くとは思う」と記していた。

そのことを忘れていたわけじゃない。

所用が重なって時間が取れなかっただけのこと。

ということで、今日のブログ記事はその「イスラエル軍元兵士が語る非戦論」の続き

 

 

「人間は戦う動物。だから戦争は人間の本能」という人がいますが、戦争は人間の本能ではありません。「敵」とはつくられた概念です。権力者が「戦争しかない」と国民を洗脳し、扇動するには、非道な敵、憎むべき敵が必要なのです。権力者が「敵基地攻撃能力」といった瞬間、「敵」は作られるのです。

(中略)

けれども、人間の「敵」は敵ではなくなる時が来ます。これは「敵」が、つくられた概念だからです。

(中略)

日本も、かつて中国を侵略し、十五年戦争と呼ばれる泥沼の戦争になり「南京大虐殺」など数々の戦争犯罪も犯しました。しかし1978年に日中平和条約を結び、今はいろいろと問題はあるにしろ、平和が続いていますね。歴史を振り返れば、こんな例は山ほどあります。

 

今また新たに「台湾有事は日本有事」などという言葉がまことしやかに語られ、新たな「敵」が自民党政権の手によってつくられている。

と、いう話は今日の主題から少し逸れる。

 

 

ということで、本書の話に戻る。

「敵」がつくられ、戦争が起こされる大きな理由の一つは、戦争でもうかる一部の人たちがいることです。

(中略)

イスラエルのニュースサイト「Walla(ワッラ)」は、ロシアのウクライナ侵略にによるイスラエルの「防衛装備品の輸出」の活況を報じています。

イスラエルの武器メーカーの2022年度題3四半期の売上高は、日本円で1088億円、前年同期比36%増になったそうです。

「同社は、イスラエルという国の経済成長の原動力になっており、毎年国庫に利益の50%を移管している」とあり、また、同社はイスラエル北部の最大の雇用主で焼く8,000人を直接雇用していると言います。

 

戦争で利益を得るのはなにも軍需産業ばかりとは限らない。

敗戦直後の日本の経済復興で神武景気(1950年~1953年)と呼ばれた実態は朝鮮戦争特需

 

 

また、いざなぎ景気(1965年~1970年)と呼ばれた好景気もベトナム戦争特需がその背景にあった。

当時、ベトナム戦争で使う目的の段ボール蚊取り線香までもが飛ぶように売れたという話をぼくも聞いたことがある。

 

 

やはりぼくのブログとしては長くなりすぎる。

最後に、ぼくの想いを綴って今日の〆としたい。

 

高校生等に対する自衛官等募集ダイレクトメールが送付されている

 

政府は今、福利厚生や教育費の予算を削ってまでも自衛隊を増強しようとうと計画している。

その狙いは「敵」と決めつけている朝鮮国や中国への反撃能力(敵基地攻撃能力)の保持。

そのため憲法を改正し自衛隊を国軍として明記しようとしている。

そうなれば、米国並みに経済的徴兵制がより確実に実現するであろうことは眼に見えている。

またすでに沖縄・南西諸島を始めとする西日本の各地に新たなミサイル基地弾薬庫が建設されている。

まさしく戦争前夜

 

中国を標的とした石垣島のミサイル基地建設

 

なのにぼくたちが関心を持っているのはオリンピックのメダル数であり、大谷選手のホームラン