甘いと言われようと、なんと言われようとぼくは戦争そのものを憎む。
もちろんその戦争を止めようとするのではなく続けさせようとしている国々をも。
複雑な国際関係などはぼくには分からない。
争っている両国はともに自分たちにとって都合の良い主張をし、それにそった情報を流すからだ。
が、いざ戦争ともなれば、人を殺し殺されるのは兵士(徴兵された民間人)だ。
市街戦ともなれば非武装の民間人(子どもも含む)だって殺される。
戦争で殺されるのは決してプーチンでもなければゼレンスキーでもないのだ。
NHKスペシャル
戦場のジーニヤ~ウクライナ兵士が見た“地獄”
3月3日(日)午後9:49まで視聴可能です。
視聴方法は、下記URLをドラッグしてクリックするだけ。
https://plus.nhk.jp/watch/st/g1_2024022518647?t=146&playlist_id=44d224f6-9bfd-49c2-8657-50f9cdfd1184
陸続きのロシアとウクライナでは、ロシアのなかにもウクライナ人はいるし、ウクライナのなかにもロシア人はいる。
恋人や両親のどちらかがロシア人でどちらかがウクライナ人という人だっているだろう。
なのになぜそのような人たち同士が憎しみあい殺しあわなければならないのか。
プーチンの軍事行動を支持するつもりなどはない。
と同時に、欧米の価値観によるバイアスのかかった報道をそのまま鵜呑みにする気にもなれない。
古くは米軍が介入し、枯葉剤まで使ったベトナム戦争(1955年~19675年)。
米軍が撤退した後のベトナムは、果たして悪の巣窟にでもなったというのだろうか。
湾岸戦争(1990年)のきっかけとなった“油まみれの水鳥”のニセ写真。
「大量破壊兵器を保有している」との虚偽の理由で始めてしまったイラク戦争(2003年)をなどを経験しているからだ。
そのいずれの嘘で固めた戦争にも、日本は間接的・直接的な形で参加してきている。
日本政府やマスコミが語る「国際社会の秩序」という国際社会とやらも、具体的にはどの国々のことを指しているのだろうか。
戦い続けるための「金をくれ武器をくれ」と外国に頼みまわるゼレンスキー。
「金をやるから武器をやるから民主主義を守るために戦い続けろ」と応じる欧米諸国。
そこには民主主義っていったいなんだろうかという問いかけそのものが欠落してはいないか。
欧米諸国のみが民主主義の国で絶対の正義だという幻想はぼくのなかにはない。
ただただぼくの想いは如何なる名分を持ったものであれ戦争そのものには絶対に与しないということに尽きる。
その観点にたてば、戦争を開始したプーチンに最大の責任があることは間違いない。
だが、とここでもぼくの想いは揺れる。
ゼレンスキーは、国家総動員令を発し18歳から60歳までの青年男子の出獄を禁止して銃を持たせて戦わせている。
国を守れというときの国っていったい何なのだろうか。
領土のことなのだろうか国民一人ひとりの命のことなのか、それとも為政者の面子のことなのだろうか。
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断わっておかなければならない。
イスラエルのネタニヤフがガザ地区で行っている犯罪行為は一方的なジェノサイドであって、両者に言い分のある戦争などではない。
そして民主主義標榜する欧米諸国の多くはネタニヤフのジェノサイドを止めるどころか、援助さえしている。
※ジェノサイドとは、国家あるいは民族・人種集団を計画的に破壊すること