夜泣き徘徊さらにはオムツの取り換えと、夜中に2回は起こしてくれる老ヨークシャー犬・メープル(17歳)

昨夜はどういうわけか明け方の7時頃までおとなしく寝ていてくれた。

おかげで毎夜添い寝をしているぼくも久々に熟睡

 

本人(本犬?)は昼寝で睡眠時間は十分。

 

さて、タイトルに掲げたのはノーム・チョムスキー著「誰が世界を支配しているのか?」(双葉社)という著書の題名。

実は少し前に読み終えていたのだが、ブログに取り上げることには少々戸惑いがあった。

いかにも陰謀論好きの人が喜びそうなタイトルのように思えたからだ。

が、そんなぼくの背中を押してくれたのがダイハツの不正問題

 

余談だがぼくが生まれ育ち高校を卒業する19歳まで過ごした大阪府池田市にはダイハツの本社がある。

露店の八百屋を営んでいたわが家。

その当時のぼくの配達先のお客様の中にもダイハツに勤めているかたが幾人かおられた。

もちろん、そのことと今日の記事とは何の関係もない。

ただちょっと郷愁をそそられただけ。

 

池田市にあるダイハツ本社

 

さて、著者(1928年生れ)ノーム・チョムスキー氏マサチューセッツ工科大学の名誉教授

本のカバーに記された紹介によると、

言語学者であると同時に、ベトナム戦争以来、一貫して反戦運動にかかわり、米国の政策やプロパガンダ、それに追従する御用メディアを舌鋒鋭く批判し続けてきた政治学者・政治哲学者でもある。

と記されている。

 

 

本書の冒頭、日本の読者の皆様への中で著者は第二次世界大戦以降における米国の世界支配戦略から語りはじめている。

が、それをつぶさに見ていくことも今日の主題ではない。

ということで、それらの箇所を端折ったところから引用を始めようと思う。

あくまでも、今日の主旨はダイハツの不正問題

 

世界支配の力が弱まり、ベトナム戦争の支出で国内経済が疲弊した米国は、戦後の国際経済の秩序を作ったブレトン・ウッズ体制を維持できなくなりました。ニクソン大統領がこの体制を解体し、世界経済は新自由新時代を迎えました。これで新自由主義が台頭することになったのです。金融資本が大幅に拡大され、投機が巨大な成長を遂げます。その結果、金融機関は実体経済からどんどん乖離していきました。

 

米国産業の衰退は経済における金融の役割と深い関係があります。金融業界の要請に応じて経済界は研究やイノベーションや製造よりも、短期的利益に焦点を合わせるようになりました。経営のトップも技術畑より金融関係の出身者が増えています。1980年代はネオリベラルの激しい攻撃がエスカレートした時期ですが(中略)このときすでに米国産業の研究開発費は減少しています。

 

アップル本社

 

現在ではIT革命で大勝利を収めた企業も、イノベーションや製品開発よりも、金融操作による短期利益を重視しています。(中略)アップルは多くの時間と労力を、従来の商品開発ではなく、いかに金融工学で儲けるかに費やしている」といいます。

 

1990年代から、多国籍企業による国家の支配が強まっています。多国籍企業は国家政策の後押しを得て、国際的な分業体制をどんどん構築しています。その典型はアップル社です。IPhoneは米国で設計され、数十年にわたって民間のイノベーションに頼ってきました。部品は米国や東アジアで多数のサプライヤーが作り、主に台湾企業のフォックスコン(鴻海科技集団)の中国工場で組み立てられています。

IPhoneの生産には何千もの会社が関係していますが、それらの企業はアップルとの正式な関係はありません。下層の会社は作っている製品がどこに行くのかも知らないでしょう。

 

端折ったつもりだったが、思ったよりも引用が長くなってしまった。

つねづね長すぎるブログ記事はタブーとしている。

で、ぼく自身の会社務めの経験からみたダイハツの不正問題は次回に譲ろうと思う。