久しぶりに、原子力発電の話。
原子力発電に関する過去のテーマに関心のあるお方はこちら。
① 化石燃料はもすぐ枯渇する
② 発電時に地球温暖化の原因とされる二酸化炭素を排出しない

今日の手始めは、原子力発電を推進する理由としてあげられていた項目の③から。

③ 使用する燃料が極端に少なくて済む
資源エネルギー庁の資料(100KWの発電所を1年間運転するために必要な燃料を見ていただきたい。
確かに、単純に容積だけを比較すれば濃縮ウランが一番小さい。
いかにもトラックで気軽に運べるようなマンガになっている。

しかし、濃縮ウランを輸送するためにはIAEAの基準に適合した「48Yシリンダー」という頑丈な容器に入れて運ばなければならない。
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濃縮ウランの輸送容器だけではなく、使用済燃料輸送容器も必要になる。
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その他に、低レベル放射性物質廃棄容器や
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ガラス固化輸送容器も必要だ。
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(それぞれの容器の重量や大きさを知りたい方は、原燃輸送株式会社の資料をご覧になってください。)

こうした事実が意図的に隠されていると思うのはわたしの邪推だろうか。
資源エネルギー庁の資料は、容積が小さい=(輸送)コストが安いということをイメージ付けしたいための作為的な資料と言えるのではないか。

本当は原子力発電のコストはどうなのかがこそ問われるべきなのだ。
政府・電力会社によって原子力発電が一番コストが安いと喧伝されてきたが、その積算根拠はあいまいで明確にされていない。

④ 燃料の中東依存度を減らすことが出来るまで論を進めたかったが、息切れをしてしまった。
今日はここまで。

しばらく、充電して再開します。
できるだけ、公開されている公式の資料にあたり、それを不慣れな素人がリンクさせたり画像を張り付けたりしているので、ご理解を!