消しゴムはんこの除光液転写のやり方 | 消しゴムはんことシャインカービング うえむらゆみこ

消しゴムはんことシャインカービング うえむらゆみこ

名古屋市出身。独学で彫刻を始め日本ブログ村消しゴムはんこランキングが1位になったことをきっかけに20本のテレビ番組に出演。
年間1500名以上の受講者に指導。毎年東京で個展を開催海外でも展示。日本の美術で受賞。英国王立美術家協会名誉会員。2024年スペインで展示。

皆さま、こんにちは。

うえむらゆみこです。

 

消しゴムはんこの除光液転写のやり方については年に1~2回はレッスンのテーマにしています。

レッスンに参加できる方はほんの一握りの方なので定期的に除光液転写のやり方についての質問をいただきます。

実際に目の前で見て、自分でもやってみるのが一番かと思いますが、今日はレッスンに参加できない方のために除光液転写のやり方について説明しようと思います。

 

あくまでも「ゆみこ流」の除光液転写のやり方です。いろいろなやり方があると思いますので参考にしてください。

それから、最初に言いますが除光液転写は難しいです。

私も何100回も練習して研究してそれでやっとできるようになりました。

最初からうまくいくと思わず、何回か練習してください。

よく「除光液転写が失敗した」という話を聞きます。

どうか、1回であきらめないでください。

どんなことにも失敗するのには理由があります。

消しゴムはんこだって最初からうまく彫れる人なんていません。

きっと何度も何度も練習して上手くなっていくのだと思います。

だから、除光液転写もあきらめずできるようになるまで練習してください。

一番重要なのはあきらめない気持ちと気合いです。

 

まず用意するものは、除光液、消しゴム、ティッシュ、コピーした図案です。

Image2049.jpg

●除光液は100均のもので構いません。いろいろな説があります。アセトン、ノンアセトン、セブンで売っている除光液が一番良いなどなど。私の最新の調査の結果、どの除光液でも同じということが判明しました。高いものでも安いものでも転写のクオリティは同じでした。今使っているのはキャンドゥで買ったノンアセトンの画像の除光液です。重要なのは除光液の種類ではなくて転写の際の除光液の量です。

●消しゴムは圧倒的にソフト(やわらかめ)の方が綺麗に転写できます。ソフトで何回か除光液転写を練習してうまくできるようになりコツをつかめばハードでもうまくできるようになります。最初から失敗してしまうとテンションがダダ下がるのでソフトで練習をしてうまくできるコツをつかむのが一番です。

●除光液を浸すのはティッシュが一番です。コットンでやりがちですが、コットンではたくさんの量がしみ込んでしまいます。除光液の量が多すぎるのが失敗の一番の理由です。除光液は多すぎず、少なすぎず、適量をしみ込ませるのはのはティッシュが一番です。

●コピーした図案ですが、皆さんもご存知のようにトナーインクでコピーしないと除光液転写はできません。具体的にはコンビニのコピー機、会社にあるトナーインクのコピー機など。家庭用のインクジェットプリンターでコピーした図案では除光液転写はできません。どこのコンビニのコピー機が最適かという説がいろいろありますが私の最新の調査の結果(セブン、ファミマ、ミニストップ、ローソン)どこのコピー機でも転写のクオリティは同じということが判明しました。

 

それでは、早速やってみます!

消しゴムについている粉はあらかじめ綺麗に洗って取っておきます。

ティッシュに除光液をしみ込ませます。

多すぎても少なすぎても失敗します。

具体的に回数で言うと5回くらいポンポンとつけるのが最適です。

Image2050.jpg

除光液はすぐに乾きます。

ここからはスピードが勝負。

消しゴムにたっぷりとティッシュでポンポンとして除光液を付けます。

図案を乗せる前にしっかり消しゴムに除光液を付けていないと失敗します!

Image2051.jpg

乾く前にすぐにコピーした図案(セブンのコピー機を使いました)を乗せます。

何回も言うけど除光液はすぐに乾きます。

スピードが命です!

Image2052.jpg

図案を乗せたらすぐにポンポンします。

Image2053.jpg

15秒ほど待つと白っぽくなります。

除光液はすぐに乾きます。白っぽく乾いたのがわかります。

画像ではわかりにくいですが肉眼だとあきらかに白っぽくなったのがわかります。

これが綺麗に転写できた合い図です。

Image2054.jpg

それですぐに図案を取ってしまいたいのはわかりますが…。

転写はできたけど乾いているので紙がひっついてしまいます。

これは失敗例の画像です。

Image2060.jpg

このひっついてしまうのを防ぐためにまた再度ティッシュでポンポンとします。

この時点で転写は完了しているのですが紙がひっついてしまうのを防ぐためにわざとポンポンとして除光液でぬらしています。

Image2055.jpg

そして、図案を取ると…。

転写完了です!

Image2059.jpg

 

どうでしょうか?

これくらい綺麗に転写できれば十分に彫れると思います。

 

そして、最後に…。

なぜ除光液転写をするのか。

トレペに写すことが困難な細かい図案の時。

パソコンなどでデザインを描いている人。

写真からはんこを作る場合。(白黒コピーする)

同じ図案でたくさんのはんこを作る場合。

そんな時に除光液転写ができると非常に便利です。

 

大前提として、コピーする時に白と黒がハッキリしていないと転写はうまくいきません。

コピーはカラーでなく白黒でコピーします。

コピーする原本が薄い場合白黒コピーする際に濃さをプラス3とかプラス4にすると良いです。

 

例えばカフェのオーナーさんから「うちのカフェのロゴを消しゴムはんこで彫ってほしい」というオーダーが入ったとします。

その場合にデザインをデータで送ってもらったときはそれをトレペに手描きで写すよりも、そのデータをコンビニでコピーして除光液転写をすればもとのデザインそのものを消しゴムに転写できるわけですよね。

もし、その時にオーダー主さんから「消しゴムはんこらしさ」を求められているのなら除光液転写ではなくトレペに手描きで描く方が良いかと思います。

なぜ、除光液転写をしたいのか。

ただ「トレペに描く手間が省けてラクそうだから」という理由ならやめた方がいいです。それは除光液転写の技術を習得するには相当の努力が必要だからです。

この図案は除光液転写をするのが最適だと思う理由がある場合にぜひ活用してください。

 

著作権や肖像権は必ず守ってくださいね!

 

ぜひあなたのハンコライフに活用してください。

(この記事のシェアやリブログ、リツイートなどはご自由にどうぞ)

 

どうしてもうまくできない方はぜひマンツーマンレッスンを受けに来てくださいね!

 

 

 

 

 

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