国際人 新渡戸稲造 | 日々雑感

国際人 新渡戸稲造


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国際人新渡戸稲造―武士道とキリスト教/花井 等
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「武士道」や五千円札の肖像として有名な”新渡戸稲造 ”だが、ぼくもそれ以外の知識は持ち合わせていなかった。しかし、この本は、ぼくの認識を大きく広げてくれた。”幕末~明治~大正~昭和初期”に生きてきた新渡戸稲造の人生を追いながら、西欧文明を取り入れ、国際社会の一員としての地位を築いていく明治日本の歩みを、新たな一面から感じることができた。
明治キリスト教のくだりはおもしろい。明治時代にキリスト教を受け入れた人々は、明治維新の改革によって解体された武士階級出身、しかも佐幕系の藩とか徳川直系あるいは熊本細川藩のように、維新の際、薩長両藩に遅れをとって、どみち明治政府に対して好感を持てぬ系譜に属する武士階級が多かった、とのこと。
仏教・神道・儒教からなる日本の武士道と、キリスト教の道徳・倫理的部分の重なり合う部分が、当時の敗者の側で押さえつけられた空気の中にいながらも、理想に燃える武士階級の人々に受けたのだ。

札幌農学校のW・S・クラークの影響を受けた人たちがその典型である。新渡戸稲造の親友”内村鑑三”もその一人だ。
先日NHKのそのとき歴史は動いたで「岩倉使節団  世界一周の旅」を見ていたときも感じたが、この明治の「国際化、近代化、西欧化」の前線で生きてきた日本の先人の衝撃の大きさは、想像できないくらい大きなものだろう。
ぼくも、この先人たちのように、”世界の中の日本”を常に意識しながら生きていきたいものだ。

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