体外受精を行うには
卵巣刺激
採卵
受精
というステップがあります。
重要なポイントは、この卵巣刺激です。
採卵は身体的な負担もあり、費用的にも高額ですから、
現在の主流な考えとしては、できるだけ1回の採卵で複数の卵子を得ようという
「調節刺激」法が有効な考え方です。
この卵巣刺激という言葉を聞くと、
よくある質問が3つほどあります。
①閉経が早くなるんじゃないか
②卵子の質が下がるんじゃないか
③副作用があるんじゃないか
というものです。
一つずつ見てきましょう。
①まず閉経が早くなることは
ありません!
というのは、本来女性が排卵を行う場合、
自然周期でスト1個の卵子が排卵されます。
調節刺激法では10個、1個と採卵をします。
こうやってみると数に差があるように見えるかもしれません。
しかし、実際には自然周期での1個の卵子を排卵するために
500-1000個の卵子が失われています。
調節刺激では、この500-1000の中から多く取り出そうと考えているものですので、
失われる卵子の数は変わらずに、得られる卵子の数だけを増やそうというものです。
②自然周期に比べて、卵子の質が下がるんじゃないか
これも完全に否定されています。
海外の論文結果でも出ていますが、
自然周期と調節刺激周期に差はありません。
例えば、35歳の方が20個卵子を得るとして、
自然周期で行えば2年近くかかります。
調節刺激周期では2周期から3周期で可能でしょうか。
刺激法の種類よりも、年齢による影響の方が大きいと考えられます。
③調節刺激の副作用
これは注意しないといけません。
卵巣が刺激によって腫れてしまう卵巣過剰刺激症候群というものがあります。
重症化すると血栓症につながるなどのリスクが発生しうるため、
きちんとしたリスク管理が必要です。
軽度の卵巣過剰刺激症候群(OHSS)であれば、
調節刺激法ではある意味で想定済みのものもあると考えられます。
そのため、1周期あけて、次の移植に進んでいくのが通常ではないでしょうか。
卵巣刺激・採卵は非常に負担の大きなものですよね。
できれば一度で済ませられたらベストではないでしょうか。