先日、ニュースなんかでもありましたけど、
現在5.5組に1組が不妊に悩んでいるという風に言われています。
そのため、不妊治療に取り組まれる方も、それに比例して増えてくるということですよね。
そんなに珍しくない、当たり前の治療になってきたということだとは思うのですが、
それによって、不妊治療の負担が軽減するわけではなく、治療へのハードルが下がるのは、
少し違うんじゃないかと思ったりします。
①日本はとても性交渉の回数が少ないということ
日本では平均で年間45回の性交渉が行われていると以前調査結果が出ていました。
世界の平均は106回です。
半分以下です・・・
ヒトの生殖能力は決して高いわけではないので、回数が少ないことは、
そのままチャンスを逃していることになります。
そのため、私もドクターに教えられましたが、まずはできるだけ性交渉することが
初めの治療であると思います。
特に日本人はシャイですし、こうした領域に医療が入ってこなくて済むのなら、
それに越したことはないという方も少なくはないように思います。
自分たちでできるだけのことをまずはしてみるといいですよね。
②治療を始めても性交渉は大切。
また、ひとたび治療を始めることで、性交渉が増えるという方は
アンケートなどでお聞きしていても、少数派のように思います。
ただ、実際に性交渉はとても大切な役割をしていると考えられています。
The effect of intercourse on pregnancy rates during assisted human reproduction.
Tremellen KP et al.,Hum Reprod. 2000 Dec;15(12):2653-8.
この研究では、体外受精以上の治療を受けている方においても、
性交渉が日常的に行われているグループのほうが、妊娠率が高くなることを報告しています。
精液への暴露によって、着床に向けてポジティブに働くのだということです。
(もちろん感染症には注意が必要!)
最近の論文では、
Natural conception rates in couples with unexplained or mild male subfertility scheduled for fertility treatment: a secondary analysis of a randomized controlled trial
R van Eekelen et al.,Hum Reprod 2018; 33: 919-923
この論文では、原因不明性不妊の方と軽度の男性不妊の方の「自然妊娠率」について言及しており、
その確率は24.5%であったというのです。
物理的な問題、精神的な問題で性交渉しにくいという方にはそれぞれ違ったアプローチが必要と思いますが、
こういったことを知らずにいる方々にとっての、一番の治療はパートナーとの性交渉をどれだけ持てるか、かもしれません。