最近の印象に残った相談としては、 

「急に動けなくなったから、ヘルパーさんを使いたい」

「何かおかしなことを言うようになったから、介護保険で助けてほしい

といった、急性期の症状をサービス利用で解決したいという相談。


そのようなケースでは、当然のことながら「まずは受診」を進める。

介護保険のサービスでは、疾患の治療はできない。それとも、手がかかるようになったご本人の面倒を、サービス利用で解決したいだけなのか。

必要な医療にかければ、早期発見にもつながるし、早期治療ができれば、医療費も介護費用も抑えられる。

実際に、受診をしてくださった方からは、

「脳血管疾患で入院しました」

「精密検査に行くことになりました」というご報告で、その後治療を経て普段どおりの生活に戻られたかたも大勢いる。


介護保険では、治療はできないのです。

適切な医療にかからず、だんだん悪くなる利用者をみるヘルパーも、色々な不安のなか支援に入っています。

診察できちんと診断があれば、対策がたてられます。そこで受診できていれば、手遅れにならずに済んだ(ここでの意味は、生死ではなく介護負担の度合いです)と思うケースは多々あります。

ご家族の負担を減らすのは、やはり適切な医療を受け、ご本人の体調管理をすることではないでしょうか。

現場からのささやかな提案でした。