市ヶ谷・四谷界隈③ | MASAの東京歴史散歩

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東京に残る歴史の残滓を歩きます

新宿通りを一歩はいると閑静な住宅街が広がっています。

その中に西念寺はあります。西念は服部半蔵正成の法号です。


信長に嫌疑をかけられた徳川信康は切腹を命じられます。そのとき半蔵は介錯を命じられますが、ついに果たせず、仏門に入ります。


家康が江戸入りした後は、麹町に居を構え、江戸城の門の警護を任されます。半蔵門の由来です。

ここには家康から拝領した槍が保存されているそうですが、見られるわけではありません。


「鬼の半蔵」と呼ばれた彼も、ここに静かに眠っています。


三方ヶ原で功をあげた彼は、忍びの達人としられ、いろいろな物語に登場しますが、本当はどのような人物だったのでしょうね?


入り口の門扉に葵の御紋が組み入れられていました。いまでも徳川家と縁があるのでしょうか?


西念寺と真成院との間を通る坂は観音坂と呼ばれています。

真成院にあった潮踏観音が名前の由来と案内碑に書いてあります。

別名、西念寺坂、潮踏坂ともよばれていたそうです。


須賀神社に向かう坂は東福院坂とよばれています。

坂の途中にある東福院に由来しています。

須賀神社が明治以前に牛頭天王社と呼ばれていたために、天王坂との別名もあります。

次は須賀神社に向かいます。