Om Swastyastuお願い

 

宇宙の子マサです。

 

 

 

 

 

僕は縁あってバリ島で、

 

バリやインドネシアの人々と、

 

関わらせていただく中で、

 

もちろん大変なことはあるけれど、

 

でも、それでも、

 

 

なぜ、バリでは高い幸福感を感じることが、できるんだろう?

 

ということに強い関心がありました。

 

 

 

 

同時に、

 

なぜ日本では同じような幸福度を感じることが、できにくいのだろう?

 

ということについても。

 

 

 

 

 

なんとなくそれは、

 

人との繋がりの強さや、

 

共同体(コミュニティ)の存在にあるんだろうなというのは、

 

感じていたけど、

 

その理由を道筋を以って説明できるものに出会いたかった。

 

 

 

それを知ることは、

 

どう生きることが僕たちに幸せをもたらしてくれるか、

 

についての答えになると思ったから。

 

 

 

そしてようやく僕は、

 

文章にまとめられるような、

 

一つの答えに辿り着くことができたので、

 

こうしてデジタルのペンを取っています。

 

 

 

今日書くことは、

 

僕が長年探し続けてきた問いへの回答であり、

 

未来への指針です。

 

 

 

 

 

 

心の病のない暮らし

 

重要な一つのヒントを与えてくれたのは、

 

アフリカのタンザニアに住む、

 

「ハッザ族」という、

 

今も狩猟採集で暮らす部族の存在を知ったことでした。

 

 

 

ハッザ族は、

 

「うつ病と無縁」の部族とも言われていて、

 

まず全体的な部族についての特徴をまとめると、このような感じです。

 

 

 

・自分で考え行動するのが流儀

 

・誰からも命令されない

 

・誰にも命令しない

 

・皆、人懐っこい性格

 

・公式の指導者はいない

 

・長老が特別な権限を持つわけでもない

 

・しきたりや儀礼に縛られることはほぼない

 

・時間の概念はほとんど無い

 

・寝る時間は自由

 

・狩は夜明けと黄昏時

 

・狩の手柄を自慢しない(運に大きく左右されるため)

 

・狩の獲物は全員で分け合う

 

・特に女性が元気

 

・昼は弓の手入れやハチミツやジャガイモの採集、友人や家族とのふれあい

 

・夜は火を囲み男は物語を語り、女は歌を歌う

 

・一人で寝る者はいない

 

 

 

 

ハッザ族には、

 

いくつもの共同体(コミュニティ)があり、

 

一つの共同体は核となる家族を元に、

 

30人ほどで構成されていて、

 

1ヶ月に1回ほど住む場所を移動しながら、

 

メンバーは気の向くままに、新しい共同体へ加わったり、

 

出て行ったりし、暮らしているそうです。

 

 

 

 

結婚については、

 

決まった儀式などがあるわけではなく、

 

一定期間、同じ焚き火の傍で寝ていたカップルが、

 

自然と夫婦になるそう。

 

 

 

しかし、数年で相手を変える男女も多く、

 

大抵は妻の方が、

 

夫の狩の下手さや、

 

自分を大切にしてくれないことに見切りをつけてのことだそう。

 

 

 

夫が妻を服従させるというようなものは存在しなく、

 

何か揉め事が起きても、

 

別の共同体へ移動することで事は丸く収まる。

 

 

 

 

 

 

 

幸せな民族の理由

 

そんなハッザ族が、

 

「うつ病と無縁」と言われている大きな理由の一つは、

 

狩の獲物や、集めてきたジャガイモやハチミツなどを、

 

「皆んなで平等に分け合う」

 

という仕組みにあることが、

 

脳の研究により分かってきた事だそうです。

 

 

 

ちなみにここでの「ウツ」は、

 

精神科の先生に診断されたものだけではなく、

 

将来に希望を持てなかったり、

 

学校や会社に行くのが不安だったり、

 

家族関係が苦しかったり、

 

日常的にストレスの多い中で生活しているような、

 

広義の意味での「心のウツ的状態」

 

を指すような意味で使いますね。

 

 

 

 

ウツというのは、

 

脳の「扁桃体」という部分と関わっていて、

 

恐れや不安や悲しみと言ったストレス状態が続くと、

 

扁桃体が過剰に活動し、

 

それによって、引き起こされるものなんですね。

 

ウツ状態になるのは人間だけじゃなく、動物や魚なども同じです。

 

 

 

そして、脳科学のお金を分け合う実験では、

 

「不平等」を感じるとき扁桃体は活動して、

 

「平等」を感じているときには活動しない、

 

ということも分かったそうです。

 

 

 

さらにチンパンジーの研究では、

 

哺乳類は共同体(コミュニティ)から孤立すると、

 

扁桃体が過剰に活動して、

 

ウツになるリスクが高くなることも分かったそうです。

 

 

 

 

 

 

 

そこから見えてくるものは、、、

 

つまり、不平等という格差が広がるような競争社会は、

 

言い換えれば、扁桃体が活発になる、

 

不安や恐れが優位の仕組みなので、

 

原理的に人は幸せを感じることが出来にくい、

 

ということです。

 

 

 

と同時に、

 

核家族化や家族崩壊によって、

 

共同体を失い、

 

個人主義が進んでいくほど、

 

人は幸せからは遠ざかっていく、

 

ということになります。

 

 

 

4月にコロナで全世界や日本全国が、

 

外出自粛になったとき、

 

安心感を感じた人も多いのは、

 

みんなが外出できないという「平等感」と、

 

みんなが同じ状況を共有しているという「共同体感」を、

 

本能的に感じ取っていたからかも知れないなと思います。

 

 

 

 

 

バリに感じていた幸福感の高さの理由も、

 

バリにはバリの格差があるとは言え、

 

「大変なのはみんな同じ」というような、

 

平等感を共有していることと、

 

宗教行事も多いことから、

 

家族や親戚が集まる機会も多く、

 

地域の繋がりもとても強いこと。

 

 

 

それがバリに感じる幸福度の高さの、

 

根底にあるものだと言えると思います。

 

 

 

 

 

 

今日伝えたいことのまとめ

 

なぜか分からなかったけど感じる、

 

人生への虚しさや悲しさ、

 

生きている意味が分からなるようなことの原因と理由、

 

それは共同体との繋がりを失ってしまったから。

 

 

 

「日本はこんなに物が溢れているのに、でも...」

 

と言われるその理由は、

 

物そのものにあるのではなくて、

 

その「物」を、

 

皆で平等に分け与えられなくなったから。

 

 

 

 

 

理由がわかることで、

 

同時に幸せがどこにあるかも見えてきます。

 

なかなか、はいそうですか、とは行かないけど、

 

それを知ることがまず大事だと思います。

 

 

 

日進月歩で科学が進歩し、

 

次々と新しいテクノロジーが日常にやってきても、

 

人間が幸福を感じるものは、

 

1000万年の間、

 

今もずっと変わらないものでした。

 

 

 

 

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