Om Swastyastuほっこりお願い

 

宇宙の子マサです。

 

 

 

 

 

 

 

まだ暗い朝の5時半。

 

バリに命の気配が、

 

朝もやのように静かに立ち込めてゆく気配に目が覚める。

 

 

 

 

雨季の夜は特に蒸し暑く、

 

夜中に汗だくで目が覚め、

 

その度エアコンを付け、

 

部屋と身体の熱が冷め始めたら、

 

スイッチを切り、

 

再び深い眠りに落ちる。

 

 

 

そうした自動化した行為を、

 

3、4回ほど繰り返すと、朝が来る。

 

 

 

 

 

毎晩、夜の0時頃。

 

電気を消し、ベッドに入り、

 

バリのピアノ・ガムランの、

 

優しい音楽を小さく流しながら目を閉じると、

 

夜に満ちてゆく、

 

まるで月夜のウブドの森の中にでもいるような、

 

不思議な静けさに包まれる、この感覚は何なんだろう?

 

といつも感じる。

 

眠ることが、ワクワクする神秘的な体験のように感じるのだ。

 

 

 

 

バリに来るまで僕は、

 

眠ることに、

 

楽しみや幸せを感じたことがなく、

 

同じような体験を日本などでも再現しようとしても、

 

バリで感じる、あの独特な幸福感に至ることができない。

 

 

 

 

 

 

 

夜明け前の朝に、

 

そんな幸せな眠りから目が覚めると、

 

今度は今日1日が始まる楽しみな気持ちが、

 

朝日が昇るように、心の水平線を染めてゆく。

 

 

 

 

ある日突然、自分が新聞の一面を飾っていたり、

 

ある日突然、テレビの取材を受けたり、

 

ある日突然、大統領に会うことができたり、

 

バリでの毎日は、僕の想像を超える出来事が、

 

突然にやってくる。

 

文字通り毎日、今日という日が、未知な1日なのである。

 

 

 

 

 

ベッドから起きて、ドアを開けると、

 

僕の部屋の前のイスで寝ていた、

 

2匹の兄弟ネコたちが飛び起きて、

 

お腹がすいたと、ねだってくる。

 

 

 

 

ネコにエサと水をあげて、

 

歯を磨きシャワーを浴び、

 

時刻は6時過ぎ、

 

バイクに乗って、僕の仕事場である2分先のBeachへと向かう。

 

 

 

 

午後になると、

 

バカンスにやってきている世界中からの観光客の活気で、

 

大にぎわいなビーチも、

 

早朝は新しく、澄んだ気に満ちていて、

 

ビーチボーイの友達たちや、

 

ワルン(お店)の人たちが、

 

お店を開く準備をし始めている。

 

 

 

 

 

ビーチに着いて毎朝の日課は、

 

ママ(イブ・ジャムゥ)の、コピ(バリ・コーヒー)を飲むこと。

 

ママの仕事は、行商のようなもので、

 

背中に大きなカゴを背負い、

 

その中には、

 

インドネシアの伝統的な飲み物「ジャムゥ」や、コーヒー、

 

タフ(揚げ豆腐)やテンペイ(大豆の発酵食品)やパンなど、

 

飲み物、食べ物がたくさん入っていて、

 

毎朝ビーチで即席の露店を開き、

 

地元の人たちが、それらを飲んだり食べたりしながら、

 

ゆっくりと海辺の朝を過ごす。

 

 

 

 

そして一杯のバリ・コピを飲み終えたら、

 

海の掃除用のクマデを持ち、砂浜へと向かう。

 

 

-こうして僕のBALIの1日は始まる。