こんにちは!

 

masaです!

 

みなさんは、

『バリア・バリュー』といった言葉を聞いたことはありますか?

 

バリア・バリューとは、一言でいうと、

『障害(バリア)を強み・価値(バリュー)に変える』という考え方です。

 

言い換えれば、

『短所を長所に変える』という考え方です。

 

バリア・バリューを提唱されているのは、

株式会社ミライロの社長を務められている垣内俊哉さんという方です。

 

垣内さんは「骨形成不全症」という骨がもろくなる病気を遺伝的にお持ちで、

小学校の頃から車椅子で生活をされています。

 

そしてご自身の経験を通し、世の中には、

バリアフリーが整っていない、あるいは逆に過剰な部分があると思い、

企業や自治体、教育機関におけるユニバーサルデザインのコンサルティング会社を起こし、現在では、パラリンピックサポートセンターの顧問にも就任されています。

 

提唱されているとおり、

ご自身のバリアとなっている車椅子での生活を、

強みや価値に変えていっていらっしゃる27歳のエネルギッシュな方です。

 

 

垣内さんの著書『バリア・バリュー』を読み終わって思うのが、

吃音者の『バリュー』は何なのかな?

ということです。

 

 

まず、『バリュー』を考える上で重要なこととして、

そもそも吃音者の『バリア』って何なんでしょうか?

 

 

そりゃ、どもる、スムーズに話せない、会話に参加できない、

自分の名前がなかなか出てこない、色々あります。

 

でも、その何が『バリア』なのでしょうか。

『バリア』の本質はどこにあるのでしょうか。

 

 

僕は、バリアの本質は『コミュニケーション』にあると思います。

 

 

吃音者は、コミュニケーションがスムーズに、

あるいは、充分に取れないことが多いと思います。

 

人間は社会的な動物なので、一人では生きていけません。

必ず他者の助けが必要となり、他者の助けを求めには、

コミュニケーションを取る必要があります。

 

コミュニケーションが上手くとれると、社会で生活するのが楽になります。

例えば、就職活動の際にも、コミュニケーション上手な人は有利に進めますし、

仕事をする上でも周囲からの協力が得られやすくなります。

 

吃音を持った方が就職活動に不利だったり、

周囲の人を巻き込んでやっていく仕事には向かなかったりする原因はそこにあるかなと思います。

 

以上、ちょいとネガティブなようにも聞こえる『バリア』について書きましたが、

では、『バリュー』についてはどうでしょうか?

 

 

矛盾するようですが、

『バリュー』についても、『コミュニケーション』にあると僕は思っています。

 

 

吃音者の方は、心のどこかで疎外感のようなものを持っていると思います。

「どうせ誰もこの悩みなんて分かってくれない」

そういった疎外感です。

 

誰も自分の悩みに共感してくれない、

「あー自分の名前、スムーズにでてないよね、わかるわかる!」

なんて言ってくれる人は周りにいない訳です。

 

社会において99%の人が理解してくれない

つまり少数派、吃音者はマイノリティーです。

それは、紛れもない事実として。

 

 

ただ、マイノリティーだからこそ分かるものがあります。

多くの人に分かってもらえない辛さを。

親にも友達にも理解してもらえない歯がゆさを。

 

 

もちろん、マイノリティーは吃音者に限ったことではありません。

垣内さんのような2万人に1人の割合で発症する難病をお持ちの方や、

身体に障害を持った方、LGBTの方など世の中にはあらゆるマイノリティーがいます。

 

そういった、他のマイノリティーの方に対する共感力、想像力は

多数派に属している99%の方に比べ高いのではないのでしょうか。

 

 

もちろん、一概には言えませんが、

吃音者というマイノリティーから他のマイノリティーに対する

思いやる意識、慮る意識、繋がる意識、コミュニケーションの意識というのは、

『バリュー』の源泉になるのではないかと思っています。

 

 

吃音者にとっての、

『バリア』と『バリュー』は何なのか。

それを考えるいいきっかけとなった素晴らしい一冊でした。